表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
噂の彼女はフルボーグ ゲーマーOL異世界転生記  作者: 弩理庵
第二部 ワグナーの脅威編
79/131

迎撃準備 1

 レミリアは日本の空撮映像をみてから、何かボーっとしている

 何か衝撃的な事でも映像にあったのかと聞いてみると


「映像の中にあった、ランバートン様の世界の人が着ている服が

 すごくカラフルで可愛くてお洒落で、いってみたいなーって・・・」


 ・・・そっちか? そこが大事なのか? 

 文明レベルとか技術レベルとかそう言うことじゃないのか???


「あと、映像の中で、町を歩いている人が手になにか持っていたんですよ

 それをなめたり、食べたりしながら歩いていたんですよ

 白いもこもこしたあの不思議な何かがすごく食べてみたいです・・・」

 

 恐らくソフトクリームだな。まあ、少し安心した

 レミリアも年相応な部分がちゃんとあった。お洒落に食い気か


「たぶん、白いやつなら下にあるわよ? 

 アルベルトがビュッフェとかバイキングタイプの避難所にしたって

 言ってたから、たぶんソフトクリームメーカーくらい置いたんじゃない?」


「ランバートン様、ちょっと行って来ます!」


 ・・・・・・凄いわ、バルロイくらいの速度で一瞬で消えてったわ

 この惑星オイーヌ(仮称)の住人は食い物のことになると

 身体能力とかブーストする種族なんじゃないのこれ?

 まあ、タバコも吸ったし、私も下にいくか・・・・・・


 施設の地下に降りると、当初の設計とはまるで違う構造になっていた

 急遽避難施設を作るのに突貫で辻褄あわせをしたので

 本来なら基地への出入りチェックをする第一防御施設になるはずの空間が

 格納ユニットを改良した居住空間に変更されていた

 そこにホテルのレストランのような感じで空間を作ったらしい


「レイラお嬢様、チェイマン様とガフ様があちらで御待ちになられております」


「ありがとう。珈琲とサンドイッチを適当に。あとクラムチャウダーをお願い」


「畏まりました、直ちにお持ち致します」


 つかつかと席の間の通路を歩いて奥にあるテーブルに向かう

 そのままガフ君の隣にどかっと座って、はー・・・と溜息をつく


「ガフ君ただいまー・・・ちと悪いけど食べながらねお話は」


「レイラさん! お帰りなさい! 

 本当に半日で王都と往復できちゃったんですね!」


「予定より遅れたけどね。王都滞在時間長引いちゃって

 襲撃うけるわ、デブの醜い裸体はみるわ、へんなもんついて「う”ぃっ!」くるわ」


「今の声は?」「あ・・・やば・・・」

 

 慌ててソファーから立ち上がってナップザックを下ろす

 背もたれと私の体の間にはさまれて

 ちょっと平べったくなったハリネズミ君がいた


「ごめん! ほんまごめん! 忘れてて押しつぶしちゃったよ!」「う”ぃっ!」


 ハリネズミ君は自力でナップザックから出ると、ぷるぷる体を震わせて元通りになった


「ガフ君。紹介するわ・・・一応確認もとってる。聖獣様です」「うぃっこ~♪」


 アルベルトが私の朝食を持ってきたので、急ぎでカットフルーツを大盛りで

 このハリネズミのために持ってきてくれと頼む

 ほんと存在をすっかり忘れてたわ・・・てか潰れても無傷でよかった・・・


「聖獣様なんですか?? 凄く可愛いです!!」


 ・・・ガフ君、君は疑うという事を知らないのかね?

 まあ、目の前のチェニスが頭を垂れてるから信じるだけの根拠はあるだろうが

 レミリアもこれを見て、一発で聖獣と思ったりしてないぞ?

 あ、でも女神の加護の刻印とかふざけたものついたから、なんか理解しちゃうとか?


「聖獣様。僕はガフって言います。宜しくお願いしますね」「うぃっきゅ~♪」


「ガフ君、女神の加護の刻印とやらで、このハリネズミの言葉分かるとかある?」


「言葉は分からないんですが、なんとなく気持ちは伝わる気がします」


「今このハリネズミ、どんな気持ちしてんの?」


「嬉しい おなかすいた のどかわいた みたいな?」


「俗物的な感情ばっかじゃないのそれ・・・・」「うぃっ!」「褒めてない」


 アルベルトが狙い済ましたかのようなタイミングで

 私の頼んだ朝食がのったトレイと

 カットフルーツがこれでもかと堆く積まれた大皿を持ってくる

 テーブルにナプキンを畳んだ物を敷いてハリネズミをそこに乗せ

 その前に厚手のコースターのようなものを置く

 その上にいくつかのカットフルーツを載せると、ハリネズミがかぶりつく

 

「・・・まあ、聖獣様とやらだから大事にしなきゃいけないんだろうが

 アルベルトあんたさ、初めてこんなもんみてよくそこまで気が回るね?」


「執事としての嗜みで御座います、レイラお嬢様」


「執事ってのは野生動物の対応用プログラムで入ってんのか・・・」

 

 用意された朝食を行儀悪いが早食いで食べる

 やはりきちんとした食事は大事だ。気持ちの切り替えにもなる

 テーブルについたほかの三人がクラムチャウダーに興味があるようなので

 真っ先に食べつくして奪われるのを防ぐ

 あとはサンドイッチを適当に齧りながら、珈琲で流し込む


《マスター、ご報告があります。ニルン村の歩兵500が移動を開始しました

 アルムの村への到着想定時刻は1520。待機中のUAVの投入を提案します》

《補給済みで投入可能なのはいる?》

《既にカタパルト待機のものが1ペアいますので、こちらを投入して

 現在、ニルン村に展開しているものはこのまま追跡監視を

 新たに発進させたペアが到達次第、帰還命令を出すのが宜しいかと》

《任せるのでオリマーかジールに射出作業を指示しといて》

《了解であります!》


「報告が入った。ニルン村のワグナー男爵の兵力と思われる

 500の歩兵が移動を開始した。こちらへの到達予想時刻は1520」


「王都から早馬を出したとしても明日になるだろうな、連絡がつくのは

 当然やつらは、親玉のワグナーが捕縛されてるのは知らないわけだ

 事前の命令に従って無意味な進軍を開始したわけだ・・・・」


「しかし500か。流石に数が多いな

 ランバートン殿、どうする気だ?

 私が身分を明かして彼らに投降を呼びかけるか?」


 チェニスの申し出は有難いが、その必要はないだろう

 いや、違うか。はっきりいえば許すつもりがない

 投降を一応は勧告するつもりだが、基本的には殲滅するつもりだ


「こちらから仕掛けるつもり。アルベルト、基地の建設状況は?」


「現在、37%程度ですな。既に陸上部隊であれば支援要請は可能です

 水上、水中兵器については依然として支援要請は不可能です

 回転翼についてはランディングパッドの設営によりほぼ要請可能です

 固定翼についてはSTOLの物は支援要請が可能になりました」


「ん? 固定翼が要請可能?」


「地上部の地均しを私がしておきました。ブラストナックルで簡易にですが

 そこにジールがコアの配置機能を使って簡易滑走路として利用可能な

 鉄板を設置して上に土をかけて再び固めました

 これが前線滑走路としての機能があると認識されたようです

 ただし着陸重量制限がありますので、大した機体の運用は出来ません」


「あ、なるほどね。随分出来る事広がったじゃない。良くやった

 さて、それだけ呼べるものが広がったとして、どうやて殲滅しよっか?」


「現在の少人数で最大の効果を考えますと

 99式自走榴弾砲を5ユニット程要請致しまして

 司令部制御ユニットで私かレイラお嬢様が一括制御し

 射撃陣地を基地敷地内にに構築して

 そこから射撃を行うのが理想ではないかと

 03式155mm榴弾砲用多目的弾を使用すれば

 3射程度で殲滅可能かと考えます」


「あれか・・・あれなら確かに

 大隊司令部制御機能で、一人で動かせるからね

 にしても03式か・・・敵さんは大分酷い事になるな」


 現実においても、自衛隊の99式自走榴弾砲という間接攻撃車両は

 とてもユニークな機能を備えている

 この車両は、車内に弾薬、装薬が既に搬入されていて

 令部の制御装置と接続されている場合

 司令部の制御装置を通じて、全ての車両を遠隔操作出来る機能がある

 また、攻撃に用いる155mm.榴弾砲も自動装填装置が採用され

 無人のまま制御装置を通じて射撃を行う事も可能になっている

 

 そして03式155mm榴弾砲用多目的弾は、現実では破棄された

 クラスター爆弾禁止条約に抵触する広範囲攻撃兵器である

 この弾薬は、目標付近まで飛翔した後に、空中で炸裂する

 炸裂すると内臓された無数の小型爆弾を散布し

 一発で直径100メートル前後の範囲に爆発の嵐を撒き散らす

 とても効率的だが非人道的な弾薬である


「その組み合わせを最も効果的に使う事を考えると・・・

 敵は恐らく、正午付近で一度行進を止めて、休憩を取るとして

 ご飯食べるだろうからまあ、1時間程度の休憩をとると・・・

 休憩に入って20分くらいして装備を外したり炊事を始めた頃に

 着弾するように攻撃すると、理想的な効果を発揮するかな」


「はい。停止目標で即時に退避行動に移れないその状況は

 砲撃の効果が移動目標相手より大きいかと」


「わかった、それで行こう。但し一度は降伏勧告をする

 私が一人で前進して敵と接触して投降を呼びかける

 それに応じない場合、即座に制圧射撃を開始して

 私のセンサーで現地の風速データも手に入るから

 射撃精度に少しは貢献も出来るしね」


「畏まりました、レイラお嬢様」


《グーデリアン、これから言う車両を支援要請して

 99式自走榴弾砲を5ユニット

 99式弾薬給弾車を同じく5ユニット

 JMMQ-M5気象測定装置を1ユニット

 73式大型トラックを1ユニット

 11式装軌車回収車を1ユニット

 施設作業用の各種支援車両を2セット

 あと移動用に

 オシュコシュ社の方のサンドキャットを1ユニット

 ルーフにMk48つけたM153も搭載させといて

 この建物の前の広場に邪魔にならないように出して

 サンドキャットは北欧風の迷彩パターンで

 この地域の地形と植生に最も適したので塗っておいて》

《了解であります! 支援要請を直ちに行います!》


「アルベルト、全員使って良いので、表に要請したものが出現したら

 JMMQ-M5を73式に搭載して運用可能状態に

 射撃陣地を構築して99式の射撃準備を

 この順番で作業を開始して

 昼までまだ時間があるとはいえ、急ぎでお願いね

 

 ああ、レミリアは作業から外して仮眠を取らせて

 あいつも私と同じで完徹だったわ

 私はもう少し作戦を検討するので、一人になりたい

 ちょっと厨房に後で案内して。そこを借りるわ

 

 バルロイ、チェニス、二人とも仮眠とっておいて

 準備が整ったらすぐ出発するけど、また乗り物になるので

 あんま飲み食いして吐かないように注意ね

 では各自、行動開始」

















 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ