悔しさ
立ち尽くしていた2人はハッとなりとりあえず急いで図書館に戻り今のことを話に行かなくてはいけないのでどちらも何も言わずに走り出した。もう周りを確認している余裕なんてなかった。
バタバタと図書館に飛び込み大声で叫ぶ。
「メリーとボティスが鏡に引きずり込まれた!何とかしないとまずい!」
顔面蒼白で切羽詰まりながら叫ぶ2人を見て皆そちらを向き目を見開く。
「ど、どういうこと!?嫌な冗談はやめてよ!!メリーちゃん後ろにいるんでしょ!!」
と朱里が立ち上がり悲痛な叫びをあげる。それに2人は首を振る。
「なんで…なんでよ……」
朱里はその場に座り込んで下を向きボロボロと泣き出す。横に座っていたハルトは何も言わずに肩に手を置きとりあえず落ち着かせる。
「ごめんなさい…本当にごめんなさい…。私が守るために一緒に行くなんて言ったのに全く役に立たなかった…。あんなこと言ったのに無力すぎる…嫌だ…メリーに何かあるかもなんて考えたくもないのに…どうしたらいいかすら分からない…」
今にも死にそうで泣き出してしまいそうな顔で呟くアスモに金剛が
「だ、大丈夫です!メリーさんはこの短い期間ではありますが俺から見てとても勇気もありますし察しもよく危機管理能力も高いと思います!それに嫌な奴ですが強くて嫌味で精神的にも図太いボティスが一緒ならきっと何とかしているはずです!俺たちは何とかして助ける方法を探しましょう!!」
と大きな声で宣言したおかげでアスモは少し顔色が戻り
「そうよね…メリーなら大丈夫よね…。あいつもいるし無事に決まってるわね!どうしたらいいかまずは考えないと…」
と冷静に座って考え始める。
「俺もいたのに本当にすまねぇ。目の前で引きずり込まれてくのに何も出来なかった。悔しい…!ぜってぇ2人とも助ける。皆、力を貸してくれ!」
とアガレスは頭を下げるとほかのメンバーも頷き話し合う。
「とりあえず状況を説明してもらってもいいかな?」
アポロンの問いかけにアガレスが説明していく。
「なるほど、僕が言ってた所の引き出しから鍵が出てきたけどほかの引き出しはなくて謎の地図だけ見つけて戻ろうとした瞬間に鏡から手が出て引きずり込まれたわけだね。ガッツリ腕を捕まれたら男1人の力じゃ勝てないのか…」
「何故か鏡は真正面にあったし白い手の力が強すぎて掴まれたら本人はもちろん他の人も対処するのは難しいと私は思うわ。早すぎて避ける暇もなかったレベルだもの」
と説明する。それを聞いてハルトが
「じゃあそれが出てきた時の対処はその手を殴るかなんかして攻撃するしかないんじゃな〜い?俺の時は絵だったからか知らないけど蹴れたし鏡も割れんじゃね?」
と話す。確かにそれについての対処はそうやるしかなさそうな気がする。問題は引きずり込まれた2人の救助方法である。




