↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
奇跡の余白  作者: 黒田真由


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
7/7

太る薬(4)

 京香が薬を飲み始めて、一ヶ月が経過した。


「京香!」


 良子の言葉に、以前よりふっくらした京香が笑顔で返事をした。


「ごめんごめん。お待たせ」

「もう!遅い!でも、許す!」

「ありがとう」


 京香と良子は、笑顔を向け合う。

 一通り買い物などを済ませると、いつもの喫茶店に入った。

 京香はアイスロイヤルミルクティー、良子はアイスコーヒー、そして、二人分のパンケーキを注文すると、会話を始めた。


「それにしても、ほんとにあの薬屋の薬は、効果あるんだねぇ」


 程よく肉が付き、健康的な体型になった京香を見ながら、良子が言葉を発する。

 良子の言葉に、京香も頷く。


「ほんとに。私も、こんなに効果があるとは思わなかった」

「薬は、今も飲んでるの?」

「ううん。目標体重の五十五キロになったからやめたの」

「そうなんだ。もう飲むことはないの?」

「なんかね、増え過ぎた体重を、元の体重に戻すことは難しいらしくて。これ以上増えると後々大変かもしれないから、とりあえず、一旦やめたんだ」

「なるほどねぇ……」


 二人の会話がキリよくなったタイミングで、ロイヤルミルクティーとアイスコーヒーがきた。

 京香が、ロイヤルミルクティーを飲むのを見ながら、良子が言葉をこぼした。


「あー、私も痩せる薬を飲もうかなぁ……」


 良子の言葉に、京香は微笑む。


「良子は、そんなに太っているわけじゃないし、今のままでも十分魅力的だよ」


 京香の言葉に、良子は嬉しそうに笑顔を浮かべた。


「京香がそう言ってくれるならいっか! 京香、ありがと!」

「どういたしまして」


 二人はクスリと笑い合うと、他の話をし始めた。

 話の口火を切ったのは、京香だった。


「そう言えば、最近めっちゃ良い曲見つけたんだー」

「なんて曲?」

「なんか、セリフみたいなタイトルでね。『ケ・セラ・セラと歌うと花が咲くよ』っていうタイトルなの」

「へー、誰が歌っているの?」


 会話は途切れない。

 そうこうするうちに、パンケーキがきた。甘い香りが、京香と良子を包む。

 京香は、鼻から大きく息を吸い込んだ。


「良い匂い。いただきます!」


 京香はそう言って、フォークでパンケーキを一口大に切り、その切ったパンケーキを口に運んだ。

 そして、目を細めながら、感想を口にした。


「んー! おいしい!」


 そんな京香を、良子は優しく見つめた。

 あたたかい日差しが、窓から差し込む。

 彼女たちの青春は、まだまだ続いていく。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

さて、一ヶ月が経って、京香は健康的な体型になりました。

パンケーキを美味しそうに食べる京香を優しく見つめる良子は、本当に彼女を心配していたんだなぁと思います。

そんな彼女たちの青春は、まだまだ続くわけです。

健康的に元気に青春を謳歌してくれることを、作者として願います。

次はどんな物語になるのでしょうか?

ぜひ、続きもお楽しみいただけますと幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。