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暴走転生勇者を最強監視者が必殺しちゃいます。〜罪は世界を選ばねえ〜  作者: がお


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22/22

【22話】光の勇者

今回は琥珀が主人公です

夜。 都内大型アリーナ。

「キャアアアアッ!!」

「琥珀ー!!」

何万もの歓声。 光るペンライトの海。

ステージ中央。

白銀の衣装をまとった琥珀は、 最後のフレーズを歌い上げた。

「――また、会おうね」

悲鳴のような歓声。

手を振り、 笑顔を残し、 舞台袖へ消える。

――数十分後。

楽屋。

ドアが閉まる。

ようやく訪れる静寂。

「お疲れ、琥珀! 今日も最高だった!」

マネージャーの三崎が、 興奮気味にスポーツドリンクを差し出した。

「はいはい、ありがと」

琥珀は受け取り、 ソファへ沈み込む。

「……つっかれた」

「アンコールやばかったね! 物販も過去一かも!」

「それは何より」

テーブルには、 花束、差し入れ、 そして山のようなファンレター。

三崎が嬉しそうに両手を広げる。

「ほら見てこれ! 愛されてるねぇ~」 「……量、毎回ちょっと怖いんだよな」

苦笑しながら、 琥珀は一通ずつ手に取る。

『元気もらいました!』

『ずっと応援してます!』

『今日、泣きました!』

「……悪くない」

ふっと表情が緩む。

その時。

指先が止まった。

大量の色とりどりの封筒の中。

一つだけ。

黒。

差出人名なし。 装飾なし。 異様なほど、静かな存在感。

「ん? なにそれ?」

三崎が覗き込む。

「さあ」

琥珀は自然を装い、 封を切った。

中には、白紙。

……いや。

角度を変えると、 浮かび上がる特殊印字。

琥珀の視線だけが、変わる。

一瞬で、 温度が消える。

三崎は気づかない。

「え、なに? イタズラ?」

「……ファンにしちゃ、変わってるね」

軽く笑って、 紙を二つ折りにする。

だが、 裏面を見た瞬間。

指令

【対象:光の勇者】

【場所:ネオ池袋】

【罪状:ネットの独占支配】

【任務:――抹殺】

琥珀は無言で封筒を閉じた。

「どうしたの?」

「いや」

立ち上がる。

「ちょっと、汗流してくる」

「え? 今?」

「すぐ戻る」

三崎は首を傾げながらも、 笑って手を振る。

「了解。じゃ、その間に手紙整理しとくね」

「……黒いのは触んないでよ」

「なんで?」

「なんとなく。趣味悪いでしょ」

「あはは、たしかに」

自然な足取り。

楽屋を出る。

ドアが閉まった瞬間――

琥珀の顔から、 アイドルが消えた。

人気者の笑顔。 柔らかな声。 全部、外れる。

残るのは監視者の顔。

黒封筒から紙を抜き取り、 細かく破る。

廊下の先。 VIP楽屋エリア。

華やかなステージの裏側。

琥珀は、 白銀の衣装のまま歩き出す。

「――次は、裏のステージね」


人気のない通路。

琥珀は、壁際で足を止めた。

腕時計型の転送端末を起動する。

青白い光。

《転送先:ネオ池袋》

「……近未来都市、ね」

小さく息を吐く。

魔王も、 勇者も、 剣と魔法も見てきた。

……けど。

「こういうのは、初めてなんだけど」

少しだけ、 指先が強ばる。

知らない世界。 未知の敵。

「……ま、仕事だし」

琥珀は軽く笑い、 起動を押した。

瞬間。

視界が、光に飲まれる。

――転送。

次に足を着いた場所。

そこは、 空まで光る超高層都市だった。

光る街。 空中広告。 人混みの中を、琥珀は静かに歩く。

「……なに、これ」

すれ違う人々の頭上。

名前。 顔。 そして、数字。

まるで、 人間に価値が表示されているかの様だった。

その時――

「やめてっ……!」

若い娘の声。

通りの中央で一人の少女が、 大勢に囲まれている。

頭上には、 赤い警告表示。

《炎上認定》 《LUX値:8》 《私刑投票中》

「本当のこと言っただけなのに……!」

少女の叫びに、 周囲は冷たい。

「はい、さらに低評価」

「空気読めないからでしょ」

「終わったね」

数字が、 8から5へ落ちる。

すると上空のドローンが反応した。

《私刑成立》

「……っ!」

少女が怯える。

琥珀は、その光景を見つめたまま、 小さく呟く。

「……数字で、 人の価値決めてるの?」

上空のドローンが、 赤い光を灯しながら降下した。

「いや……!」

足がもつれる。

少女は逃げられない。

周囲は、 誰も助けない。

ただ、 端末を向けて見ているだけ。

その瞬間――

「――こっち」

白い衣装の腕が、 少女の手を掴んだ。

「え……?」

琥珀。

強く、 迷いなく。

「走れる?」

「で、でも……!」

「いいから!」

琥珀はそのまま、 人混みを突っ切った。

「なっ!?」

「逃げた!?」

「私刑妨害!?」

警報音。

《妨害者確認》 《LUX未登録》 《危険因子認定》

「きゃっ!」

「舌、噛まないでね!」

少女の手を引き、 琥珀はネオン街を駆ける。

巨大モニターの下。 光る道路。 群衆の隙間。

背後では、 ドローンが追跡を開始する。

「なんで…… 助けるの……!?」

少女の震える声。

琥珀は前を向いたまま、 低く答えた。

「……気に食わない」

「え?」

「数字で、 勝手に人の価値決めるとか」

路地裏へ飛び込む。

「……光の勇者」

少女は、息を整えながら呟いた。

「もともとは、 ただ“光を操れる”だけの能力者だった」

「光?」

「うん。 でも、ただの光じゃない。 通信そのものを加速させたの」

光回線。 情報伝達。 SNS接続速度。

その力で、 誰より速く、 誰より広く、 世界中のネットワークを掌握した。

「一瞬でトップ企業になって…… 気づけば、 みんな“LUX”に登録させられてた」

「LUX?」

「SNSの評価管理システム。 人の発言も、 人気も、 信用も、 全部数値化される」

少女は悔しそうに拳を握る。

「今じゃ、 数字が低いだけで…… 人間の価値まで決められる世界」

――その瞬間。

《逃走対象、発見》

「……っ!?」

赤い光。

上空にドローン。

「伏せて――!」

琥珀が手を伸ばす。

だが。

少女の胸を、 光弾が貫いた。

「が……っ」

「っ!!」

崩れ落ちる。

「しっかりして!」

琥珀が抱き止める。

温かい血が、 白銀の衣装を染めた。

《私刑執行完了》 《低LUX対象、排除しました》

無機質な声。

「……っ、ぁ……」

少女は震える手で、 琥珀の服を掴む。

「……やだ……」

「喋んないで」

「……こんな、世界……やだ……」

小さく。 かすれて。

「数字で…… 生きる価値…… 決められるなんて……」

琥珀は、 何も言えない。

少女の瞳から、 光が消えかける。

「……お願い……」

「……」

「壊して……」

その手が、 落ちた。

ネオンだけが、 冷たく瞬く。

琥珀は、 しばらく動かなかった。

やがて。

少女の目を、 静かに閉じる。

「……分かった」

低い声。

怒りでも、 叫びでもない。

もっと冷たい、 決意。

琥珀は立ち上がる。

「――約束する」

光る都市を見上げる。

「お前の光……私が必ず潰す」



ネオンの雨が降る、ネオ池袋。

空を貫く、 巨大な光の塔。

LUX管理中枢――光塔。

『光こそ、平等』 『数字こそ、価値』

空一面のホログラムが、 支配者の言葉を垂れ流す。

「……吐き気がする」

琥珀は、 静かに歩き出した。

――光塔・外周。

白銀の超高層建築。 壁面を走る光回線。 上空を巡回する監視ドローン。

《未登録個体確認》 《侵入者排除》

「……だよね」

琥珀は小さく息を吸う。

「――♪」

短い一音。

空気が震えた。

《……通信異常》 《周波数……乱……》 《Error》

ドローンが、 一斉に墜落する。

「まず、一つ」

防衛レーザー起動。

だが。

「――遅い」

琥珀の声が、 光の制御を狂わせる。

レーザー網、 消失。

認証ゲート、 停止。

《LUX照合不能》 《システム障害》

「数字頼りって、 脆いね」

琥珀は、 無人のロビーを進む。

白い床。 巨大モニター。 幸福そうに笑う高LUX市民。

「……気持ち悪い」

最上階直通エレベーター。

《聖管理室》

上昇。

やがて、 扉が開く。

そこは、 光そのものだった。

壁一面の巨大スクリーン。 世界中のLUX接続情報。 脈動する光回線。

純白の空間。

その奥に、 一人の男がいた。

白き衣。 眩い光。 神のような微笑。

光の勇者。

男は、 初めて見る異物を観察するように、 琥珀を見つめた。

「……妙だな」

穏やかな声。

「LUX未登録。 生体情報照合不可。 存在記録なし」

わずかに、 笑みが深まる。

「この世界の人間ではないな」

光が、 琥珀を包囲する。

「――何者だ?」


「――あなたに、裁きをする者よ」

琥珀の声が、 静かな聖管理室に響く。

次の瞬間。

空気が、 震えた。

声の周波数が収束し、 琥珀の前に 一本の槍を形作る。

音の槍。

振動。 圧縮。 共鳴。

白銀に唸る、 超音速の一撃。

「――ソニックランサー」

放たれる。

轟音。

一直線。

空間すら裂く勢いで、 光の勇者へ突き刺さる――

……だが。

「――遅い」

その瞬間、 光の勇者の姿が消えた。

「……っ!?」

次に見えた時には。

部屋には、 もういない。

背後。

「光を支配する私に、 速度で挑むか」

光の勇者は、 まるで最初からそこにいたかのように、 無傷で立っていた。

「光速……!」

琥珀の目が細まる。

ソニックランサーは、 遥か後方の壁を貫き、 巨大モニターを粉砕する。

だが、 標的には届かない。

光の勇者は、 静かに微笑んだ。

「面白い」

光の勇者の指先がわずかに動く。

次の瞬間――白い閃光が放たれた。

「……っ」

光線が空間を裂き、琥珀の左腕をかすめる。

ジュッ、と焼ける音。

白銀の袖が裂け、焦げ跡が走った。

「……光速、ね」

琥珀は腕を押さえながらも、視線は外さない。

光の勇者は淡く笑う。

「今のが当たっていれば終わっていた」

「でしょうね」

琥珀は小さく息を吐く。


琥珀が息を吸う。

「……じゃあ、数で潰す」

次の瞬間。

空気が震えた。

無数の“音”が結晶化し、 剣の形を成す。

ソニックブレード。

それが一斉に、 光の勇者へ放たれた。

空間を埋め尽くす斬撃。

だが――

「無駄だ」

光の勇者の姿が揺れる。

次の瞬間にはもう、 その場にいない。

閃光。

残像。

また閃光。

ソニックブレードは、 一つ残らず空を裂くだけで消えた。

「……全部、読まれてる!」

琥珀の目が細くなる。

光の勇者は、 距離を取ったまま静かに笑う。

「音は遅い。数を増やしても意味はない」

余裕の声。

まるで、 戦いではなく観察だった。

光の勇者が、静かに手を上げる。

「では、こちらも」

次の瞬間――

空間が白く弾けた。

無数の光線。

それは一条ではない。

点ではなく、面でもない。

“空間そのもの”を埋めるように降り注ぐ光。

「っ……!」

琥珀は即座に跳ぶ。

壁。

床。

天井。

すべてが焼かれる。

紙一重。

かすめるだけで、空気が消える。

「……まじ?!」

焦りが、初めて表情に出る。

回避するたびに、 逃げ場が削られていく。

光の勇者は動かない。

ただ、見ている。

「避け続けるだけでは、いつか終わる」

静かな宣告。

光が、さらに収束する。

逃げ道は、もうほとんどなかった。


その時

スプリンクラーが、突然作動した。

天井一面から、 冷たい水が降り注ぐ。

システム音。

《緊急冷却モード》 《環境安定化処理開始》

一気に視界が白む。

水滴。 霧。 反射する光。

「……誰が起動した?」

光の勇者が、わずかに眉を動かす。

次の瞬間。

空間が再び白く裂けた。

「――ならば」

無数の光線。

今度はさっきよりも密度が高い。

レーザーの雨。

だがスプリンクラーの水粒が乱反射し、 精度が微妙に崩れる。

それでもなお、致命的な速度。

「っ……!」

琥珀は避ける。

紙一重。

壁が消える。 床が焼ける。

「当たれば終わり、か」

だが――そのままでは押し切られる。

琥珀は息を吸った。

水滴が空間に満ちる。

霧。 振動。 光のノイズ。

「……ちょうどいいわ」

低く、声を落とす。

「――響け」

一音。

その瞬間。

空間に浮かぶ水粒が震えた。

バチッ、と空気が鳴る。

無数の水滴が、 一斉に“形”を持つ。

圧縮。

集束。

見えない力で一点へと束ねられる。

「……なに?」

光の勇者の視線がわずかに揺れる。

次の瞬間。

“水の弾丸”が、 ショットガンのように放たれた。

光線と光線の隙間を縫い、 一斉に叩き込まれる衝撃。

「っ!」

初めて、 勇者の身体が後ろへ弾かれる。

光が乱れる。

「環境を……利用したか」

琥珀は止まらない。

霧の中、 もう一度息を吸う。

「今度は――逃がさない」

水と音が、 戦場そのものを武器に変えていく。

琥珀は息を吸った。

「――響け」

低い声。

その一音で、 水滴が“意思”を持ったように震えた。

霧の中に散っていた無数の粒子が、 一斉に一点へ収束する。

圧縮。

加速。

密度が跳ね上がる。

「っ……!?」

光の勇者の視線が鋭くなる。

だが遅い。

琥珀はもう、解き放っていた。

「ソニック――ショットガン」

霧ごと撃ち抜く、 見えない散弾。

水粒が“弾丸”として束ねられ、 光線の隙間を割り裂いて飛ぶ。

光速の攻撃ではない。

だが――逃げ場を奪う攻撃。

「くっ……!」

勇者は光で退避しようとする。

しかし水粒は、 光の乱反射で予測を外し、 空間全域に拡散する。

回避不能。

直撃。

ドガァッ!!

重い衝撃。

純白の防御フィールドが、 初めて“割れた”。

「……っ、ぐ」

光の勇者が、 わずかに膝をつく。

静寂。

水滴が落ちる音だけが響く。

琥珀は一歩踏み出す。

「……光速だけじゃ、勝てないよ」

霧の向こうで、 光の勇者の笑みが消える。

初めて、 戦場の“ルール”が揺らいだ。

水滴が落ちる音だけが響く。

琥珀は一歩まで距離を詰めた。

「動くな」

低い声。

その瞬間、光の勇者の体が止まる。

「……っ」

指も、足も動かない。

琥珀は静かに見下ろす。

「――終わりにしよう」


霧の中で、光の勇者の呼吸が乱れる。

「待て……」

初めて、声に焦りが混じった。

「私は……ただの勇者じゃない」

琥珀は動かない。

「前の世界では……システムエンジニアだった」

沈黙。

「ブラック企業で、毎日徹夜で……最後は過労死だ」

光が揺れる。

「だから思ったんだ……今度の世界では、“使われる側”じゃなく、“使う側”に立とうって」

必死な笑い。

「この力は、そのために――」

琥珀の視線が、少しだけ冷える。

「それで、人を数字で縛ったのか」

「違う……これは効率で……最適化で……!」

言いかけた言葉が、止まる。

琥珀は静かに息を吐いた。

「言い訳はもういい」

一歩、踏み出す。


「――アンコールは、ここまでよ」


その言葉と同時に。

琥珀のマイクから金属音。

ステージ用マイクの中に隠された、一本の刀。

光を受けて、 冷たく光る。

そして――

一閃。

音もなく。

刃は、 光の中心へと沈んだ。

琥珀は刃を引き抜かないまま、 ただ小さく呟いた。

「……カーテンコール、終了」


光の刃が消えた直後。

背後から、静かな声が響いた。

「危なかったですね」

霧の中に立っていたのは――以前仕事中に現れた虎だった。

琥珀はゆっくり振り返る。

「……スプリンクラーは、あなたが?」

虎と呼ばれる監視人は、わずかに笑う。

「ええ。危ないと思い手伝わせて頂きました。」

琥珀の視線が鋭くなる。

「……なぜ?」

霧の中で、虎は淡々と答えた。

「見学ですよ。それと――目的の“あれ”」

指先が、空中の《LUX》中枢を示す。

次の瞬間。

虎はLUX端末から小さなチップを抜き取ると、 それを迷いなく自分の後頭部へ差し込んだ。

《アップグレード完了》

無機質な音声が響く。

空気が、静かに歪んだ。

虎は小さく頷いた。

「では、これで」

その言葉と同時に、霧が一瞬だけ収束する。

次の瞬間――

虎の姿は、そこから消えていた。

音も、気配も、痕跡もない。

残されたのは、静まり返った光塔の中枢だけ。

琥珀はしばらく、その空間を見つめていた。

霧の向こうで、ネオ池袋の光だけが淡く揺れていた。


光塔の光がほどけるように消えていく。

次に琥珀が目を開けた時、そこはもう――

都内大型アリーナの楽屋だった。

「おかえり、琥珀!」

三崎が、いつも通りのテンションでスポーツドリンクを差し出す。

「戻るの早かったね?汗、流してたんじゃなかった?」

琥珀は一瞬だけ間を置いてから、軽く受け取る。

「うん。ちょっとね」

ソファに腰を下ろすと、さっきまでの戦闘の感覚が、遠い夢みたいに薄れていく。

三崎は山積みのファンレターを整理しながら笑う。

「今日もすごいよ。ほんと、人気落ちないねぇ」

「……そうだね」

テーブルの上には、いつも通りの花束と差し入れ。

「ねぇ琥珀、次のライブさ、少し演出変えてみる?」

三崎がスマホを見ながら、楽しそうに続ける。

「レーザー光でさ、ステージ派手にしてさ——」

その瞬間、琥珀が即答する。

「レーザーは勘弁して」

軽く笑いながら、スポーツドリンクを一口。

「えー、なんでよ!映えるじゃん!」

「いろいろ、思い出すから」

さらっと言って、琥珀はソファに沈み込む。

三崎は一瞬だけ首をかしげるが、すぐに笑った。

「まぁいっか。じゃ別のにする!」

楽屋には、いつもの明るさが戻る。

遠くでステージのリハ音が響いていた。


虎とはいったい

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