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先生、恋人になりませんか?!  作者: 雨宮雨霧


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先生とお月見

今日は十五夜です。そうです、お月見をします。

お団子だって作ります。家から月が見えるかは分からないけど見えなかったら公園にでも行こう。

「今日は十五夜ですよ。一緒にお月見しましょう。」

「月見?月なんていつでも見れるよ。」

十五夜に見るからいいんだよ。先生と見るから綺麗なんだよ。月が綺麗ですねって言わせてくれよ。

「いいから早く帰ってきてください。」

「仕方ないな。分かったよ。」

なんだか嫌そうな先生を見送って学校行って団子買って帰る。お団子作ってもいいけど材料ないし面倒だし買ったほうが楽だから買います。

夜になっても先生は帰ってこない。もう午後八時ですよまだですか。勉強飽きたしなにしよう。窓からじゃ月見えないしな。本でも読むか、最近読んでなかったし。

三十分くらいすると先生からLINEが来た。グラウンドに来い?面倒なこと言うな。行きますけどね。

「テスト作るのに時間かかってた、ごめんね。」

「いいです。綺麗だから。」

グラウンドから見える十五夜はとても綺麗だ。先生と見ているから余計に眩しく見える。

「綾音様、お団子買ってきたんでどうぞ。」

「お腹すいてたから助かる。」

お団子を口に放り込みながら見上げる夜空。先生が綺麗すぎて駄目だ。先生が月だ(?)

「十五夜を誰かと見るなんて初めてです。先生と見れてよかった。」

「来年も見ような。」

来年もあるとかうれしすぎる。来年なんて想像できないけど今みたいに毎日幸せならいいな。また先生と見れたらいいな。去年とか先生と一緒にお月見できるとか考えたことなかった。考えられるわけもなかった。今の状況がおかしいんだよって言われる気もする。

「月が綺麗ですね、綾音様も。」

「お世辞言っても意味ないよ。恋人ならないからね。」

ですよね恋人なれないですよね。知ってますそんなことくらい分かります私だって。学校でこんな話してるのもおかしいし。

「でもまぁ、おいで?」

なんか抱きしめられてるんですけどなんで?月に帰れそうだよ。かぐや姫なれそうだよなれないけど。幸せすぎて脳が溶ける。心臓止まる。先生のぬくもり、最高に心地よい。ずっとこのままで居たいな。時間止まらないかな。魔法使いが舞い降りてきて時間止まったらいいのに。

「そろそろ帰ろうか。」

「はい。」

帰り道、なぜか手を繋いでいた。もうこれは恋人では?違うかただのスキンシップか。歩いても追ってくる月を見上げながら手を繋ぎながら幸せすぎて月になれる。先生、来年も絶対一緒に見ようね。

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