37積木の家作り?
翌日
昨日は結局いつもの小屋で一晩を過ごした。
いつもと違うのは道の開拓で出た木の枝打ちをして出た葉っぱを集めて、木の枠組みに敷き詰め簡単なベットにして寝た事くらいだ。
ま〜葉っぱの中に潜ってはしゃいでいた奴は居たんだけどさ。
悪ふざけが過ぎて返り討ちにして撃沈させたんだけどさ…
朝両脇に幸せそうな寝顔見ちゃうとさ〜無性に体の一部が元気になっちゃってさ〜
予定がずれちゃった。
仕方なく俺は道作り、二人には移動しながら食えそうな串焼き作りをお願いしといた。
二人はアーネがいろいろ捌いて、テルトが火の魔法を駆使して焼き上げている。
ここに来るまでに約3日かかっているので3日分を用意しているようだ。
二人は手を動かしながらも出来たそばからバックに収納しつつ、家のレイアウトを相談しているようで、
「やはりキッチンと食堂の動線は重要になるかと、それに伴いこちらとこちらに部屋を置いて来客用の部屋もあった方が…」
「それもそうだけどぉ〜一層の事二階を作らず平屋にしちゃうとかも良いんじゃない?」
う〜ん…この二人に任せたら豪邸作らされちゃうかも…
俺一人ならそれこそ1Kで十分なんだよな〜ワンルームだと風呂がのんびり出来ないし料理もやりにくかったからね〜
たぶんそんな事言ったら何言われるかわからないよね〜
せめて共有スペースと一人一部屋くらいで良いんだけどね〜
はぁ〜
引きこもれるように別で小屋を改造しておこうかな?
「テルト様しかしこれではケント様とのふれあいが減ってしまうのではないでしょうか?」
「ハッ!?そうよぉ〜アーネよく気付いた!それなら共有スペースにはキッチンと繋がった部屋で食事兼来客用として〜、
あとはケントお風呂欲しがってたからそれつけて〜、
ケントの部屋を大きめにしてそこにくっつけて私達の部屋に繋がる扉作って〜、
ケントの部屋に大きいベット入れて一緒に寝るって良いと思わないぃ〜?」
「テルト様それがようございましょう。それを基準に移動用の小屋で実験的に試してみるのもよろしいのでは?」
「そうねぇ〜それ良いわねぇ〜出掛けてもバックで持ち運べるし体験して本番に改善しましょうねぇ〜」
おいおい…俺のプライバシーはないのかい?
たまには一人でのんびりしたい時もあるんだぞ!
一人で何するんだ?だって?
そりゃ〜人には言えないような事をひっそりと…
ゾクっ!
何やら凄く冷たい視線のようなものを感じた気がする…
気づかなかった事にしておこう。
今は無心になれ!ひたすら木を切り倒して道を作るのだ。
数時間後
テルトとアーネのコンビは食材の確保が終わり、いつの間にかこちらを手伝ってくれ、一山抜けて木の伐採を終了させて移動が開始された。俺が槍を振り回し木を切り倒し、アーネが隣の木を使い切株に糸をかけ、テルトがそこから土魔法を駆使して地面を柔らかくした所を切株を次々引き抜き、抜けた後は整地して道を作る作業をしてくれたおかげですぐ終わった。
俺は枝打ち作業に移って木材加工を続けていた。
そしてある程度溜まると部屋を作りバックにしまい、移動用の家制作のパーツを作って積木形式で実際に並べて確かめられるように準備した。
二人も俺の意図を察したようでかなり協力的でさっきから目が輝いてチラチラこっちを見ている。
ま〜普通に作ればもう出来てる量はあるんだけど、実験用の積木って事でまた別に木を集めて作ってるからまだ材料が足りてないんだ。
しかも川を渡る用に橋を作る予定(最悪筏)でもあるので木材の使用量がとんでもない事になりそうだから現地調達が前提の移動である。
移動は順調であったのだが部屋割りでもめにもめて口論が続いていた。
一人のんびりしたい俺、共有スペースを広く取りたいテルト、とにかく大きい家にしたいアーネ。
三者三様意見がまとまらず結局レホ村までついてしまった。
結局川は太めの杭を打って板を渡し1人づつ歩いて渡り、途中湿地帯でも橋を作ったが途中からはテルトが舗装路を魔法で作って進み、沼の側ではワニの魔獣に邪魔されたのだが、アーネが口を縛ったらおとなしくなったので頭に一撃入れて感電させてとどめを刺した。
テルトの造成速度は沼側は地盤が悪く進みが遅くなったので、アーネの糸を複数展開練習も兼ねてワニ解体を手伝わせた。糸を使い俺のハサミを飛ばして切りやすい位置に止めてもらい、切ったそばから片してもらい同時進行で違う作業をこなしていた。
これはなかなか良い練習だったようである。
そんな感じで充実した時間を過ごしつつ実用的に移動した結果2日で走破してしまった。
これはもちろん3輪バイクもどきの能力を使った結果であるのだが、普通に移動するなら馬車なら5日はかかるだろう。
村に着き辺りを見回すと風景がだいぶ変わっていた。
旧市街新市街みたいに結構差ができてしまってるようである。
もう馴染みの村は姿を失っていた…
その分流通は格段に良くなり、欲しい物はここだけで揃ってしまった…。ちょっと複雑な心境である。
もうここには俺の居場所はなさそうだ。これで心置きなく引っ越せる。
後は旅立つ前にゴルドへ挨拶位はして行こうとしたら、なぜか引越しにロレッタが食いついた。
それは冒険話を聞かれ答えていた時に、砂鉄からあれを作った話が、俺たちが住む予定のところからそんなに離れていない事を聞いたロレッタがかなり興味を持った様で、しかも積木感覚で建てられるモデルハウスを見せたらゴルドの腕に自分の腕を絡ませ上目づかいでウルウル攻撃をしていた。
さすがのゴルドもウルウル攻撃には負けたようで、俺にくっついて行けば新しい物が作れると言い訳をして付いてくる事にしたようだ。
その為、俺達はすぐ行く予定だったがゴルド達が来るなら一緒に行こうとなって、必要機材をまとめて時空バックに入れる引っ越し手伝いをする事になった。
工房の設置機材は備え付けだったが固定はされていなかったようでなんとか全部余すところなく運べるようだ。
それにロレッタの荷物も荷解きはされていなかったのでそのまま運ぶので手間は大して掛からなかったから、この場はテルトに任せバックを預け、俺は秘境探査の報告をしにギルドに向かった。
ギルドに着くとさすがに大きくなり、受付が増えたので多少並んでいてもスムーズにカウンターまでは進めた。
ところが受付で名乗るとなぜか報告も聞かず待たされ、受付嬢は奥に去っていった。
…仕事放棄か?それとも俺が気に食わないとかか?
なぜだ…思考がネガティヴになっていく…
自分でかっこいいとは思ってないがこう目の前で女性に去られるというのは結構ダメージが入るものだね…
とくだらない事を考えていると最悪の展開を迎えてしまいそうだ…
奥から現れたのは笑顔のスルピーノ…何か嫌な展開になりそうな気が…
こんな時期に39度の熱…
連休ってなんですか?




