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村
一行は村に着いた。
子供たちが遊んでいる。
「ここをアジトにするか」陳は黄に言った。
「ウム。だが、もう少し様子をみよう」黄が言った。
一行は廃墟と化した家屋に入り休息をとった。
黄は無線を取り出し交信を始めた。
光二は拳銃とライフルの手入れを始める。
陳達は街中に出て行った。
黄は光二に言った。
「日本に帰らないのか」
「途中、皆とはぐれたのも、あるが、俺は大陸が好きなんでね」光二は答えた。
「それなら、是非我々に力を貸して欲しい。我々は共産主義国家実現のため闘っている。その気持ちが有れば日本人でも大歓迎だ」黄は言った。
陳が帰って来て言った。
「村の人です」
「はじめまして」村人が言った。
「じきに国民党がここに来るだろう。戦うか逃げるか決めた方が良い」黄は言った。
「逃げるなんて。戦いますよ。自分達の村ですから」村人が言った。
「よし。では早速訓練を始めよう。橋本。君も皆に銃の使い方を教えてやってくれ」陳が言った。
「わかった」と橋本は答えた。