83カテーテル?
獣人の里に一旦お世話になり魔素中毒治療を1人成功させたことで、まだテルトには休憩しててもらい、なぜか感染の軽めだったアーネとリーブを先に気を流し込み変化が出るまでは放置して、その間に重症な6人を診察する事にした。
元々魔力の扱いが苦手で肉体に頼った獣人種にはかなり深刻な状態な様だ。
魔力を然程使わないので元々持っている流れ道が極度に狭い為にあのもったりとした魔力ではすでに詰まってしまっている。それはまるで塞栓の様に詰まらせ全身の道が硬化をし、より流れを悪くしている様だ。
特に酷いのはジャックとシャロルでほぼ全身詰まった状態で生命エネルギーすら流れなくなりそうな勢いである。
後の4人はそこまで行かないが若干普通より魔力道が広そうで詰まるまで行ってないが、なんで4人はこんなに魔力を扱えるキャパが多いんだ?しかも4人共に?共通点は…ダンジョンに捕まってたことか?すると魔石を腹に宿した影響でキャパが増えていた?それならこっちの4人も気を流しとけば回復が早いか?
物は試しだ!どっちにしろ1人では見切れないから処置して放置出来るならそれに越したことはないからまずは4人にも気だけ流し込んで様子を見る間に2人を見るとしよう。
なんかやってる事は動脈硬化した人に血をサラサラにする様な処置してるみたいだよね。実際この魔素はドロドロだからあながち間違ってるとは言えないけどそうなるとこっちの2人は動脈硬化の手術をする感じになるのかな?道も狭いから広げないといけないだろうしちょっと大掛かりだし繊細さを求められるよね。それを2人もしないといけない…1人でやって間に合うかね?無理だろうね同時に2人やるしかないよね間に合わない可能性あるし、誰か動けるまではやるしかないね。
さてと行きますか。
テルトは表情が落ち着いて寝てるだけ、他6人は苦悶の表情で特に4人はかなり苦しそうでこう見ると俺の気って免疫細胞みたいなやつだね…こっちはもう見てるしかないから重症の2人に対応しましょう。
と言ってもどうしましょう?
まずは大元になりそうな心臓から気を流すとしよう2人同時に心臓の上に手を当ててかなり詰まって流れにくいだろうからゆっくりと細く長く…
くそ〜細いな〜なかなか入り込んで行かない…無理に圧力かけたら破裂しそうだし、悶えるシャロルの豊かな双丘の柔らかさが繊細な作業の集中力を奪っていく…いくら胸の中心部に手を当てているとはいえ悶えるたびに左右から推定Eの柔らかい山が触れてきて3人にはない感触を楽しませて…ダメダメダメ意識を魔力道に集中させて、辛うじて残っている針ほどの隙間を確保して全身に気を届けるのが第一歩!
それまでは邪なものを意識しちゃダメだ!
「うぉー、っく、ぐわ〜」ジャックの苦しむ声が室内に響く。
「あっ、あん、く〜」まるで喘ぎ声の様なシャロルの声が室内に響く。他にも6人の苦悶の声はケントの耳には喘ぎ声にしか聞こえなくなり、ケントの精神力はかなり削られ、理性の堤防が決壊寸前まで追い詰められていた。
「へ〜そういう方法があったんだぁ〜」
ケントの理性は一気に覚醒し、室温が一気に3度ほど下がった様に感じながらケントは声のした方に振り向いた。
そうそこにはまるで般若を背負った様な笑ってるのに笑ってないテルトさんが腕を組んで立っていた。
「やあテルト体の調子はどうだい?そっちの6人は俺の気が魔素を処理してると思うけど様子見で、こっちは深刻で時間の勝負で手が離せないんだ。手伝ってくれるか?」
テルトは返事もせずに2人の観察を始めそれこそ隅々までじっくり観察してる様だった。
そして他の6人にも一人一人観察して体内で何が起きているのかを把握しようとしていた。
「よく思いついたわね」
「うん朝方の悪戯のお陰かな?ここに来てからテルトの回復が見て取れたからその理由を遡って思い出したらあれしかないのかなと思ってね。テルトのお陰だよ。また今度あれやろうね」
「バッバカじゃないの!?………2人だけの秘密だからね………そっそれで何したらいいのよ」
ふっ危機回避か?今は争ってる暇ないから、般若をしまってくれればそれでいいさ、そんな事より早いところ本格的に行くとしようか?
まずはこのまま気の流し込みは現状維持でこの流し込まれている気をテルトに魔力操作で動かしてもらって、魔力道の拡張をして貰うことにした。
俺の手の上に手を置きまずはジャックから行く様だ。シャロルの方はまだ少し猶予があるそうでより深刻なジャックを優先したそうだ。
テルトは俺が流し込んでる気の中心にもう一本別で一本作りそれを自由自在に移動させ、身体中の塞がる寸前の場所からまるで風船を膨らませる様に先っぽだけ膨らませるので、ある程度広がったらまた縮め、場所を移動で全身くまなく魔力道を広げていった。
拡がりが増えたことでより流せる気の量が増えて、さらにテルトのやり易さが改善されたことで1時間ほどで拡張作業は完了したのだが…急激に無理に本来あったより処理しやすいレベルで拡張をした事でジャックは激痛による悶絶と快楽による悶絶で見事にケントの精神力を削ってくれたが2時間近くかけて終わった頃にはなぜかジャックもズボンの前面はビショビショのドロドロに濡れていた。これは武士の情けだ。黙っておいてやろう。
気の循環が体内で始まったことでジャックも放置となった。
後はシャロルだけこの頃にはアーネとリーブも復帰し、この時にはアーネの糸を全員につけて6人全員に同時に気を押し流す事を提案され役得な事を封印されてしまった…
テルトはシャロルに付きっ切りでジャックにやったのと同じ事をして、アーネも4人に対して流れの悪いところの拡張を行い、順調にファーストメンバーの治療を行っていた。
ん?リーブはサボってるのかって?そんなことはないぞ彼女はずっと嫌がらず床拭きをしてくれているよ。床がいろいろ濡れてるからね何の液体かは俺にはわからん。そういう事にしといてくれ。頼む。
さてジャックで慣れたテルトは1時間ほどでシャロルを仕上げ4人の方にも移動したので日が落ちる頃には全員の気によるカテーテル治療の様な物は終わり、その後は高圧で気を流し込んだので、魔素の吸収は順調に進み、このまま寝かしておけば治りそうなところまで持ってこれた様だ。
さすがに疲れた…ずっと気を出し続けたんだから…まだ早く治りやすい様にもっと気を送ってあげたいけどごめんねみんな…もう意識が…
テルト達が気づいた時にはケントはみんなに繋がった糸を握り座ったまま眠りの世界に落ちていたのだった。




