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後片付け

意識を失ったティターニア皇女を抱えながら下山

となった。


もう辺りは薄暗くなってきていて、調査は明日

以降となった。


騎士達を連れて、一旦村へと戻ったのだった。


村で治療に使われていた大きい宿舎を騎士団員で

使う事となった。


皇女だけは、村長の家の客室があてがわれ、村人

が心配そうに訪ねにきていた。


帰ってきた時はただの疲労だろうと思って寝かせ

ておいた。

が、次の日の昼になっても皇女は起きては来なか

った。


ただ、眠ったままだったのだ。


魔力の枯渇だろうか?

黒の騎士団には魔法を使える貴族はいない。


平民で魔力を持っている人がごく限られており、

ここにはいないので、聞くこともできない。


ただ、様子を眺めるに、村の医師をしている女性

からは、魔力枯渇による作用で、数日は目覚めな

いだろうと言われた。


その間に昨日倒した魔物の調査へといく。


数人を皇女の見張りにつけると、その他を引き連

れて再び山へと登る。


夜に倒したせいか、あまり気にならなかったが、

周りの木々は倒れ、夢中で戦ったせいか地面が所々

陥没していた。


溜池は綺麗な水を讃え、飲み水でも問題ないかの

調査も同時に行う。


そこで一緒に来ていた調査団数人を護りながらの

散策となる。


昨日の皇女の事が気になりはしたが、まずは任務

を優先するのが先決だった。


白の騎士団、シグルドに遅れをとるわけにはいか

ない。


いつも嫌味のように手柄を持っていく奴に、幾ば

くかのライバル心を燃やしていた。


高い位に、魔法の才能。

貴族だからと言うだけで手厚い補償。


同じ任務だと言うのに、待遇が違い過ぎるのだ。

それもいつもの事だった。


任務地も話し合って決めるはずが、勝手に決めら

れており、こちらには回復要因のヒーラーすらい

ない。


教会から来る見習い聖女はいつも白の騎士団を指

名しているのだという。


「チッ……どうしろって言うんだ……」


一番遠く、厄介な場所へはいつも黒の騎士団が指

名される。


だが、怪我を負っても自分で手当てするくらいし

かできない。


だから、この前の影の尖兵の襲撃にも犠牲者が多

く出た。


補充もままならないまま、この遠征となった。


東のD区画……。


あの時、一番被害が酷く、家屋の損壊も一番多か

った。

野晒しになった死体の片付けも、全部黒の騎士団

の仕事だった。


戦いが終わると、早々に陛下への謁見だと言って

シグルドは戻っていった。


今回の事だって、もしティターニア皇女がいなか

ったらと思うと、ぞっとする。


被害はもっと甚大なものになっていただろう。


まずは飲み水を確保できて、村人の治療ができた

のが大きい。


治療をした事で、騎士団は歓迎され招き入れられ

たのだ。


「団長、皇女様心配ですよね〜」

「何を言っている?気を抜くなといつも言ってい

 るだろう?」

「でもですよ〜、こんなに歓迎されたのっていつ

 ぶりですかね〜。いつも厄介者を見る目で見ら

 れていたし、結局今回もって思いましたもん」


確かに、そうだ。

ついて早々に治療したティターニア皇女のおかげ

で、すんなり村に入れられたのだ。


そして、村の人々が期待に満ちた目で送り出して

くれたのだった。

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