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バーチャル無双  作者: ヤマト
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最終決戦


大空、太陽の照りつける中、


時の神と悪魔神は言葉をかわす。


「くそ!あの依代さえ、手に入れていれば!!」


「はぁ……、俺は本当に。」


本当に、取り返しのつかないことばかりする。


言葉の一つが、運命を左右することなど、


容易に想像できた。


俺は、後一歩でまた大切な者を失うところだった。






(神具が、空を埋め尽くす。


依代となった凍原ルルは、


まさに神の敵として、降臨する。



そんな未来を予兆した、その瞬間だった。


凍原ルルは、時空から現れる。


ゆっくりと、その体を起こし、


空中で高くから私たちを見下ろした。


「私、あなたたちから離れる。」


凍原はそう言うと、空高くに浮かび、

確かスクルドの御技、『天輪』を己にかけた。


その瞬間、体から黒い瘴気が溢れ出した。


「ぐぁっ!!そんな馬鹿な!!」


その瘴気は形を成し、悪魔の姿が現れる。


そして、『天輪』の技をさらに巨大化し、

空に巨大な輪を形成した。


「不吉な未来。あなたは私を操ろうとした。

大切な仲間を、殺そうとした。

私は、あなたを絶対に許さない。」


目から血が溢れ出す。


明らかに人の身では、到達できない域に、

達している。


まずい、そう考えたその瞬間だった。


「ルル!!!!!!」


「ルル!!!!!!!!!」


2人が飛び出していた。


彼女を支え、抱きしめて、2人は涙を流す。


「戻ってきてくれ。たのむ。」


「ルル。もういいのよ。頑張ったわ。」


すると、ふっと力が抜けたように、


彼女は倒れる。


それを2人で支える。


そこには、もう見ることのできない、


家族の姿が重なった。


自らの過ちに、やっと気づくことができた。


あぁ、私はこれを失ったのだと。


そうして、私がするべきことは、


この尊い者たちの未来と、命を守り抜くことだと、


分かったのだ。)






「何故、そこまで人如きに味方をする!!!

貴様は神であろう!!」


「彼は、神候補さ。それにね、もうそんなこと関係ない。」


人は尊い。愛はどこまでも未来を明るく照らす。


私は、人を守りたい。


「悪魔神、サタン。人に仇なす者よ。長き戦いもここに終焉を打とう。」


「やってみるがいい。時の神クロノス。」






空が黄金色に染まる。


時が止まり、私は悪魔神の前まで歩み寄る。


「………私はね、サタン。これまで一度だって、能力を戦闘で使ったことがなかった。だって、勝つことなんて分かりきっているからね。」


絶対不可侵の時間操作。


使いたくなかった。


全てを手に入れる力を持つことは、


全てを失うに等しい。


「私はずっと、愛を求めていたのだろうね。」


わがままを言った。


たくさんの間違いを犯した。


愛すべき人を自らの手で殺めた。


そこまでやっても、気付かなかった。


「私は………」


悪魔神サタンの前に差し出した手。


後一息力を込めれば、目の前の存在は、


(そら)に消える。














「うん。上手くできたね。」


「ふん。」


閉じられた空間。


監獄とも言うべきこの島で、


私は、今日もアトリエで描き続けていた。


「ずっと仲間が欲しかったんだ。」


「私は仲間などになったつもりはないぞ。」


「まぁ、まぁ。」


「いつでも貴様の寝首をかく準備は………」


「じゃあ、今日のご飯抜きね。」


「それとこれとはまた別だ。」


「ふふっ、それは面白いね。」


劇的な未来より、少しダラっと、のんびりした未来の方が、やっぱり私は好みだね。


さぁ、次は君たちだ。


イデロスのこと、頼んだよ。

クロノスは、エネルギーの蓄積、その経過年数を自由に操れるため、実質的に無限のエネルギーを有している。また、局所的に時間を操れるため、エネルギーの出力という事象にのみそれを適用し、その他一切の制約を受けない。元最上神であり、ゼウス以前の天空神である。


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