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父が一泡吹かせた後、教会で愛を誓う

王宮にて


「ガウディ公爵、フローラ嬢が見つかったと聞いたが本当か?」


「はい、陛下

娘はシスターガブリエルのところへ身を寄せていました」


「なんと、シスターガブリエルの教会か?

そうか、フローラ嬢は王宮でシスターとよく一緒だったな…」


「それで、もうこちらへは帰って来たのか?

私もフローラ嬢に謝らないといけないからな」


「…」


「どうした?」


「申し訳ありませんが、フローラは王都に戻る気はないと言っております」


「それはまだ納得出来ないと言うことか?

バカ息子のことなら、廃嫡も決まったしもう婚約者に戻れなどと言わないし…

フローラ嬢に一切の非がない事は周りからの証言で分かっておる。

何も心配せずに戻って来てくれてよいのだぞ?」


「そうではなく

フローラは滞在先で求婚され、それを受け入れました。

私の方にも先日相手の方から正式な申し込みがございましたので、お受けしたところです」


「なんだと?求婚?」


「はい、なのでこちらには、もう帰って来ることはございません。

結婚してそのままこの国を出るでしょう」


「この国をでる?

相手はこの国の者ではないのか?」


「はい、アデンセル帝国のクロード第3皇子です」


「なに!アデンセル帝国」


「はい、なので娘を誉めてやって下さい国王陛下」


ガウディ公爵はそう言ってニッコリと微笑みました




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



カラン コラン カラン 


教会の鐘が響きます


「フローラおめでとう」


「ありがとうございます

すべてシスターのお陰です

ここへ来たからこそ、こうしてクロード様にも出逢えましたし」


「私からもお礼を言わせて下さいシスターガブリエル

あなたのお陰でフローラと知り合えた、感謝しています」


「フローラ」


「お父様、お母様

今日は来て下さってありがとうございます」


「フローラ幸せになってね」


「クロード殿下娘をよろしくお願いいたします」


「近いうちに、我が国に来ていただけると聞いています。

本当なら、あちらで行う式にも出席してほしかったのですが…」


「いや、こちらの都合で出席出来ず、申し訳ない」


「お父様、お兄様に早く爵位を譲ってアデンセルへ来てくださいね」


「そうよね、私も早く行きたいわ」


「分かっているさ

そのために今引き継ぎが忙しくなって、あちらの式に出れないんだから」


「ふふふ、待ってますよ」


2人はお兄様にすべてを任せて私とアデンセルへお引っ越しする事にしたようです。


お父様は陛下を身限っちゃったんですね


「クロード様、両親を受け入れてくれて、ありがとうございます」


「何を言ってるんだ、私の親になったんだから当たり前だよ」



この教会へ来て3ヶ月、まさかこんなに早く結婚式をすることになるとは…

実は本当の結婚式はもう3ヶ月先です。


アデンセル帝国で行う事になってます。


でも、先程言ったように両親はあと半年は国から動けない状態のようです。


だから、クロード様がこちらでお世話になった人たちや両親と式を上げようと言ってくれたのです。


今日の誓いのキスでも、2人で照れまくってしまいました。


3ヶ月後の本番までには慣れなければね


これからアデンセルへ行ってクロード様と日々楽しく暮らしていけるかな?


きっと大丈夫!

あの日婚約破棄をうけて、家を出てよかった。


シスターを頼って教会に来てよかった。


クロード様と会えてよかった!


「フローラどうした?」


「今日からよろしくお願いします

クロード様」


そう言って私は夫に抱きついた。

受け止めてくれた彼の顔はやっぱり赤かったわ




           end




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