【4★ 騎士はつらいよ】 騎士道と双丘
まったく、私は騎士として不甲斐ない!
アオイ様とお会いしたとき、その可憐さに心奪われ、礼儀を忘れた振る舞いをしてしまった。勇者様を召喚しておいて、何たる失態か。
他にも、アオイ様が暗闇に足を取られぬよう私につかまっていた事に対して、動揺してしまう。
それだけでなく、着替えを見て倒れてしまった。鼻血を出してしまうなど、男としても最低であった。
アオイ様の体質を知った時、私は驚いた。
アオイ様は素晴らしいお方だ。
異世界に召喚され、体質が変わるなどの状況に置かれても高潔であり、私に気を使って下さる優しさも持っておられる。何よりも『剣』を浄化し、『女神の力』を体に宿されている事実が、勇者としての素晴らしさを証明している。
アオイ様が男であるという事を知り、私の不埒な想いを女神が見抜いている様に感じた。
この迷いを断ち、勇者であるアオイ様の支えになるのだ! これが女神の導きだろう。
そんな私は、今、騎士道を試されているのであろうか?
アオイ様を訪ねて、いつものように花束を持って図書館に来た。毎日、花を買っていくので、売り子の娘も変な顔をしていた。ううむ。確かに私には似合わないが、花はアオイ様に良く似合う。まぁ、花もアオイ様の可憐さには負けるが。
ドアの前で声をかけても返事は無い。アオイ様は寝ておられる様だったので、いつものように花瓶の花だけ交換して、アオイ様の寝顔を少し眺めて帰ろうと部屋に入った。この部屋の鍵を持っているのは私とエカテリーナだけだ。
そして、窓際の花瓶に手を伸ばした時に――。
「ふ、うぅーん」
バサッ
アオイ様が寝返りをうって、体にかけていた布が床に落ちた。
アオイ様は腹部までの短い上着に、とても短い灰色のドロワーズをはいていた。
「うーん、にゃー」
足! アオイ様、足! ドロワーズ短すぎではありませんか!? そして、その、何か、ピッタリしているのは、何とも……アオイ様の足……美しい……。
「むーん、にゃにゃ」 さすさす
アオイ様! 腹部が! へ、へそがみえてしまっています! ……はっ! 駄目だ! 何を見てるんだ! 布を! 布をかぶせて!
私はしゃがんで布を拾った。かぶせようと、アオイ様を見、る、とぉぉぉ!
アオイ様が腹部をさすりながら、仰け反るような体制になっている。
アオイ様の腹部は、なだらかな丘の様にぷっくりされていて、その真ん中に、へそがあり、そのへそは天井へとググッと向いている。
そして先ほどまで、その丘にかかっていた上着が……ずれて……2つの……丘が見える。まだ、全部見えてないぞ! 上着が頂上に引っ掛かっているから、少しだけだ! 少しだけしか見えてないから、大丈夫だ!
ゴクッ 喉が鳴った。
何が大丈夫だ! 駄目だ! 早く……布……を……かぶ……あ、あ、あー! 上着がずれ……ずれ……ないっ!
「ふぅん、あちゅい」
アオイ様が寝返りをうたれて、双丘の頂上は守られた。
……これで、良かったのだ。何も残念な事などない! 確かにアオイ様は男だから、同じ男の私がその頂上を見たとしても問題は無いはずだが、駄目だ! とにかく駄目なのだ! 早く、布を……ぬっ……!
「むー、あちゅい」
アオイ様の手が腹部から、双丘へと伸ばされた。上着は、もう、双丘を越えてしまっている! しかし、大丈夫だ! 頂上は、アオイ様の手によって守られている! だが、何故だろう、先ほどと同じく、頂上が見えていないのに、こちらの方が艶めかしく、より美しく感じる。それから、以前見た時よりも大きくなってい、る、よう……なっ……!
アオイ様の双丘が、アオイ様の手によって、その形をぐにぐにと変形させる。
「はにゃ、ふぅんっ」
右へ……左へ……寄り添い……離れ……それぞれ上下に…………。
バタン! ゴン!
その後、エカテリーナに起こされた私は、血まみれの顔を洗いに部屋を出て行った。
まったく、私は騎士として不甲斐ない!!
《おじ神》[手ブラ]ってエロいよね
《アオイ(寝起き)》ほへ?
《おじ神》ねー?
《アオイ(寝起き)》まぁ、そうですね
《おじ神》なー!
《おじ神》鼻血は上を向いちゃ駄目なんだよ
《アオイ(寝起き)》は?
《おじ神》座った状態で少し俯くように前を向き、小鼻の部分を人差し指と親指でつまみ5~10分圧迫する。圧迫することで止血することができ、早く鼻血を止めることがでる。
《アオイ》え?何?何で的確な鼻血対処法?
《おじ神》誰かさんが出血多量で死なないように
《アオイ》はぁ?
エカテリーナ「あらまあ、読んで頂きありがとうございます」




