クッキングだよ!ムテキング。エピソード2
祇園精舎の腹の音、諸行無常の響あり。
腹ペコ男の顔の色、盛者必衰の理をあらはす。
驕ってくれる人は久しからず、唯春の夜の夢の如し。
集る者もつひには滅びぬ、偏に風の前の塵に同じ。
要約するとつまり
ムテキングは腹が減っていた。
腹が減ったなら!何か作ればいいじゃない!
心の中のマリー・アントワネットが騒ぎ出す。
だがしかし
駄菓子菓子
ムテキングは圧倒的に料理ができない。
さっきはチョコレートを焦げ付かせスパーキングエッグボムを作り出す男だ。
「我が創造主よ。母なる神よ。我にパンを与えたまへ」
ムテキングは大地に跪き請うた。
母なる創造主、人妻は天上からその姿をぢっと見ていた。
創造主人妻は、人の妻であるが故料理ができる。
離乳食から介護食、酒のつまみまでお手のものだ。
何故自分産み落としたこの子がこんなにもポンコツなのか創造主人妻はただ首を傾げていた。
今回のムテキングは何かがズレている
人としての軸がズレている
つまりアバラがズレている
アバラがズレて仕方ないの
アバズレでしかないの。
ムテキングの経験人数は63万です。
ただし料理の戦闘能力はたったの3です。
創造主人妻は姿を現し、ムテキングにこう応えた。
「おまへに料理の本を与える。ただしそれを活かすも殺すもおまへ次第だ」
ムテキングは大地に伏せながらこう言った。
「うるせえ、なんかくれや母ちゃん」
「人はパンのみに生きるのに非ず」
「腹が減っては戦はできぬし衣食住足りて礼節を知るんだ。俺がこのままムテキングチャレンジで負けてもいいのか」
「それを言われると困るな」
「いいから早よくれ」
「わかった」
母なる創造主人妻は、この日ムテキングの昼メシに焼きそばを与え事なきを得た。
働いてくれムテキング




