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5話:会議は一応進むが踊るどころじゃなくなってる件について

お久しぶりです。結局なんだかんだで遅くなってしまいましたm(_ _)m

忙しさから抜け出したいけど、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ……。

「さて、到着。」

「お、お~!これがカレンの移動方法か、すっげーなっ!」

 二人の少女は城内の広い空間の赤い絨毯の上、玉座の間へと転移していた。

 そして背後の扉から何も知らない王様が、

「さて、お茶菓子お茶菓子…っとぬおわっ!?お前らいつの間に…!?」

 突然すぎる来客に驚愕するのであった。

「ようっ!早めに来てやったぞ、でも腹減ったからなんかくれ!」

「王様、お腹空いた一般人にお恵みを。」

 などと山賊めいた台詞を言うアン達に対し、王はこめかみを抑えながら近くの召使いに食堂へ案内するように命ずるしかなかったのであった。



「何のお肉かわからないけど流石王宮、柔らかいいいお肉。それに少し甘みのする麺、これはこれで塩気のあるスープとよく合って美味しい。」

「だろだろ~?ここの料理はいつ食べても美味しいんだぜ!」

 食堂にて昼食を口にするアンと香恋。食堂の料理人にとって、アンが遊びに来るのは日常茶飯事なのかそこまで驚く様子はなく、慣れた手つきで次々とアンの元へと料理を運んでいく。

「カレンは全然食べないな~。そんな量で足りるのか?」

「むしろアンが食べ過ぎ。その身体のどこに料理が入るのか分からない。」

「そんなの腹に決まってるだろ?そういえば俺達ってもしかして同じことで呼ばれたんじゃねーか?」

「十中八九そうだと思う。アンってすごいし。」

「すごい?私が?へへっ、そう言われるとなんか照れるな。でも私にできないことをできるカレンもすごいと思う!」

「ん、ともかく、お話があるのは3時から、だから美味しいおやつもあるかもしれない。」

「おお!それはありかもしれないな!ちゃんと用意してもらえるようにあいつに言っておこう!」

 などと談笑をしながらの食事を終えると、まだ王様のお話まで時間があったので、香恋はアンに王宮の案内を頼むことにした。



 アンはこの王宮でも顔が広いのか料理人からは若干の恐怖を孕んだ視線を、逆に兵士からは尊敬の視線を送られ、特に兵士はすれ違いざまに

「師匠、こんにちはっす!」

 などと挨拶をする者が少なくはなかった。

 魔王故に顔を覚えられるのは当然であろう。だが、アンは挨拶をした者の名前を全て覚えているのであった。

「なるほど、これがみんなを率いる才能…陽キャのオーラが眩しい…」

 そんなアンの様子を見ながら香恋はそう呟くのであった。



 時刻は15時過ぎ、王宮の会議室にて…

「よく来てくれた。それではちょっとした話し合いを始めようと思う……が、まずはお互い名を知らぬ者もいるだろう。ということで初対面の者同士、自己紹介をするがよい。」

 王様による一言で会議が始まった。

「じゃあ俺たちからするか。俺は神ヶ谷隼人、んで俺の隣にいるのが木村良介、そんでもってその隣がマイケルジョンソン、隼人、良介、マイケルって気軽に呼んでくれて構わない。」

「ハヤトにリョースケにマイケルなー!俺はアン・ジラント、魔王をやっている!アンと呼んでくれ!」

「え、えぇ!?魔王ぅ!?な、何でここにいるんだぁ!?」

「HAHAHA!いきなりラスボスとは大番狂わせだね!!」

 驚く良介に楽しそうな様子のマイケル、そして二人とは対称的に落ち着いた様子の隼人は

「なるほど、よろしくな。」

 と笑顔で答えるのであった。


 そこから王によるこの世界に関する追加の説明と召喚した理由について長話が始まるのであったが長すぎるので割愛。

 要約すると


 ・この世界には魔素というものが存在する。


 ・魔素というものはこの星の地中から湧き出し、それを使う技術のことを魔法と呼ぶ。


 ・魔法使用後の魔素は使用済み魔素と呼ばれ、地中に取り込まれしばらくすると普通の魔素に戻ることが研究で分かっている。


 ・しかし、何らかの要因で使用済み魔素が邪魔素というものに変換され、それが洞窟や廃墟などの空間に集まることがある。


 ・邪魔素は生物などにも影響を与え、それによって変化した個体を魔物と呼ぶ。


 ・邪魔素を感知できる人はごく少数なので人手不足であった。


 ・そこで、邪魔素を感知できる才能を持っている存在を異世界から呼び出すことにした。


 ・勇者たちにしてほしいことは、邪魔素溜まりを見つけ出し、報告することだけで、浄化などは国のほうで何とかする。


 ・元の世界へは香恋がいなくても1ヶ月あれば返せたということ。


 ・香恋の存在により、週末だけ働いて平日は学校という選択もできるようになった。


 要約しても長そうに見えるが、王の話はこの倍近くあったので仕方がない。決して要約が上手くいかなかったわけではない。


「なるほど、それにしてもこの日給金貨5枚で衣食住付きって条件が良すぎないか?まあ、貰えるなら色んなグッズを買う資金にできるからありがたいけどさ。」

「いくら邪魔素溜まりを見つけ出すだけでいいとはいえ、何かが起こる可能性がゼロとは限らない仕事だからな。これくらい受け取っておくがよい。」

「それなら受け取っておくよ。そういえばあそこで寝ている魔王がいるわけだが魔王と女神って何か関係あるのか?」

「うーむ……実は我も詳しくは知らぬ、女神さまが顕現なされるのは極稀だからな……。」

「それなら直接聞いてみればいい。」

 香恋はそういうと持っていたカバンに手を突っ込み……

「ちょっと!?な、何いきなり呼び出しているわけ!!?」

「「え、め、女神様~!!??」

 そこから件の女神を引っ張り出したのであった……。

次話なんていつ投稿できるか分からないけどなるべく早く投稿できるようにしたいです。

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