疲れた!
いつまで暑いのかな。もう秋来ていいよ?と思いながらミニトマトを摘む。そろそろ限界を迎えてきたようで枯れてきた。お疲れ様、ありがとう。最後まで美味しくいただきます。やっぱり植木鉢は持ち上げられないままだが夏が終わる。終わりそうにないが。いつまでクーラーつけておかないといけないんだろう。死にたくないからつけるけど電気代高いよな絶対。仕方ないけど。そういえばカメラって今何台あるんだろう?気にしてなかったけどそろそろ気にするべきかな。…やっぱり数えるのはやめておこう。なんか気にすると駄目な気がする。先生が帰ってくるまで大人しく勉強しておく、過去問とか解いたりしているけどなにも分からなくて悲しい。周りはみんなできているのかな。すごいな。
「疲れた!」
「お疲れ様です、ゆっくりしてください。」
帰ってくるなり疲れたと叫ぶ先生。余程疲れているんだろう、労らないと。晩ごはんできてるけどお菓子あげるか、特別に。
「お菓子選んでいいですから、床で寝るのはやめてください。体痛めますよ。」
「お菓子より叶がいい。」
腕を強く引っ張られて床に転倒。先生疲れすぎて変になってる、どれだけ大変な1日だったのか考えても私には分からない。とりあえずされるがまま。強く抱きしめてくれるのがとてもうれしいのでもう一生このままでいい気がする。このまま居たい。
「そろそろご飯にしませんか、床で寝転がってたら身体痛いんで…」
床に骨があたって痛い。そろそろご飯にしないと時間がなくなる。いつまでも抱きしめられていたいのは嘘ではないけどもう20分経ったよ。
「綾音様、なにがあったんですか?」
動く気配のない先生に問いかける。なにかあったのなら心配だし体調でも悪いのなら心配だし。とりあえず心配だ、話を聞かせてください。
「生徒にさー、先生って家事できるんですか?って聞かれて。できるって言ったら家事のやり方教えてくださいって言われて。適当なこと言ったら全然違うって言われて。なんか疲れた。」
…それは先生も悪い気がするけど。家事できないのが生徒にバレたのが嫌だったんだね、先生は私が守るから大丈夫だよ。甘やかしてるわけじゃない、先生は毎日疲れてるからさ。家事の仕方は覚えてくれたほうがいいし助かるんだけどね。
「それは大変でしたね。とりあえずご飯食べてください、冷めるんで。」
「ご飯の炊き方なんて炊飯器のスイッチ押すしか知らないし。」
それが分かっているなら大丈夫ですよ先生。生きていけます。私がずっと隣に居るので助けますし。なにも知らないままでいいのです。…だめ?
「一緒に家事しますか?少しでもできたほうがいいでしょう。」
「やりたくないしたくない。」
私もできるならしたくないしやりたくない。でもしないと生きていけないんだよ。先生は私が居るからいいけどさ。本当に私と暮らす前どうやって生きていたんだろうなこの人は。体力づくりを教えてもらう代わりに家事を教えましょう、一緒にがんばろうか。




