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綿毛のように遠くまで  作者: かけらあつめ


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3/13

ごめんね


友達に怪我をさせてしまった。


わざとじゃなかった。

でもちゃんと周りを見れてなかった私が悪い。

ほんとにとんでもないことをしてしまった。


相手に怪我をさせたら。

そんな時はごめんねって謝るの。

お母さんが教えてくれた。


ごめんね。大丈夫?

「大丈夫だよ」


あの子は大人だった。

大丈夫ならよかったって安心した。

でも、ごめんねでおわりじゃないの。


お母さん。

ごめんね、だけじゃ終わらないのって知ってた?

もちろん大事だけどもっと大切なことがあるの。

この時にしれていたらどんなに良かったかな。


言葉の裏にはいろんな感情があって、私は表面しかみてなかった。

ほんとはたくさん言いたいことあっただろうにあの子は押し込めて大丈夫って言ったの。

痛くて怖かったはずなのに。


頼れないからお母さんに言わなかった。

お父さんなんて論外。

話なんて聞いてくれない。


その時感じた違和感に蓋をした。

あとからどうして言わなかったのって怒られた。

そりゃそうだよね。

今だったらおかしな子だってほんとに思う。

でもね、そうしたのはお父さんとお母さんだって今では思うよ。




恨んでいるのかと聞かれたら今はもうこの事実を受け入れられてるかな。

でも、心は止まったままだよね。

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