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−二十二章−〜巡る魂〜


ラフィストは、気が付いたらたった一人で木の下に立っていた。一緒に入ったはずの他の

仲間がいない。仲間達の名を呼びかけながら、辺りを見回す。すると、ラフィストの頭に

声が響いてきた。

「ラフィスト=ブレッセント……魂を継ぐ者」

「な、誰だ!」

突然響いてきた声に、周囲の様子を伺う。しかし、誰かがいる様子はない。その声は尚も

ラフィストに語りかけてくる。

「ずっと……あなたを、待っていました。……精霊達の元を訪れなさい。きっとあなたを

導いてくれます」

「俺の仲間達は、どうしたんだ!?」

「彼らの魂は、今見極めている所です。……相応しい魂を持つ者達ならば、後から追いつ

くでしょう。さ、お行きなさい」

進むべき道を指し示しているかのように、一本の光の道が現れる。ラフィストは仲間を信

じ、光の道を歩み始めた。




ガーネットは眩い光に包まれた後、何もない白い空間にいた。他の仲間がいる様子は全く

ない。周囲を見渡し、ここはどこかしらと呟いた。

「ガーネット=M=フォルツァート=グラン……」

「は、はい!」

突然名を呼ばれた事で、ガーネットが驚き飛び上がる。

「あなたの魂に問います。あなたがこの旅で得たものは、何ですか」

「それは……人を大切に想う心ですわ」

ガーネットが答えを発すると同時に、再び眩い光が放たれた。次に目覚めたのはニックス

だった。彼も、ガーネットと同じ質問を受ける。その問いに暫く考えを巡らすと、一言じ

ゃ言えないと答えた。

「だって、旅した一秒一秒が俺の得た物だからな!得た物を一つで言い表す事なんて、俺

には出来ねえ」

「そうですか……では、あなたに大切な誰かはいますか」

「ああ」

ニックスもガーネットと同じように、光に飲まれていく。サードもマキノもナディアもキ

ルトも順々に目覚め、真実を見極める迷い無き心、守りたいと思う大切な仲間、まっすぐ

に逃げない勇気、自らの意思を貫き通す事と答えていく。それに答えるかのように、彼ら

を光が包んでいった。




ニックスが次に意識を取り戻した時、立っていたのは草原だった。辺りを見渡すと少し離

れた所にマキノを見かけた。立ち上がり、マキノの所に駆け寄ると、マキノを揺り起こす。

「マキノ!」

ニックスに起こされたマキノが、ゆっくりと目を開けていく。

「あ……ニックス。どぉしたのよ!……それにここは?」

ニックスはそれにどこかの草原みたいだけど、よく分からないと答える。わかるのは、質

問をされて、気が付いたらここにいたと言う事だけだと答えると、マキノがニックスも、

と驚いた声を上げる。

「お前、どんな事聞かれたんだ?」

「べ、別にっ!ふつーの事よ!」

マキノは先程の事を思い出し、顔を真っ赤にする。そして、有耶無耶に答えを返した。旅

で得たものは何だと言われた後に、マキノはもう一つ質問されていたのだ。仲間としてで

はなく、命をかけて守りたいほど大切な人は、と。

「……それより、他の皆はどうしたのかな?」

「さあな。……ま、いずれ会えんだろ」

ニックスはこう言うと、ゴロンと草の上に横になる。それを見て、マキノもニックスの隣

でゴロンと横になった。海の中だというのに、ここは太陽が出ているように暖かい光が差

している。

「ここ、海の中なのに気持ち良いね!……暖かい」

「本当だな」

チラリとニックスが隣にいるマキノの顔を伺う。気持ちのよさにまどろんでいるのか、目

がトロンとしている。しかし、気分は最高にいいようだ。言うなら今しかない。そう思い、

ニックスは口を開きかけた。

「あ、あのさ……マキノ!」

「何……―――?」

「この際だから言っておきたい事が……っ!」

「あ、いたいた……おーい、マッチョ〜」

キルトやガーネット、サードにナディアが二人の元に駆け寄ってくる。勢いをそがれた事

で、ニックスは言葉を発せられないでいるようだ。俺に春はこないのか、畜生と心の中で

叫んでいると彼らが目の前にやってきた。

「ねぇ、二人とも……ラフィーとティーシェル見てない?」

「さっきから探してるのですけど……いませんのよ」

彼らにここにいたのは自分達二人だけだったと答えると、彼らはガックリと肩を落とした。

「まさか、あいつら入れなかったなんて事は……―――」

キルトがポツリと呟く。ガーネットとナディアがそんな筈は無いと言いきり、キルトに無

神経な事を言うなと詰め寄る。サードが他の場所にいる可能性もあると指摘し、一同はい

ない二人を探し始めた。




「ねえ、この子さぁ……」

「なんだいエナメル?」

「テレーズ様に似ているからここに連れてきたんだけど、フェルメールもそう思わない?」

「うん、思う」

とりあえず起こしてあげようよ、とエナメル、フェルメールと呼ばれた者がティーシェル

の頬を突付き出す。その感触にくすぐったさを覚えたのが、身じろぎをした後にティーシ

ェルが目を開ける。

「ここ、は……―――皆、皆は!?」

「エナメル、皆は?だって」

知ってる、と言うように少年がエナメルと言う少女に話しかける。

「ううん、知らなーい」

「だって」

こう答えると、顔を見合わせていた二人がクリクリした目をティーシェルに向ける。おか

しいな、と言いながらキョロキョロと周りを見回した後に、ティーシェルは目の前の二人

をマジマジと見つめる。その視線を受け、少年と少女が自己紹介を始めた。

「私妖精のエナメル。こっちはフェルメールよ!」

「へぇ……妖精かぁ。初めて見たよ!」

初めて見る妖精に、ティーシェルが目をキラキラ輝かせる。そして掌ほどの大きさの彼ら

を、ツンツンと突付き始めた。二人は擽ったそうに身を捩ると、ティーシェルに名前はと

尋ねる。名前を名乗ると、二人は付いて来てと服を引っ張り始める。仲間を探さないと、

と固辞するが、彼らは後で一緒に探してあげるからと言って引く様子が無い。やれやれと

思いながら、ティーシェルは二人についていった。

「そういえば、ティーシェルはどうしてここにきたの?」

歩いているティーシェルの周りを、エナメルとフェルメールがひらひら飛び回っている。

ティーシェルは話を聞く為にここに来た事を彼らに話し、また、世界樹について何か知っ

ている事は無いか尋ねた。

「知らない……―――グレイス様なら知ってると思う。今はここにいないけど」

「グレイスだって!?」

創世記では一億年前に死んだとされる創世神。そして、サードによるとアンカースにいる

らしい人物。その名前を聞いて、ティーシェルは思わず声を張り上げる。

「グレイスは……そいつは悪い人なんだろ!?創世神フレッドと争っていた訳だし……そ

れに、今はアンカースにいる。それなのに、何で様付けしてるんだよ!」

ティーシェルの言葉を聞いて、突然エナメルとフェルメールの二人が怒り出す。

「しっ……失礼ね!グレイス様は悪い方なんかじゃないわ!」

「フレッド様とも、とても仲が良かったしね」

伝承で伝わっている創世記とはまるで違う。その事に気付き、考え込む仕草をする。では

人々の間で伝わっている創世記は、一体何なのだろうか。誰が、一体何の為に。そう思う

と疑問が次々にあふれ出してきた。

「そんなつまらない事じゃなくて、楽しい話をしようよ!」

「おい、エナメル。人の間に入ってくるなよ!」

フェルメールが文句を言うが、エナメルはそれに構わず話を続ける。彼らによると、ティ

ーシェルとテレーズという女神がそっくりらしい。その女神は現在、丘の上にある神殿の

中の、クリスタルの中に眠っているそうだ。もしかしてそこに向かっているのかと問うと、

エナメルが当たりと嬉しそうに返事をする。はしゃいでいるエナメルの横で、フェルメー

ルがそう言えばと呟き、話し出した。

「フレッド様は一億年前、ダークエビルと戦った後に石になったんだけど……その時グレ

イス様が、フレッド様の魂は、一億年後の地上に生れ落ちるって言ってたんだ」

それを聞いた時、二つの魂のうち一つはまさか、という考えがティーシェルの頭の中を巡

る。だが、それではもう一つの魂とは一体何なのだろうか。

「着いたよ〜」

エナメルの言葉にハッとすると、いつのまにか神殿に辿り着いていたらしい。真っ白く透

明感のある建物の前に立っていた。中は広々としており、神殿の最奥にクリスタルが一つ

あるという殺風景なものだった。ティーシェルはクリスタルの中で眠っている人物を見る。

長い金髪の美しい女性が眠っている。

「でも、僕とはあまり似てない気が……―――」

「えー、そっくりだよー」

二人に言いきられてしまった為、ティーシェルが押し黙る。

「この人の魂は?」

「うーん……それがね、七年前までここで封印してたんだけど、ある日いきなり無くなっ

ちゃったの」

七年前はちょうど世界樹が沈み、アンカースがランツフィートに侵略した年だ。それと関

連性でもあるのだろうか。世界樹といえば、雫や葉と言った不思議な伝承も伝わっている

のも気になる。

「クリスタルの封印……世界樹の雫と葉。ここには面白い物がいっぱいあるね」

「あ、その言い伝え知ってるんだ」

「まぁね。僕達の世界でも、ちょっと有名なんだ」

言い伝えに共通部分を見つけ、ティーシェルが顔に笑みを浮かべる。変わってない部分が

あるというのはどこか安心するものがあったからだ。しかし、その安心も次の瞬間に壊さ

れる事となる。

「世界樹の雫は飲むべからず、葉は死者に与えるべからず……だよな?エナメル」

「ちょっと待って!力を得られるんじゃないの?」

ティーシェルの言葉を否定するように、エナメルが首を振る。

「ううん……グレイス様は飲むなって……―――」

「飲むと心をとられる、葉を与えると死者が不滅の傀儡となるって言われた」

二人は確認しあうように向き合うと、そうだそうだと頷きあう。自分達の世界で言われて

いる事と余りにも違う。その事実に打ちのめされながら、世界樹は、創世神は一体何なん

だとティーシェルは呟いた。




光の道を進んだラフィストは、妖精と精霊達の住む集落に来ていた。光の道は、ある一軒

の家まで伸びている。その中に入ると、一人の老婆がラフィストを出迎えてくれた。彼女

は椅子に揺られながら、ゆったりと腰をかけている。

「ラフィスト様ですな……お待ちしておりました」

老婆に勧められ、近くの椅子に腰掛けると何やら表が騒がしくなる。誰か客でも来たのだ

ろうかと思っていると、窓から小さい塊が飛び込んできた。先程の妖精の一人、エナメル

である。

「ヴィラ婆様ー」

「何じゃ、騒々しい!今大切な客人が……」

「私も婆様にお客さんを連れてきたの!」

エナメルが言い終えた後に、扉が開く。そこから入ってきたのは、ラフィストが良く知る

人物だった。

「ティーシェル!」

「ラ、ラフィスト!良かった……無事だったんだね」

二人がお互いの無事を喜び合っている時、ヴィラがティーシェルをじっと見る。そして、

エナメルとフェルメールに向き直り、この場を離れるように告げた。エナメルは不服の声

を上げたが、フェルメールがそれを宥める。二人は仲間達を探してきてやると告げると、

来た時と同じように窓から飛んで出て行った。二人が出て行った後、ティーシェルもラフ

ィストと同じように椅子に腰掛け、目の前のヴィラと向き合った。

「私はグレイス様、フレッド様にお仕えして参りました……ヴィラ=マドリッドと申し上

げます。―――……二人の御帰還、心より嬉しく思います」

ヴィラが深々と頭を下げる。ラフィストとティーシェルは、帰還という言葉に驚きを隠せ

ない。ヴィラは下げていた頭を上げると、驚きを隠せないでいる二人に語りだした。

「ラフィスト様……あなたはフレッド様の魂の転生体。体は地上のものですが、体に宿る

魂はここのものです。創世の剣を手に入れた暁には、きっと何もかも思い出す事でしょう。

そしてティーシェル様、あなたは一億年前に生まれたテレーズ様の御子息。魂も器も、こ

ちらのものです」

「な、何言ってるんだよ……僕にはちゃんと、父上も母上もいる。姉さんだって!……何

を証拠にそんなでたらめ言ってるんだよ!」

「ティーシェル、落ち着け!」

「落ち着ける訳無いだろ!……ラフィストだって、そうじゃないのか!」

「そうだけど!」

ラフィストは自分の手をグッと強く握り締める。

「まずは話を聞くのが先……だろ」

強く握った手からは、血が滲み出している。自分が異質の者だという事を聞くのは、確か

に怖い。今までの自分が否定されるような気分にもなる。お前は他の奴と違うのだと責め

られている気分にも。だけど、先延ばしにしても、いつかはそこに辿り着くかもしれない。

それならば、今覚悟を決めるべきだとラフィストは思った。ラフィストの血がにじみ出た

手を見て、ティーシェルが押し黙る。

「あなたが持っているそのルーン聖石は、テレーズ様が作ったこの世に一つしかない物。

そしてあなたの魔力はここの者と同じもの……疑いようがありません」

「―――……じゃあ、父上も母上も……姉上も、他人……」

そう言うと、ティーシェルの目からポタポタと涙がこぼれ始める。いつもと違い覇気が感

じられず、目に生気が無い。半ば、茫然自失としているのだろう。ラフィストはティーシ

ェルの横顔をそっと伺う。クリスティーヌに頼むと言われたはずなのに、かける言葉が何

一つ見当たらなかった。

「―――……父上は」

暫くして、ティーシェルがポツリと呟く。誰なんだよ、言ってよとポツリポツリと言葉を

紡ぐ。ヴィラは言おうか言うまいか迷っていたようだが、口を開いた。

「グレイス様です」

この事には、流石にラフィストも衝撃を受ける。アンカースにいる、敵かもしれない創世

神。それがティーシェルの父親。その事実が重く圧し掛かってくる。もし、相対した時に

平然とした気持ちで戦えるだろうか。そんなのは絶対に無理だ。そう考えていた時、笑い

声が聞こえ始める。ティーシェルの方を見ると、彼が自分を嘲るかのように笑っていた。

「はは……グレイスって、敵の親玉じゃないか……」

「ティーシェル……―――」

ラフィストが気にするな、と声をかけようとする。しかし、その言葉は発せられる事無く、

ティーシェルの叫び声にかき消された。

「気にするな、とでも言いたいのか!気にするに決まってるだろ!……皆だって、表面上

は何でもないって顔してたって、内心ではそんな事ないはずだ」

「そんな事は無い!……もっと皆を信じろよ。仲間だろ?」

「君に、何が分かるっていうんだ!」

言った直後、ハッとティーシェルが傷ついたような顔をする。こんな事を言いたい訳じゃ

ない。そう言いたい事が、顔から伝わってくる。

「ごめんラフィスト。……でももう、僕は……皆と一緒には、いられない」

「ティーシェル!」

ラフィストからフイッと顔を逸らせ、ティーシェルが家の外へと飛び出して行く。ラフィ

ストがティーシェルの名を呼び、追いかけるが目の前で姿が掻き消えてしまい、どうする

事も出来なかった。




暫くして、エナメルとフェルメールに連れられた仲間達がヴィラの家に合流した。皆はラ

フィストと再会できた事を喜んだが、姿の見えないティーシェルに気付き、ティーシェル

はどうしたのか尋ねる。ラフィストは皆に父親の名は伏せて、ティーシェルが本当の親の

事を知ってしまった事を告げる。それを聞いたナディアが、ヴィラの家を飛び出して行っ

た。他の皆も探しに行こうとしたが、ラフィストは先程のティーシェルの様子から考えて、

旧知の仲であるナディアに任せるのが一番だと思い、皆にここで待っていようと言った。

「でもまさか、ティーシェルがここの人間だとは思いませんでしたわ」

ヴィラに出されたお茶を飲みながらガーネットが呟く。

「んで、ラフィストが創世神フレッドの生まれ変わりとは……」

「おいおいマッチョ。だからって何か変わる訳でもないだろ」

「あはは!キルトも偶には良い事言うじゃん」

いつもと変わらない仲間のやり取りに、ラフィストは心が暖かくなる。そんなラフィスト

達の横で、サードがヴィラに話を切り出す。

「おい、貴様……二つの魂とは結局何の事だ。それに、ルーン聖石は何の為に存在してい

る……大きな災悪とは一体なんだ」

「……失礼な奴じゃのう。まあ、いいわい答えてやろう。二つの魂とは、フレッド様の魂

と、テレーズ様の御子の魂。ルーン聖石はテレーズ様がティーシェル様を悪しき者から守

る為に、グレイス様の魔力を結晶化させて作った物……最後の問いは、分からん」

「グレイス、様……だと?何故、奴を敬う?」

「今どこに居られようが、あの方は我々の主。……それにわしは、あの方を信じておる。

フレッド様の転生を誰よりも待っていたのは、あの方じゃからな」

ヴィラはこういうとニッコリ笑った。本心でそう思っているのだろう。その笑みに嘘偽り

は無い。自分もギリギリまで、創世神グレイスの事を信じたいとラフィストは思った。

「これ以上の事をグレイス様は語る事は無かった……だからあの方がお主等にとって敵か

どうかすら、わしにはわからん。じゃが……真実を知る手段が無いとは言わん」

ヴィラの言葉に、ラフィスト達は身を乗り出す。ヴィラはラフィストを指差した事で、皆

がラフィストに視線を向ける。

「創世の剣を継承者であるお主が手にすれば、この世界の事全てを知る事が出来る」

「そうなの!?」

「す……すげえ……んで、どこにあるんだ婆さん!」

「グレイス様が、持っておる……―――」

マキノやニックスがテンションを上げて大きな声を出すが、ヴィラの言葉に沈黙する。ラ

フィスト達は敵であろうと無かろうと、グレイスと会う事になる事を悟った。万が一の場

合、戦う事になる事も。

「二人が戻ってきたら、すぐ地上へ戻るぞ。アンカースに向かうんだ」

サードの言葉に、皆が頷く。

「ラフィスト様」

ヴィラがラフィストを真剣な眼差しで見つめる。

「創世の剣は、お主に真実を見せるじゃろう……けれど、それは何も知りたい事だけでは

ない。知りたくない事……例えば、人の欲望、絶望、悲しみまで知る事になるのじゃ。強

くなりなされ……全てを受け入れられるほどにな」

ヴィラの言葉に、ラフィストはもっと強くなろうと決意を固める。力だけの強さではない。

心も今以上に強くなる必要がある。自分を変わらず受け入れてくれた皆の為にも、ラフィ

ストはそうありたかった。

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