体力消滅
夏休みゴロゴロしすぎて勉強してない。気付けば夏休みも後半戦、早すぎる。先生と過ごす時間があまりにも幸せすぎてやばい。もう学校行けない、先生とずっと居たい。世界から先生と私以外消えてしまえばいいのに。そうしたら誰も邪魔しないでしょ?なんて考えている。馬鹿馬鹿しいことばかり考えていないで勉強しろよ、と。机に向かって勉強するふりをして寝ます。誰も居ない部屋で勉強するふりをしても意味がないのだけど。先生はこんなに暑いのに外出しております、元気ですね。先生の居場所は私には分からない。先生は私の居場所一瞬で分かるのに。先生にもGPSつけようかな、嫌われたくないからしないけど。監視し合ってる二人とかなんか怖いしやめておこう。
「叶ー、見てー!」
先生は帰ってくるなり叫んでくる。先生が叫ぶだなんてとても珍しい、なにがあったんだろう。
「なんですかこれ、ミニトマト…?」
「もらってきた。」
どうも職場の人にミニトマトをもらってきたらしい。それも植木鉢ごと。よく持って帰ってきたね先生、電車もそれ持って乗っていたのかな。色々すごいね…
「ミニトマトがあると彩り豊かになるんでいいですね。」
「全部茶色とかでも構わないけどね。」
先生が想像している図がなんとなく分かる気がする。唐揚げとかハンバーグとかミートボールとか。今日の晩ごはんは唐揚げにするか、夏場の揚げ物は地獄だから避けていたけど。
「ベランダまで運びましょうか。」
植木鉢を持ち上げようとするが全然持ち上がらない。力の無さに絶望。
「私が運ぶよ、叶は筋トレしたほうがいいね。」
軽々と運ぶ先生にさすがとしか言えない。すごいなー、先生すごいな。本当に、すごい(語彙力)こんなに力なかったかな、また体力落ちた気がする。
「腹筋やってみて。」
急に腹筋をやれと言われましたので素直にやります。先生に足を抑えてもらって30秒間がんばる。…駄目だ、起き上がれないぞ。
「1回もできないってある?やばいよ、生きていけるのこの人。」
ドン引きされてるんですけど、自分でもそう思うよだからあまり言わないで。というか起き上がったら先生の顔見えるじゃん、かわいい死ぬって思ったら倒れるじゃん。先生の顔見るために起き上がる、そうか。これがいいかもしれない。
「もう1回やらせてください。」
「大丈夫?死なない?」
腹筋で死ぬとかありえない。…やっぱり起き上がれないですね。先生の顔を拝むために起き上がろうと必死に力を入れておりますが起き上がれないですどうしましょう。
「し、死ぬ…」
「0回のくせに死ぬな。そんなに力なかった?どうした。」
本当にどうしたんでしょう。学校の体力測定は10回はできたはずなんだけど。
「筋トレ一緒にやろうか、心配だ。」
心配されてしまった。自分も自分が心配だ。筋トレがんばるー、三日坊主で終わるかもだけど。そのときはそのとき。先生に怒られようと思う。




