『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ三部作 究極のエンターテイメント、という言葉が一番似合う映画はこれだ!
※少しネタバレあり
この二ヶ月ほどきつかったので、六月に入って何だか気が抜けてしまっていたけれど、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』通称『BTTF』の三部作、プラス実質続編と言われているゲーム版を続けてプレイして映画へのワクワクが再熱しました!
正直、このワクワクが最初から最後まで、シリーズをまたいでノンストップで続く映画なんてほとんどないのです!
がしかし! それをやってのけているのがこの三部作!
いや、昔からずっと面白いと思っていたけれど、連続で見たら面白さ三倍増しだったことに今更気づいた!
マッドサイエンティストのドクが発明したタイムマシン。
高校生のマーティがそれに乗り込んで、30年前にタイムスリップ。
そして図らずも両親の出会いを邪魔してしまい、自分の存在が消えてしまうかもしれないというピンチに……という怒涛の展開から始まり、最後までほぼほぼ矛盾なく、最初の勢いのまま突っ走る!
1985年映画公開時点の現在から1955年の過去へ、そして2015年の未来へ(今は過去かw)、その後西部開拓時代の1885年へと行ったり来たりの大移動をするのに、大体の場合、内容がわりと個人的。
世界を救ったりせず、あくまでも自身のピンチを回避するためにちまちま動く感じが好きですw(もっとも、パート2では名悪役ビフ・タネンが自分の都合のいいように世界を変えまくってしまうのですが)
なんかこう、エクセルで時系列まとめや対比シーンまとめを作りたい気持ちがすごくよくわかるw
1でスケボーに乗っている主人公が、2の未来では宙に浮くホバーボードに乗り、3の過去では車輪付きの木組みの台車に乗ったり。
自宅のあるヒルデイルが、30年前は建設途中、未来では世紀末シティ、西部開拓時代は砂漠になっていたり、計作ずくで同じようなカットを入れてくるところがぐっときます。
特に、印象的なのが時計台。1955年に雷が落ちて止まったり、2015年には不良少年に激突されたり、1885年には建設途中の時計と一緒に写真を撮ったり……脳内でスクリーンショットが並んでいるだけでにやけてくるw
なおシリーズを通して、悪役一家タネン一族はことごとく肥料に突っ込む運命となりますw
そして、前々から気になっていたBTTFゲーム版がアプリになって公開されていました!
映画と同じボブ・ゲイル脚本で、ドク役がご本人という豪華布陣。
これは正式な続編と言っても過言ではないレベル!
昔ながらのレトロなポリゴンだし、無理やりアプリに変換したせいで操作性は悪いし、何をすればいいかわかりにくいのでしょっちゅう攻略サイトにお世話になるしで、正直、ゲーム性はいまいち……けれど、当時の技術で精一杯似せてあるレベルのキャラデザなのに、モーションが本家映画の俳優さんそっくり! 顔の動かし方や表情の作り方、無駄に行ったり来たりしながら話すドクの癖などもバッチリ再現。そしてさすがの脚本で、パート1から3までの小ネタがみっしり挟み込まれてました!
ドクが子供だったころ、禁酒法の時代を舞台に、ボリュームいっぱいの内容で大満足。
ただ、日本語字幕がないのが難点と思ったら……PC版には、なんと有志により日本語パッチが作成されていました!
ファンに愛されすぎ! だが公式でも日本語訳出してくれればよかったのに!
なお、パート1でマーティはパンツに書かれていたブランド「カルバン・クライン」を偽名で使い、西部開拓時代には「クリント・イーストウッド」の偽名を使うのですが、ゲームの中では禁酒法の時代らしく「マイケル・コルレオーネ」を名乗ります……それは名乗っちゃダメなほうw




