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沈黙は金 雄弁はプラチナ  作者: 中田あえみ
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キャリアプラン 3

キララ紡績には感謝している。色んな意味で。

三年前の事を思い出すにつけて、マギーはしみじみと思い返す。

だからまあ、多少は貢献すべきか。しかし、これから15年間、どんな仕事をするか、だなんて……。


秘書にそんなの、要求した上司はいなかった。


とにかく、時間もない事だし、前社長関連に絞ってデータをまとめてみることにし、訪問先とコミッション支払先を比べてみた。


……あまり関連性はないように思う。


売上金が高い順と、訪問先への回数はほぼ比例している。


……いや、この訪問先のデータは誰が管理しているんだっけ。ふと、マギーは画面を見ながら考えてみた。


この訪問先データは、自分の秘書業務としてスケジュール表から取ったものだ。しかし、これが現実を反映しているとは言えない。スケジュールの変更があった場合、マギーに知らせず、例えば運転手や社長が自分で手配してしまえば、マギーもリッキーにも知る手段はない。


訪問先データが、実際のスケジュールでないとしたら、どうすればいい?


社用車手配の記録は?いや、手配では、その後の変更は反映されない場合もある。ガソリン経費は?しかしそれでは、行き先を特定できない。

いや、私が行き先を突き止める必要はあるのか?

マギーはもう一度考えた。


どうやって会社に貢献する?

リストラプランを?

いや、そういう風に考えるのは止めよう。多分答えが出てこない感じがした。

単純に、訪問日数と訪問回数を見て、売上上昇にまずは貢献しているか見ればいい。元社長が、どのように会社に貢献したか、を見ればいいのでは。


そうか。

マギーはようやく、何とか資料を作れそうだと感じた。

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