【4♯ 勇者乙女】 月の下で彼シャツ
ただいまアオイ
おかえりアオイ
しばらくは主人公視点の話になるはず。
異世界着いて、そっこー取り乱しました。お見苦しい所を見せ、申し訳ございませんでした。大丈夫です。大丈夫じゃないけど大丈夫ですから、そんな心配そうな目で見ないで下さい。そんな純粋な目で見ないで下さい。大丈夫かな? 急に痴女行為やらかしてしまったけど、勇者としての品格保ててるかな?
「すいません。大丈夫です。ちょっと疲れて」
俺は立ち上がりながら、そう言った。魔法使いさん達も、俺が言葉を返したから、少し安心したようだ。にしても、この低い声は俺のかー。ん! かわいい、かわいい。だから、大丈夫! 俺は大丈夫!
「ズボン、くつ……」
どうしようかな? すごいぶかぶかなんだけど、脱ぐか? シャツだけで服っぽくなってるし、いけるか。あれ? これ[彼シャツ]ってやつじゃね? まぁ俺シャツなんだけど。ん、脱ぐか。あ、でも荷物になるか? そういえば、鞄は? あれ? 俺の荷物、スマホだけか?
シュンッ ピコン
荷物について考えていたら、突然ズボンと靴が消えて、スマホの画面が光った。
┌───────────
《収納BOX》
・ズボン
・靴
を収納しました。
[確認][終了]
└───────────
ん? あー、これが、おじ神が言ってた[ボックス]かぁ。
じゃあ、靴下収納。
シュンッ ピコン
┌───────────
《収納BOX》
・靴下
を収納しました。
[確認][終了]
└───────────
靴下が消えて、画面に表示が出る。
なるほど。収納を意識したものをどこかにしまえるのね。スマホにか? 異空間収納とか言うやつか? とりあえず、出すのも同じ感じかな? 手動で操作も出来るみたいだし。あ、収納リストも出るな。これなら何持ってるか忘れないし。おぉ便利じゃん! ありがとう、おじ神。だが、女神、お前は許さん! ん? あ、魔法使いさん、ビックリしてる。 ズボンが急に消えたからか? この世界にはこういうの無いのかな。おぉ、何か特別感ある! いいね、いいね。で、スマホの機能確認は後にするとして。とりあえず、疲れてるし、休みたい。
「休める所に連れて行ってもらえますか?」
魔法使いさん達が返事をし、洞窟の出口へと歩き出した。
どうやら、皆女性らしい。顔はフードでよくわからないけど、声や服の膨らみがそんな感じ。そして、並んで歩いてわかったけど、俺、ちっちゃい。最後に測ったときは175㎝はあったはず。まだまだ伸びる成長期。だけど、これは……160か? いや、もっと低いな。服だふだぶだし。今、彼シャツだし。
あ、出口かな? 外は夜か。暗いけど、月明かりでかな? 景色がわかる。あ、出れた……月! 月でっか! こんなにでっかいの初めて見た! あ、ここ異世界か。でかいってより、近いのか。へーすごいわぁ。景色的には、ここは森みたいだけど、この月だけで異世界感かなりあるわ。へー! へー! 何か感動。あ、写真!
カシャッ
初異世界写真。てか、カメラ機能残ってたんだ。
ん? 男の人がこっち見てる。月に夢中で気付かなかった。すごい立派な鎧着てるなぁ。ガタイめっちゃいい。騎士って感じ! しかも、短めの金髪で碧眼。おぉ、かっこいい! 男前過ぎず、ちょっとそばかすがあるのが親しみやすい感じがする。でも、ずいぶん、ぽけっとしてるな。どうしたんだろう? あ、俺か! 勇者召還に驚いてるのか。そりゃ、びっくりするよな。ここは、決め台詞か? いや、笑顔か?
俺は営業スマイルを騎士に向けた。
《おじ神》白神に女にされたんだって?ʬʬ
《アオイ》!!
《おじ神》女にされたって言い方エロいな
《アオイ》!?
《おじ神》彼シャツもエロいよな
《アオイ》あ、それはわかる!
《女神(腐)》読んで頂きありがとうございます!




