部下から夕食に誘われてしまった…さん!
3日ぶり
(ふん、なにが素敵な方とデートだ。成瀬より素敵な男性がいるわけないじゃないか!まだ20歳なのに気配りも出来て、お金も稼げて何より優しい。どんな女の子でも成瀬の側にいれば夢中になるはずだよ!あんなにカッコ良かったら彼女の1人や2人、いや3人くらいにいてもおかしくない…でも、恋人がいるのにボクを夕食に誘うのか?答えはノーだ。というかむしろ気になってる人しか夕食に誘わない。つ、つまり成瀬はボクに気があるってことになるっっ!!ど、ど、どうしよう!?今日告白されたら絶対オッケーしちゃうよ。仮にもう成瀬に彼女がいたとしても、2番目でもいいから了承しちゃうよ!!)
この時、江川咲の脳裏に閃光が放たれる。
(に…ばん……め?)
謎が謎を呼び、答えが答えを紐解いていく。そしてついに、ひとつの事実が浮かび上がる。いや、知っていたのだが忘れようとしていたのだ。
(ーーそっか、成瀬は昨日べつの女の子とデートに行ったんだった)
ひとつ思い出してしまったら、もう止められない。
(そうだったそうだった。だからボクは昨日、カップ麺を夕食に食べて1人でマンションに帰ったんだった…
そっかぁー有頂天になってすっかり忘れてたよ。ふふっ一体昨日は例の昔馴染みとどんな話をしたんだろうねぇ。2日連続でデート、しかも違う女の子。成瀬は女の敵。もう!成瀬の味方は僕だけでいいのに…しっかり問い詰めないと。成瀬が女性関係で人生台無しになっちゃうと可哀想だし、そうなったら、いやそうなる前にボクが助けてあげないとね。まったく、手のかかる部下を持つと大変だよ。)
自己完結しちゃう女性って恐ろしい。
何はともあれ、夕食の時間は刻一刻と迫っていた。
エイプリルフールだから告白しようとしたらする相手がいなかった件
次回作は、「エイプリルフールがくる前に」にしよう




