コンタクトループ 2
ループしていることがわかった黒崎は、あるゆる手段を試してループから抜け出そうとした、ただ何をどうしても、過去の自分と出会い消えるという未来は変えれなかった。
黒崎は2つ疑問に思ったことがあった、一つはなぜ「自分」と認識された時に消えるのかである、二つ目はなぜ毎ループ微妙に違う未来なのに大きく変えることができないのか、
黒崎は仮説を立てた、なぜ「自分」と認識された時消えるのかというのに関しては、おそらく自分以外の過去の人物に正体がバレてもコンタクトループが発生するのではないかと仮説を立てた、なぜ毎ループ微妙に違う未来なのかは、ループしていることに気づけたため、少なからず何かが変わっているのではないかと考えた。
黒崎「どうすりゃ良いんだよ、、」
黒崎「一度自分以外の過去の友人に自分の正体をバラしてみよう、」
黒崎は仮説を立証するため過去の友人に自分の正体をバラすことにした。
未来黒崎「あのーすみません」
友人「はい、どうしました?」
未来黒崎「僕実は、、黒崎雄介なんです」
友人「はい?、何を言ってるんですか」
未来黒崎「ほら、彼女との写真のペンダントだってありますよ」
友人「いやそれだけで信じろっていうのはちょっとねぇ、あなたが雄介からペンダントを奪ったんじゃないですか?」
友人「一度雄介を呼びましょう、そのペンダントを返してください」
未来黒崎「いや、それだけは絶対ダメなんだ」
過去黒崎「お、何してんのお前、この人誰?」
友人「いやなんか、このおじさんが未来から来たお前だーって言い張ってるんだよ、でなぜかお前のペンダント持ってんだよ、多分盗まれただろ?」
過去黒崎「え、いや俺は普通にペンダント持ってるけど?」
友人「じゃあこのおっさんは本当に未来のお前ってこと?」
過去黒崎「あれ、なんで僕と彼女の写真が入ったペンダントを持ってるんですか?」
黒崎はもうこれ以上ループしたくないと自暴自棄になり足早にその場を去ろうとした、ただ結果は変わらなかった、黒崎がまた、初めから何もなかったかのように消えていく。
過去黒崎「あれ俺ら何してたんだっけ?」
友人「さぁ?、まあそんなこと置いといてパチンコ行こうぜ」
黒崎のループしていると気づいたことで何かが変わっているという説は間違っていた、黒崎はこう考えた「毎回微妙にループが違うのはルートAのレールに敷かれた中で枝分かれしただけ」つまり大元の「ルートA」を変えなければ未来は変わらないのでは?と考えた、違う行動を取ったとしてもそれさえも全てルートAの中で収まってしまう、ルートA自体はコンタクトループ現象で、黒崎が過去に行こうと決断して、過去に行ったというところからその先の未来は存在しなくなってしまった、現時点ではルートAの未来は存在しなくなっているという結論に辿り着いた、そしてこうなったのは自分のせいだとも同時に気づいたのだ。
黒崎「これが合ってるとしたら、俺はどうすれば良いんだ、」
黒崎「、、あの人のところに行くか、」
黒崎には一人この問題を解決できる可能性がある人物を知っていた。
相模英二郎=年齢67歳(30年前時点で)、世界的に有名な学者で、時間、ワームホールに精通している。
黒崎「すみません」
相模「なんだい、見慣れない顔だね」
黒崎「少しお聞きしたい話がありまして、未来を変える方法ってあるんですか?」
相模「、、、その話か」
相模は少し表情が曇ったが教えてくれた。
相模「君が何をしようとしているか僕にはわからない、ただ一つわかったことがある」
黒崎「はい、なんでしょうか?」
相模「君、未来から来ただろう?」
黒崎「いや、そんなことは、」
相模「まあ僕に君が未来から来たと断定できる証拠はない、そこは深掘りしないよ」
黒崎「、はい」
相模「問題の未来を変える方法についてだが、」
黒崎は次の相模の言葉に絶望を覚えた。
相模「未来はねぇ、変えられないんだよ、僕らは決められたレールの上を走っているんだ、それを変えようとしていることもレールの内なんだよ」
相模「君が未来から来たという確証はないが、もしそうだったならなぜ君は過去に来たのだ?」
相模「過去に来てしまった時点で未来は無くなってしまうんだ!」
相模は黒崎を叱責した。
黒崎「未来を変える方法はないんですね、、」
相模「、、、いや」
相模「この仮説は現代では限りなく不可能に近いのだが、一つだけ、未来を変えられるかもしれない方法があるんだ」
黒崎「本当ですか?!」
相模「ああ、ただこれは変えた後にどうなるかがわからないんだ、現代では答えが出せない」
相模「もし成功しても、全てが元通りになるとは限らない、その覚悟が君にはあるかい?」
黒崎は葛藤した、ただ自分がしてしまったことに落とし前をつけたかった。
黒崎「はい!あります!」
相模「、、、わかった教えよう」
相模の言うことに黒崎はまたも絶望した。
相模「未来を変える方法、それは別の宇宙、パラレルワールドのルートを強引にこっちの世界のルートに曲げて、連結して一つの世界にする方法だ、私は長年考えてきたが、これ以外の答えはない」
相模「やり方は、別の宇宙が我々の宇宙に衝突するほど近くに来た時がターニングポイントだ、近くに来た時、その宇宙にとんでもないほどの磁力を発生させると、ルートが曲がる可能性があるんだ」
黒崎「なるほど!」
相模「ただ」
相模の声色が変わった。
相模「これはあくまで一つの仮説、別の仮説、それも教えなければならない」
黒崎は身を構えた、そして恐ろしい答えが返ってきた。
相模「もう一つは、ルートが一つになった瞬間、全てが消える仮説だ、宇宙の性質上同じルートに同じ人間、同じ建物などがあった場合、それらが打ち消あい、宇宙そのものが消えるという最悪の末路を辿る可能性もあるんだ」
相模「どちらかというとこの仮説の方が可能性がある」
相模「厳しいことを言うがこれはかなり不可能に近い、僕らはループしていることは知らない、君だけが知っているんだ、君一人のためだけに我々が危険を犯す理由はなんだ?なぜ我々の平和が奪われるかもしれないものに手を貸すんだ?」
相模「君が耐え続けるのが世界にとって、一番平和なのだよ」
相模「話はここまでだ、これ以上手を貸すつもりもない」
黒崎はこれまで経験したことのない絶望感を覚えた、ただ上手く行く可能性も知れたことは唯一の収穫だっただろう。




