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またっ!?

 ねここ王国へ行ってから、早いもので2か月がたった。今日も日常を終えて、会社から帰っている所だ。


(ねここ王国のみんな元気かなぁ。とっても楽しかったなぁ)


 家に帰っている途中、また足元が突然光った。足元を見てみると、また魔法陣が出ている。


(なんでまたー!?)


 光が収まると、突然身体に衝撃を受けた。どしんと身体に当たった場所を見てみると、そこにはハンナさんがいた。


「ハンナさんっ!?」


『アヤノ様!』


「何かあったんですか!!」


『えへへ、何もないけれど……みんなアヤノ様に会いたくて堪らなかったのにゃ!』


「そ、そんな可愛い事言ってくれるなんて……」


 あまりにも可愛い事を言われたので、思わずなでなでしまくってしまった。やっぱりハンナさんのもふもふは気持ち良い。



『にゃにゃ!? ふにゃ~……アヤノ様にゃ~』



 とりあえず、満足するまで撫でてしまった。周りを見てみると、ラインハルト国王様と、犬王ヴェンデルがいる。


(私のもふもふパラダイス~!)


 思わず抱き着きに行っちゃった。だって、もふもふで可愛いんだもんっ!!


 2人をむぎゅむぎゅっとしてからなでなでした。


(はぁ、幸せ~)


「ふふっ、私もみんなに会いたかったよ!」


『ぼくが居れば、いつでも送り返せるって思ったら……寂しくなっちゃったのわん』


「ヴェンデル可愛い。私も寂しかったから嬉しいよ、ありがとうね」


『……わふん』


 そう話している間も、ヴェンデルをもふりたおしている。3人ともゴロンとしている。


(嬉しくてついついもふっちゃったけど、やりすぎた?)


 今日はここに泊まって、明日ヴェンデルがまたあちらに戻してくれるらしい。今日は畑も回って、みんなに怪我がないかも見に行こう。


「まずは畑を見に行こうかな」


『アヤノ様、ありがとうございますにゃ』


 みんなで畑に向かうと、まだ2か月だというのに、土の状態が良くなさそうだ。今度はもっと願いを込めて畑をなでなでしようかな。

 みんなと話しをしながら、畑をなでなでしていく。


「みんな仲良く暮らせてる?」


『もちろんですにゃ。犬族は狩猟が得意なので、沢山狩ってきてくれるにゃ』


『猫族は、畑と料理もしてくれるわん。おかげでいつも美味しいんだわん!』


 そうハンナさんとヴェンデルが教えてくれた。仲良く暮らせているみたいでほっとした。

 私が居なくなってからどうなったか心配だったんだよね。街の中を見て回っても、犬族と猫族が協力しているのが見えて嬉しくなる。


「みんな仲良く出来ているみたいで良かったよ」


 畑での作業を終えたら、今度は診療所へ向かおう。

 私が居ない間に怪我をした子がいないかと、犬族の怪我は治していなかったからね。


 診療所へ着くと、サモエド犬のヴァルターが居た。


「ヴァルター久しぶりっ!」


 思わずヴァルターに突撃してしまった。もふもふのふわっふわで気持ち良い。


『わふっ!? そんな……また儂まで……わふん』


「うふふ。本当にふわっふわだよね~よしよし」


『……わふぅ』


 ついつい診療を忘れてもふってしまった。でも、このもふもふは仕方ないよね。


(……はぁ、幸せ)


「あっ、診療!」


『アヤノ様……』


『わ、儂を撫でとらんで、診察してやってくれわん』


「えへっ、ごめんごめん」


 その後もみんなの怪我をなでなでして治していく。

 やっぱり怪我をしている犬族が多い。狩猟をして怪我をする子が多いのだろう。


「みんなの為に沢山頑張ったんだね。すぐに治してあげるからね」


『ありがとうございますわん』


 痛々しい怪我が多くて、胸が苦しくなる。早くなでなでして、みんなの怪我を治してあげよう。

 数時間なでなでして、なんとかみんなの怪我と病気を治してあげられた。


『アヤノ様、ありがとうにゃ。みんな元気になって良かったのにゃ』


「うん、そうだよね。治った時の笑顔になる瞬間が幸せだよね」


 診療が終わると、もう夕方になっていた。ハンナさんと一緒に歩いていると、なんだか賑やかな声が聞こえる。


「なんだか賑やかだね?」


『にゃふふ。もう少ししたら分かるにゃ』


 何かあるみたいだけど、ハンナさんが嬉しそうだから問題があるわけではなさそうだ。

 そのまま街の中心まで歩いて行くと、犬族も猫族もみんな集まっていた。中央には、猫族のレオンハルト国王様と犬王のヴェンデルが揃って待っていた。


「二人ともどうしたの?」


『アヤノ様。今日はみんなでご飯を食べて楽しむにゃ!』


『明日にはまた向こうに送ってやるわん。だから、今日はみんなで楽しむわん!』


「えっ、そのために集まってくれているの!?」


『そうにゃ。みんなで楽しく食べて飲むにゃ~』


「ハンナさんも知ってたんだね。みんなありがとう!」


 猫族は魔法でお料理を作ってくれる。

 猫族の魔法は、主に畑やお料理に使われる。以外と細かい魔法の使い方をしていて、私よりも美味しいお料理を作ってくれて、本当に凄いと思う。


 犬族は、楽しくなってくると、剣舞が始まったりして物凄く格好良い。あんなもふっもふの手で剣を持って振り回している姿は素敵すぎる。


(やっぱり犬族と猫族が一緒に居ると幸せも倍増だよね!)


 次々に猫族がお料理を持ってきてくれて、犬族の剣舞もさらに熱が入ってきた。本当にあの手でどうやって剣を握って振り回しているのか、不思議で仕方ない。


「ふふっ。これは楽しいね~」


『良かったにゃ。アヤノ様も楽しんでくださいにゃ』


「もう十分すぎるほど楽しんでるよ~」


(後はもっともふもふなでなでしたいくらい?)


 目の前には、しっぽをふりふりして踊っている猫さん達。犬達はがつがつとご飯を美味しそうに食べている。

 私は思わず猫さん達のしっぽに目が釘付け。


(かわいい、なでなでもふもふしたーいっ!!!)


 あっちにはマンチカン、そっちにはシャムネコもいる。

 挨拶に来てくれる猫さん達を、次から次へなでなでしていく。だって、可愛いんだもん!


「ふふっ、ここは素敵なところだよね~(主にもふもふが!)」


「アヤノ様にそう言って貰えると、とっても嬉しいですにゃ」



 その後も次々と犬と猫達をなでなでして、メロメロにしていく。

 大満足の大興奮で(私だけ?)宴はお開きになった。 


 宴が終わりハンナさんと一緒に歩いていると、前に私が来た時に作ってくれたお家がそこにあった。


「ハンナさん、ここ……」


『ここはアヤノ様の為のお家にゃ。壊すなんてことするわけないにゃ』


「ありがとうっ!」


 お家に入ると、綺麗に掃除されていた。

 私の場所が残っていた事にも驚きだけど、いつ私が来ても良いようにしてくれていたのがとても嬉しい。


 今日はそのままこのお家でゆっくり休んだ。

 次の日朝起きると、ハンナさんが朝ごはんを持ってきてくれた。


「やっぱりハンナさんのご飯はおいしいね。作ってくれてありがとう!」


「喜んで貰えてうれしいですにゃ」


 ハンナさんと一緒にご飯を食べ終わると、レオンハルト国王様と犬王ヴェンデルの所へ向かう。

 今日はこのままヴェンデルにお家に帰してもらうのだ。


「アヤノ様。突然お呼びして申し訳ありませんでした」


 そう言ったのは、猫族のレオンハルト国王様だ。


「ううん、またいつでも呼んでください。私もみんなに会いたいですから」


「ぼくがいつでも元の世界に送ってやるわん」


「ふふっ。ヴェンデルもありがとうね」


 最後にチワワのヴェンデルもなでなでする。やっぱりかわいい。


「わふん」


「じゃあ、またね!」


 そう私が言った瞬間、強い光で目を瞑った。



 目を開けると、自分の世界に戻っていた。

 また次に呼ばれるのを楽しみに毎日頑張ろう!

いつも読んで頂きありがとうございます

ひだまりのねこ様の希望で、久しぶりに犬さんと猫さんをひたすらもふってみました(*'▽')♪

楽しく読んで頂けたら嬉しいです♪

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[良い点] わーいヽ(=´▽`=)ノありがとうございますΣ(゜∀゜ノ)ノキャーもふもふパラダイスで幸せなのです〜(//∇//) 毎週通いたくなりますニャア。お腹が空いたのです〜(TдT)
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