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クラスメイトの美少女と無人島に流された件  作者: 桜井正宗
第八部:最後の無人島

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地下戦争

 仲間と合流し、武器を手に入れた俺たち。

 再び“最下層”を目指そうとも考えたが、危険(リスク)が高いと判断して――脱出を目指すことに。


 エレベーターに乗り、上を目指す。


 地下3000メートル級ともなると、戻るまでに時間が掛かるな。


 無事に地上へ戻れるといいのだが。

 しかし、やっぱりというか――そんな甘い話もないようだ。



「……エレベーターが止まりましたね。恐らく向こうが操作したのでしょう」



 静かにつぶやく北上さん。扉に向けてAK-47を構える。めちゃくちゃ様になっているというか……カッケーな。さすが軍人の娘。


 俺たちも同じように警戒する。



 そして、扉がゆっくり開く。



「ちょ、やべっ!」



 俺は扉の向こうに敵を確認した。八咫烏の兵達だろう。視界に入るだけで、10、20人はいるぞ。

 このままでは一網打尽されてしまう。


 撃たれる前に反撃し、目の前にあるコンテナに身を潜める。

 みんな訓練されているから動きは完璧だ。



「……っぶな」



 転がり込んでくる桃枝は、俺の胸の中へ飛び込んできた。小さな体を俺はなんとかキャッチ。



「おいおい、大丈夫か」

「……う、うん。てっちゃんが受け止めてくれたから……」


 頬を赤くする桃枝は可愛かった。

 いや、見惚れている場合ではない。


 敵の、八咫烏による銃撃が続いている。



「くっ。なんて銃弾の嵐……」


 千年世はドラグノフ狙撃銃のマガジンを確認しながら言った。弾は装弾数限りの10発っぽいな。弾薬が圧倒的に不足している。

 敵から奪うしかないか……。


 しかし、向こうは多勢。まさに多勢に無勢。


 どうしたもんかね……。



「こんなんじゃ反撃もできやしないっ。あたしたち、ここで死ぬんだ……」



 頭を抱えるリコは戦意喪失している。まずいぞ、士気が下がることは死に直結する。



「諦めるな、リコ。まだ戦えるだけの武器はある」

「…………でも」


「大丈夫だ。きっと更に仲間も駆けつけてくるさ」

「仲間……?」


「ああ、木下刑事が裏で動いてくれている」

「本当に?」

「本当さ。今はここを切り抜けるんだ」

「……うん、そうだね。ありがと」



 なんとか持ち直すリコ。他のメンバーもだいぶ険しい表情だが、まだ心が完全に折れたわけではない。

 いや、ここで倒れるワケにはいかないんだ。


 せめてこの地下だけでも潰していく。


 日本ではなく、俺たちの未来の為に。



「相変わらず撃ちまくっているね、向こう」

「そうだな、天音。分厚いコンテナのおかげで盾になっているけど……いつ突撃されるか分からん」


「……こっちも定期的には応戦しないとね」


「その通りだ。……って!」



 いきなり目の前に手りゅう弾が落ちてきた。


 俺は直ぐに掴み、それを敵陣へ放り投げた。



 数秒後には向こうで爆発。……間一髪のセーフ!



「さすが兄様」

「ええ、我らの兄です」



 と、(ルナ)(ヒカリ)が絶賛してくれるが――雷が血の涙を流しているぞ。


「…………くぅ、寝取られた気分だぜ」



 おいおい、お前の妹だろうが。

 きっと、俺が兄扱いされているのが悲しいんだろうけど。



 それにしても、ここまで攻撃が続くとなると……まともに近づけないな。向こうの弾薬は無限なのか。

 しかも、なぜかロシア製の武器ばかり。

 拾ったものもAK-47とドラグノフ。


 単に入手しやすく、流通している武器がロシア製だから保管していた、ということだろうけど……。

 そういえば、以前に敵対した敵もロシア関係だったな。

 アイツ等はテロリストだったけど。



「哲くん、このままでは埒が明きません」

「北上さん、なにかプランがあるのかい?」

「ええ。さきほどの階層で入手したノートパソコンがあります。桃枝にシステムに割り込んでもらい、ハッキングしてもらいます」


「なるほど! それでエレベーターを操作……ってわけか」

「はい。それしか手がないでしょう」


 この状況だ。やれることはやっていくしかない。


「頼んだぜ、桃枝」

「……わ、分かったよ。でもどうやって!? 繋ぐところなんてないよ?」


「そ、そうだな」


 Wi-Fiなんて飛んでるわけないだろうしな。

 八咫烏のシステムに侵入する方法……そういうシステム部屋がどこかにあるのか。


 いや、あるのか!


 あっちはエレベーターを操作してきたんだ。今まで動きがなかったということは、この作戦の為に襲撃がなかったということ。


 おそらく、この階層じゃないと操作できないんだ。



「どうする?」

「む、むぅ。そうだな……この状況を打開できれば……」


 その時、向こうの攻撃が止んだ。どうしたんだ?

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