33南部探査1日目夜営から2日目
「ケントぉ〜どうせこれから夜営が増えるんだから持ち運びの家を建てちゃったら〜あなたならバックにしまえるでしょ〜」
「テルトいきなり凄いこと考えつくな。確かにそれも有りだな」
「ご主人様それでしたら調理場をつけて頂けないでしょうか?」
「そうだね〜そしたらまず木が生えてるとこまでは移動してその量でできる範囲で作ろうか。理想は1人一部屋キッチン風呂付きだね」
「それは贅沢よ〜みんなで一部屋でも良いのよぉ〜むしろその方がケントと触れ合えるのだからぁ〜」
後半の願望部分は小声だったためケントの耳には届いていなかったようだ。しかしアーネはハッとした顔をして何やらモジモジしていたがケントは3輪バイクを再び出していたため気付いていなかった。
夜営予定であったが小屋作りのために木が生えているところに向け再出発してすぐに坂道が増えてきて小さいながら雑木林が見えてきた。
木も大して太くはないがここの木を使って小屋作りをすることになり、まずテルトが魔法で風の刃を使い根元から根こそぎ木を切り倒していた。
それをみんなで枝打ちして木材としてある程度までの加工を施した。ここで大活躍したのが俺のハサミ達勝手に飛んで行ってスパンスパン落としていってた。
だんだん溜まってきたら一度バックに収納して、再度出す時は纏めて一箇所に重ねていった。
直径で15cm〜20cm程の木だったが300本くらいは手に入ったので、それを練気創生で気を流し頭の中にイメージを作っていった。
今回は木の質、量でおおよそ4畳位のログハウス風にするのがせいぜいの量のようで、今回はとりあえず雨風凌げる程度で入口1つ引戸式でつけるだけの単純な物にして、組合せ部分も継手をイメージしてある程度までの強度も確保した。
その為膨大な気を必要として慣れないことだから1時間近く気を流してやっと建物が完成した。
ついでに少し余った木材で2人掛けベンチ2つと四角いテーブルも作る事が出来た。
俺がずっと家作りしている間に2人は、夕食の準備をしてくれていた様でテルトが魔法でカマドを作り火を出し続け、アーネが食材を調理して用意をしてくれていた。
テーブルが完成するとさっそく並べてもらいみんなで食べることにした。
今日の夕食は鹿肉の香草焼きがメインのようだ。
この辺りは猪と鹿が比較的多いようで、鹿肉のバリエーション研究をしてくれた様だ。香草で焼き上げた事により特に臭みも無く、調味料が塩しかない中でも工夫してくれて美味しくいただけた。
夕食も済み、家造りで疲れていたので後片付けを2人に任せて先に寝袋に入らせてもらったのだが…
気付いたら2人に襲われていた。
俺は裸にされ両手両足はアーネの糸で拘束され、テルトが俺の元々の気と新たに取り込んだ光の玉を馴染ませ名目のセクハラとアーネはなぜか発情して治らないらしくテルトにそそのかされて鎮めに来たそうだ。
体が拘束されてることで2人に好き勝手されて、体を休めるはずが休まらなかったとさ。
2日目
目が醒めると妙に力が漲っている。
なんだかんだテルトがやる事は俺の為になってる気がする。
ま〜いろいろするのは嫌いじゃないがどこか現代日本で培った常識が頭の片隅に残っていて1人と付き合うみたいなのがある。
でもここは異世界危険と隣り合わせ。
戦争や魔物相手で圧倒的に男の数が減ってしまった世界。
そんな世界ではどうしても女性が余るのだから、犯罪も多いし奴隷として商売が成り立ってしまう。最近は女性も冒険者になったりと昔ながらの偏見は無く、男女差別は無くなってきているそうだがより強い遺伝子を残すために、強い男に集まる一夫多妻が当たり前と頭ではわかっているがどこか感情が付いてこない。
江戸時代には大奥や側室なんて文化があったくらいだから日本でもあたりに合ったことなのに平和な世の中でここまで価値観が変わったのかね?戦争に負けたからもあるのかね?宗教観の違い?
郷にいれば剛に従え、習うより慣れろ?で行くしかないか。
ここでは負けイコール死だからなんとしても生き残れるようにしないとね。
だから自分の手が届く範囲は大切にしたいなと思っているが、これってやっぱり一度の交わりで情が湧いてるのかね?
なんかこっち関係はひたすら流されてしかいない気もするが…それこそなるようになるだろう。
そんな考えをしているうちに2人が起きてきた。
テルトは甘えてきてアーネは恥じらっている。なんだろうこの可愛い生き物達は…テルトへの意識が変わったせいか今まで以上に愛おしく感じている自分がいる。
やはりいろんな意味で3人で繋がれているのだろうか?この甘い空気に毒されそうになりながらも今日の旅の準備を促すのであった。
朝食を済ませ、家をバックの中に収納した。表記は『小屋』まあそうだよね。これはこれで便利だし拡張も可能だからこのまま使うとしよう。
3輪のバイクもどきに乗り込み、今日から雑木林の中ルートになるようで魔力回転式の草刈機を前面に設置した。
構造はいたって簡単ゴルドが新たに作った魔力回転機に短刀をつけて木の棒で固定しただけのものである。
線も2人の前に延ばし誰が魔力を流しても前面3つの草刈機が回るようにした。これにより太い木が無ければ時速10kmくらいは出せるところが出てきたので、これにより多少ジグザグしながらでも移動距離が増え地形探査がはかどっていった。
「ご主人様子蜘蛛の反応がまた1つ消えました。右手の方向です」
「なんだろうね?ちょっと様子を見に行こうか?まだ索敵外のところでしょ」
このアーネの子蜘蛛とはアーネが生み出した偵察用の小型蜘蛛を魔法で型作ったものである。
現在テルトが魔導の書庫を見ながらマップに表示されるアイテムと未確認の物を確認するのにアーネの子蜘蛛が確認回収で情報を集めているのである。
現在2人はリヤカー部分に席を作って隣同士で確認しながら指示を出しているのである。
そんな2人がアイテム回収を命じて進んだ先で子蜘蛛が二匹消えたので不審に思い確認に向かう事になった。
走らす事数分
「ケントぉ〜そろそろ問題のあったとこよぉ〜歩くぅ?」
「そうだなすぐに対処出来るようにして確認しようか」
「ではご主人様前面に子蜘蛛を配置して先行させます」
俺たちはある程度見える範囲で姿を隠しながら先行する子蜘蛛を注視していたが、突如中央部の子蜘蛛が何者かに襲撃された。
それは木の上から垂れ下がった一匹の大蛇であった。全長5mほどの巨体で胴廻りが直径80cmありそうな双頭の蛇であった。
しかし戦闘はすぐに開始されたのだがすぐに終わってしまった。
アーネは回りの子蜘蛛を使って糸で拘束をさせ、身動きがとりにくくなったが暴れ回る蛇に対して、テルトは氷の魔法を使用したら周囲の気温が下がって蛇自体はさほどダメージを受けていなかったのだが体を丸めて動かなくなってしまった。
「これってもしかして冬眠した?」
2人は冬眠を知らないようだったがせっかく眠って攻撃チャンスが出来たので一気に蹴りをつける事になった。アーネは自分の糸の先にワイヤーノコギリ見たいのをつけて巻きつけ攻撃の後に勢いよく引き1つの首を切り落とした。
テルトも氷槍で体を地面に縫い付けるように打ち込んでいった。
最後に俺は残った頭の目の部分から槍を打ち込みついでに槍の機能で中距離砲撃する雷砲を使用した。すると頭から電撃がほとばしり、体全体が痙攣したのち崩れ落ちた。
簡単に倒せちゃったけど解体したら魔石なんだけど魔玉に近い輝きを持っていた。
どうやら魔獣に進化したてだったようだ。
やはり南部は魔獣が結構居るのかもしれない。




