反撃の狼煙編……オカマ達ーっ!もしや悲劇の始まり? シルクの喜びとガウガウ師匠の冷や汗
お久しぶりです。
楽しんでいただけましたら幸せます
「アニマル族最強っぽいと噂をされているモーモーを舐めるんじゃないモーっ!」
「そうガウ! オカマさんたち! モーモーを物理的に舐めたからってご利益なんてこれっぽっちもないガウ!」
地獄の底から這い出てくる髭とすね毛が毛深すぎる化け物級のオカマさんたちを愛嬌な姿とは裏腹に「皆殺しモ―っ!フンスーっ!」と速度をあげながら身近なオカマさんたちを蹴散らしていく小さいホルスタイン風牛のぬいぐるみモーモーさんと「早くシャバに帰りたいガウーっ!」と叫びながら圧倒的な獰猛な威圧を放つアチョオチョ神拳でオカマさんたちをノックアウトしていくライオンのヌイグルミガウガウ師匠。
そんな化け物オカマVSアニマルヌイグルミ族の激闘を穏やかな微笑みを浮かべて「もへへへーっ、もう逃がさないのです」とがっしりと腕を掴まれて貧乏と混沌を凝縮したような瞳で見つめてくるシルクに捕まっている……こんばんは、僕です。
もう精神的にも肉体的にもすっかり疲労困憊です。
「やっとあにさまを捕まえたのです、さっさと用事を終わらせてとっとと子作りをするのですーっ! もう逃がさないのです……じゅるるるーっ!」
シルクーっ! 腕に絡みつき腰をクネクネしながら要望から欲望が溢れだしているぞーっ!
「シルク!」
「もうもうあにさまの気持ちはドッキュンバッキュンなのです、ドエロな欲望ボッキンなあにさまの気持ちは良く解るのですーっ、いっぱいおっぱいオカマ達が蔓延る場所で子作りなんてはしたないのですーっ!」
「僕の後ろにさがってーっ!」
化け物オカマ達の群れは一体一体がおぞましい力量、それほど手強く感じる!
無論、今の状況を鑑みればとっても強い師匠たちが頑張ってくれている間に弱い僕は物影に隠れて百秒数えて、駄目だったら逃げ出す覚悟でいっぱいな気分なのですが。
「あにさまが優し過ぎるのですーっ! やったのですーっ、ムフフなのですーっ! 『僕の後ろにさがって』なんて言われたの初めてなのですーっ! あにさまに『女』扱いされたのですーっ! このこの化け物オカマども聞くのですーっ! ご飯食べる間に盗み食いするから三歩さがって正座して反省しなさいのさがってとは意味が違い過ぎて感激なのですーっ!」
その刹那、化け物オカマ達とは次元が違う神気が空間を制圧する。
ふとガウガウ師匠と牛のヌイグルミ・モウモウさんを見ると……額に冷や汗を流しながら破壊の咆哮を感じたように慌てて僕の方に駆け寄ってきますよーっ!
「出血大サービスなのですーっ!」
シルクが笑顔のまま一歩前に出る。
しなやかでありながら何処か神々しく、穏やかな気配にして猛禽類の鋭さを携え。
いかがでしたか?
今後ともかきくけ虎龍作品を宜しくお願いします。




