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仲良さそうだなって1

「そういえば、もうすぐ期末試験だけど皆は大丈夫そうなの?いや、皆というか1人駄目そうなのはいるんだけど」


食堂で1年生4人集まり、昼食を食べながら談笑していた中で恭子は他の3人、いや、一弓と灯に問いかけた


「ちゃんと真面目に授業を聞いて、ノートをとって、課題も忘れずに提出しているから必要最低限の学力はあるつもりよ。平均点くらいはとれると思うけれど」


全く焦る素振りもなく、淡々と答えた灯の隣で一弓はただ「あはは~…」と笑って誤魔化そうとした。


「え?うそ、前原さんって意外とこっち系なの?」


恭子は親指で隣に座っている遥を指す


「なんだよこっち系って、そもそもこっちが普通だと思うぞ。朝練後の授業なんて眠くて起きてられないしな。運動部の宿命だ」


遥は腕を組み、自分の言葉に深く頷いた


「わかる、ホントにそう。私も誰かさんに誘われて野球部に入ってなければ今頃は学年トップクラスの才女だったかもしれないんだけどな~」


一弓は隣に座っている"誰かさん"から視線をわざと外しながら遥の発言を肯定する


「同じ部の私と小山内さんが大丈夫なんだから練習それのせいにするのは言い訳でしかないんじゃない?」


すかさず灯が2人を否定する


「うっ…沢井もこっち側の人間だと思ってたのに!」


遥は悔しそうに頭を抱えた


「まあ沢井さんはアンタと違って真面目だからね、前原さんが駄目そうなのは意外だったけど」


「いや~、元々勉強が出来ないタイプだったって訳じゃないんだけどね。林ノ宮だって背伸びして受験したわけじゃないし。ただ中学の頃は私クラブチームで野球してたから平日は朝練とか無かったのが大きいかな。私朝弱いし。あと単純に授業の内容が難しくなってきた」


「運動部だけ赤点の基準下げてくれたらいいのにな~!」


「あ、でもゴメン春日さん。多分私はギリギリ赤点は回避できるくらいの学力はあると思う」


「うわ~裏切り者だ~!」


遥は大きな声を出し、正面に座っている一弓を箸で指す。

それを見た恭子は「お行儀悪いよ」と遥の手を抑えつけた


「クソ~このままじゃ夏の大会に続いて期末試験にも敗北してしまう...」


「アナタ、上手くなりたいとか言っていたけれど追試なんて事になったら部活どころじゃなくなるんじゃない?」


灯が心底呆れたような声で言った


「しゃーない、こうなったら今日から私がテストに出そうな所をみっちり叩き込んでやるか。中間試験もそれでギリギリ乗り切れてたし」


「まーた休み時間と部活終わりに勉強させられるのか~?勘弁してくれよ…」


「勘弁して欲しいのはこっちだよ…」


天を仰ぎながら落胆する遥に対して恭子は深いため息をついた


「身近に良い先生がいてよかったね春日さん」


「私は関係ないみたいな感じだけど前原さんも参加するでしょ?」


遥をイジる一弓にすかさず恭子はカウンターを浴びせた


「え?いや~、私は遠慮しておくよ…」


「万が一があった時困るし、アナタも勉強みてもらった方が良いと思うけれど?」


「え」


灯が恭子を後押しするかのような発言で割り込んできたので一弓は驚いて灯の方へ顔を向けた。灯の表情が心なしかほくそ笑んでいるように見えて一弓は「くぅ~」と唸り灯を睨みつけた



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