第40話 ええ、勢いだけでは物語は進まないってことがよく分かる……どうすんだこの状況
と、とにかくですね、投稿しないことには話は進まないわけで。
「……誰かおらぬか!!」
さすがにびくっとなっちゃいました。
普段から出し慣れている感じの大声です。
で、ちんまいと言う感じでしか言い表すことができない女の子の方を見るとですね、
うん、ナイムネをえらそうに突き出してふんぞり返っている訳ですよ。
どこのテンプレなんですかねぇ。
王道過ぎてびっくりです。
……さすがにどやぁではないですけど。誰か呼んでる段階ですし。
特徴ですか?
動きやすそうな格好してますね。
……そりゃ、ここまで駆け上がってるんだもの、これでごてごてしたいかにも王族ですよーって言うような格好だとしたら、この女の子は鬼に違いないですよ。
と言うことで、角は生えてませんので、鬼ではなかったです。
<西洋ファンタジーの世界観ですので、現状、鬼と言う種族は存在しておりません>
えー?鬼っ娘とか、結構重要あると思うんだけどなあ。
オーガーとかっての、ファンタジー物の定番にラインナップされてなかったっけ?
いわゆる西洋鬼みたいなやつですけど。
<オーガーはモンスターとして存在しておりますが、あくまでモンスターであり、萌え要素はございません>
これだから、……
<これ以上は心証を落としますが、よろしいですか?>
おっとっと。あんまり神様の機嫌を損ねちゃうとよくないよね。
って、脱線でしたよね。
ちんまいのじゃろりの外見のお話でしたっけ?
うん、確かに身軽な格好ですよ?
でもですね、随所随所にみられる装飾とか何とかがですね、もうこれはやんごとなき身分の方ですよーって主張しまくっておいででございます。
気の強そうな感じ、特注っぽいスポーティーな服装、そしてナイムネ。
うん、これは確実にこの国の王様ですね。いわゆる訳あり系の。
パターン化したらもうこれ一択なんじゃないかって言うぐらい、鉄板です。
それに、理奈の態度がもう、どうしてくれようか……って、うん、この国の王族に対しては必ず……って、前例は1回きりでしたけど、こんな感じでしたっけ。せしるきゅんの時の前科って。
(ふえ?理奈は相手が王族だからそういう態度に出てる訳じゃないれふが?)
結果論だって。それで十分だって。
って、ほけーっと観察してると新たな展開。
うん、よくない流れです。
物音一つせずに、誰かが……って、物音立てない時点であの人1択なんですが!
「如何なされましたか?」
「おおぅ、レシアか。確か、レシアには魂癒の塔の管理を任せておったな?」
「承っております」
「……そこのちんまい草喰らいと訳の分からんのは何者じゃ!わしの朝の楽しみを邪魔しおった!」
「申し訳ございません。では、排除いたしましょうか?」
「レシアよ、その前に、こ奴らが何者かを聞いておるのじゃ!話を逸らすでない!」
「申し訳ございません。何か気に障りましたでしょうか?」
「障るも何も、不届き千万じゃ!ではなくての、レシアよ、わしはこ奴らが何者かを聞いておるのじゃが?これが二度目じゃぞ?」
「申し訳ございません。それではすぐに朝食の用意をさせましょうか?」
「そうじゃのう、ちょうどいいぐらいに腹も減ったから、さぞかしおいしく頂けるだろう……ではないわ!レシアよ、わしはな?すでにこの天国部屋にな、存在しておるこやつらのな、正体を聞いておるのじゃぞ?」
「申し訳ございません。よもや3度目にしてノリ突っ込みを頂けるとは感激にございます」
「レシアよ、わしの問いに答える気はあるのか?」
「森の迷い子にして、王の癒し手殿が保護された者どもでございます。王の癒し手の指示によりここ、天国部屋送りとなっておりましたが、よもや、夜を明かすものとは考えておりませんでした。申し訳ございません」
「今すぐ突き落とすの……はさすがに無理じゃな?我が癒し手殿の管轄なれば、下手なことをして臍を曲げられでもしたら性質が悪い」
「確かに、そうでございますね。ではいかがいたしましょうか?」
「こ奴らの罪状はいかなるものじゃ?」
「我らが神聖なる北森にいた……と言う点のみでございますが、素性が不明でございまして、判明するまで軟禁となっております」
「それだけなのかの?こんな形してとてつもなく極悪非道なことをしていたのかと思ったのじゃが?」
確かに、前世で極悪非道なことをした自覚はありますけども!
それ以上に、ちんまいのにちんまいと言われた!!
……と、それはさておきですね、
ぼくたちのことを放り投げつつですね、
メイドさんと主の会話が続いております。
えっと、天国部屋の片隅からあんりがお送りしております。
うん、言葉の端々からこのちんまいのがこの国の王様だって分かります。
隠す気ないみたいですし。
……そりゃ、隠す意味もないんだけど。
でも、この状況、ぼくたちそんなにお邪魔虫なんですかね?
と言うか、ぼくたち本当は朝日が昇る前にお釈迦になってたはずだったって話なのでしょーか?
お、お姉ちゃん、だとしたらいきなり僕たちのこと見殺しにしようとしてたって事になっちゃうんですけど、仮にもハイレベルの神官様なんだから、そんなことしたらレベルドレインとかされちゃわないのかな?
<ソルフェリノの信仰している神は知識神のため、本件に関しては当該神の権能に含まれておりません。従って、アンリを殺める方向に動いたとしてもレベルドレインの対象となる違反行為には認定されないものと考えられます>
えっと、神官って、神の神託に逆らったらイケナイことになるんじゃなかったでしたっけ?
<あくまで、信仰する神の権能に対して重大な違反行為があった場合にレベルドレイン等の処罰対象となります。知識神の場合は、知識に対する冒涜行為が違反行為となります。つまり、ソルフェリノがアンリのことをどうしようが、ソルフェリノの神官スキルに影響を与えません>
まあ、お姉ちゃんの場合は神官スキルを剥奪された所で、あんまりその凶悪度は変わらないってところもあるから気にしないんでしょーね。
「ふへー、あんりきゅんに朝食を運ぶのがこんにゃに大変だったとは……レシアっちは朝っぱらからどこに行ってしまったのか!」
「「「「え?」」」」
「お、お姉ちゃん、ぼくのこと、殺そうって思ってたんじゃなかったの?」
「あんりきゅんよ、ソルはキミをそんなふうに育てた覚えはにゃいのだよ……およよ……お姉ちゃんは悲しいにゃ」
「でも、この部屋どう考えても事故による転落死とか、その他諸々を狙ってる部屋ですよね?」
「……にゃ?ソルとしては見晴らしがいい部屋と言うことでこの部屋ししたのにゃが、にゃにか問題があったにゃか?」
「拷問道具に、罠のように設えられたベッド、夕食は届けられなくて、魔法の使用も制限されててって、どう考えても……」
「おおう、この部屋ってそんなふうに魔改造されてたのかにゃ?にゃかにゃかにエキセントリックにゃね……レシアの趣味かにゃ?」
「ソルフェリノ様、お呼びでございますでしょうか?」
「お、おう?…………レシアよ、探したのだが、斯様な所におったのか?」
「ええ、呼ばれておりましたので」
「魂癒の塔では私の立ち位置は相当に上だと思っていたのですが?」
「申し訳ございませんが、私めはメイドでございますので、上位者の命令が優先されますれば、ソルフェリノ様の呼び出しには応じられませんでした。申し訳ございません」
「上位者ですか……」
お姉ちゃん、このタイミングでやっとこの部屋に漂う異常な雰囲気に気付いたみたいです。
完全に、最初から、手遅れだったんじゃいかってぼくは思ってますけど。
お姉ちゃんが登場する段階からいましたからね?ちんまいの。
でも、お姉ちゃんの視界に入らないぐらいにちんまかったから気付かれなかったんだ。きっとそうだ。
まあ、これだけの長い階段を上がってきて息を切らせてたから、周りのことが見えてなかっただけだと思うのですが、これはどうなるんでしょうかね?
「!!!!!!」
「ふにふに。お姉様、まるで気絶したかのように固まってしまってまふが、大丈夫なのれふか?」
「…………」
「白くなってまふね。これは灰になったと言うやつなのれふか?」
「お、お約束って奴だよ。いろいろ無理のある展開だっているところから、5人もいるのに、会話が原則として1対1で進んで3人目以降の合いの手が入らないとか、もう何がなんだかお約束なんだよぅ!!!」
「わし、どうしたらいいのじゃ?」
それ、多分作者が一番感じてることデス。
ここまでお読みいただきまして、皆様方には感謝を捧げさせていただきます。
……にしても、内容の無さに涙が出てまいりますのはわたくしだけでしょうか?
かれこれ前話から2週間経ってしまいましたが、どうにか投稿までこぎつけることができましたです。
次回ですか?
この状況をどうにかしないといけないわけで、
最後の言葉はまあ、その、本音と言う感じでございます。
多分、書いてみれば、どうにかなるんじゃないかとは思いますけれども。
……どうにかならないと次話を投稿できないだけなんですけどね。




