ギルド
「・・・少し寝すぎたかしら・・・」
太陽はもう既に空高く昇っている。
私は宿を出た後、まっすぐギルドに向かった。
ギルドは他の建物より一際大きく目立っていた。
昼過ぎだからなのか人が少ない。
私は受付へ向かった。
「ハンター登録ってここですか?」
「あ、はい。こちらで出来ます。えっと、こちらの記入欄に記入をお願いします。」
受付の人は紙とペンを私に渡した。
名前・性別・年齢・職業・特技・得意武器・特記事項。
全てを記入し終えたので受付の人に紙とペンを返した。
「えっと、すみません。職業が魔術師なのに得意武器が短剣というのはどういう事ですか?」
「あぁ、それはただ短剣しか持ってないからです。」
「分かりました。アリサさんですね。ギルドについての説明は必要ですか?」
「うーん。いえ、結構です。」
「そうですか。では、こちらがハンターカードになります。」
私はハンターカードを受け取った。
「ハンターカードは個人証の代わりにもなるので絶対に無くさないでくださいね?再発行は不可能ですので。」
「分かりました!それでは。」
私がギルドを出ようとした時、入って来た男2人の会話が耳に入った。
「なぁ、知ってるか?今日の夕方ぐらいに勇者達が出て行くらしいぜ。」
「はっ、王様からお金貰ったからここには用無しってか。それにしても、勇者の仲間の踊り子。アイツやばいよな。」
「わかるぜ。あんなエロい格好しやがって。誘ってんのか?一発ぶち込みてぇ・・・」
「お前じゃ無理だ!諦めろ!」
「あぁん?分かってるよ。いきなり真面目になるなよ。」
「なるほど、勇者はまだ夕方に出るのか・・・」
私はギルドを出た後、適当に夕方まで時間を潰すことにした。
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「皆!勇者様達がご出国されるぞー!!」
一人の男性の声をきっかけに沢山の人が門に群がった。
するとその直後、勇者達が現れた。
「見送りありがとうございます!皆の期待に応えるため、魔王討伐を必ず達成します!」
自分の事をスターとでも思っているのだろうか。
勇者は門の前に着くと国民にそう叫んだ。
どうやら私の存在には気付いていないらしく、国民に手を振りながら笑顔で出て行った。
「さて、勇者達を見失わないうちに私も行きますかね。」
私は意外とはやく目的が達成出来そうな事に少しがっかりしながらも、後を追って国を出た。




