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ラクガガク  作者: 徳丸
第2章 宗教
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21.縁故採用

新章!


ロロの家に住人が増えてから数日後、メールで連絡があった。

ロロの家に集合して、計画を立てようといった内容のメールだ。ロロはそれを快諾し、ジェリーとパルルンはロロの家にやって来た。


その計画はこの長期休暇を利用してジェリーの家業の手伝いをしないかというものだ。

ジェリーの家はたいそうな金持ちだ。母親が羅劫持ちということで字絵里家に嫁入りしてきたのだそう。



母親は字絵里 あおい。その羅劫の能力は「豊穣」。

土地そのものの質を向上することができる能力だ。


彼女がその場にいるだけで肥料を与えることと同義になる。



ジェリーの先祖が作り上げた企業の名は「ピクニックカンパニー」。

少しかわいい名前なのは初代の社長がかわいい趣味をしていたから。

とある場所の土地すべてを買い上げてビル丸々作物を育てる施設へと変えてしまった。世田谷区のある所にどでかく建てられている。

年を重ねるごとにどんどん成長している上場企業である。



そこに勤務する、ある従業員が最近妊娠したとかで休暇を出しており、重要なポジションが抜けてしまったのだそうだ。

そこで、そのポジションを次に担う予定の人が少し抜けているからそのお目付け役兼、補佐として昔から遊びに行っていたロロたちに白羽の矢が立ったというわけだ。



しょっちゅう遊びに行っていたロロたちはなんだかんだそのビル内の人と面識があり、よく作物の味の感想を頼まれていた。

ほとんど引継ぎは終了しているらしいので特にすることはないが、あがり症なのでうまく言葉が伝わらないことがある。

そこを手伝ってあげて欲しいと母から頼まれたのだそうだ。


ロロのリビング、ソファーに座って交渉会議を行う。



「それで、手伝ってくれないかしら?ちゃんとお金も払うって言ってくれているし。だめ?」


ジェリーは対面に座るロロとパルルンの目を見つめ、真摯に問いかける。


「ぼくちんはオッケーだよ~(^ω^)。マネーマネー!!ただし、毎日のお絵かきタイムがあるからちょっと早めに上がらせては欲しいけどねえ~。」

「それは大丈夫よ!うちは他のとこと違ってブラックなのは研究所だけだから!!」

「そ・・・それは・・・まあいいかあ。マネーマネー!!!」

「で、春はどうよ??」

「私も大丈夫ですよ。ただ私の寝るスペースは取っていただきたいのですが。」

「それも大丈夫ね。ビルのいたるところにふかふかの土色のベッドがあるわ!よし!じゃあ決まりね!あとは日にちだけど・・・・」



ロロと春という素晴らしい戦力を手に入れることができたジェリーはとても上機嫌。


これでしばらくは安心ね!会社にかかわる周囲の様子がちょっときな臭いって言ってたから心配してたけど、これで大丈夫!さて、出勤日と頻度のすり合わせを・・・


ふと、目の端に映るなにか。


あれ?あそこはロロが入っちゃだめだって言ってた地下室じゃ・・・???

なにか登ってきてる???



「日にち・・・は・・・・。」


目がそれから離せない。


「日にちは・・・。えっと・・。」


完璧に姿をとらえた。


「ってそのかわいいのは何!?それその!ロロの足元!!!」



ロロの足元にはつい先日この住人になった獣がいた。ソファーの下でロロの足を確認し、ジャンプして太ももに寝そべる。

その可愛さにジェリーは悩殺されてしまった。


「????ああ。この子かあ。この子は新入りだよお(〃▽〃)。仲良くしてあげてねえ~。」


獣の肉球をプラプラさせながら言う。


「ふむ。本で見た三毛猫というものに似てますね。オスだったら幸運を引き寄せるだとか・・・。ただ、センターで保護されている猫とは別物のような気がしますが・・・・。」


パルルンはさすが神社生まれ神社育ち。勘が鋭い。


「そうだよ~。この子は新入り1年目の羅劫さんだよ~。普通の羅劫さんです~。」


今初めて気づいたけど、この獣君三毛猫だったのかあ。

今度からみけさんって呼んであげようかなあ。にしてもパルルンはさすがだねえ。

ジェリーは可愛さに固まって話聞いてないな。



「ほらほら、固まってないでさ。日程決めようよ~。」

「ジェリー。起きなさい。ジェリー。私に言われて悔しくないんですか。ジェリー?」



ジェリーはその後何度目かの問いかけで自我を取り戻し、三毛猫へと手を伸ばすが、フシャ―!と言われたために断念した。


日程としては来週から、月、水、金で行くことが決まった。

それが12月いっぱいまで。

大分長い雇用となってしまったが、割と緩い仕事内容なのでむしろ最高就職先である(短期)。

学校が始まるとか関係なく雇って欲しいものだ。


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