偏差値27.5 サブ ソウタの学校生活
ソウタは学年8位で模試で偏差値70(上位2%)を叩き出した。そして異世界転生後、魔法を驚くほどの速さで覚え、使いこなす。
いったいどういう学校生活を送っていたのか?
朝は6:00起床
15分で朝飯、歯磨きを済ませ、5分で制服に着替える。
その後15分で朝の小テスト勉強をする。英単語20個を三回書く。
その後駅まで歩き、電車に乗る。
だが学校は遠く、電車に乗っている時間は学校の最寄り駅まで50分。
その間ただボーッとしているわけではない。そんな性格では偏差値70になることはできない。
ソウタは揺れる電車の中、つり革を持たずに単語帳や参考書を読むのである。
もし席が空いたのなら座り、カバンからノートと問題集を取り出し、解き始める。問題が解けるように、ではなく解法を覚えるためだ。
途中で友達が乗ってくるが、あまり話さず、お互いに無言で勉強をする。
その友達は何をしているかというと、小テストの直しや、宿題のやり残しをする。
斜めがけのカバンなのでそれを机にして立ちながら(!)問題を解くのである。
そう、この友達も猛者である。立っていようが、電車が揺れようが、まさに荒波の中をを進む漁師のように勉強をする。
しかも乗る電車が計算されていて、最寄り駅まで電車の乗り換えは一切ない。乗り換えによる時間ロスをなくすためだ。
7:50 学校の最寄り駅に着く。
そこから歩いて学校まで行くのだが、まぁよくあること。20分かかる。
ここでもただ歩くのではない。なんと古文の単語帳を読みながら歩くのである。歩く時間すら惜しい。
もちろん友達と一緒に歩いていく。二人ともここだけは多少は話す。単語帳片手にゲームや漫画についての話をする。束の間の休息だ。
学校の校門につくと先生と生徒二人があいさつ運動をしている。学校の方針でお互い挨拶をすることが推奨されている。
しかし、だ。校門にて挨拶をしている生徒は成績が悪いか、なにか問題行動をした生徒である。いわば罰だ。朝8時から8時20分までとはいえ、宿題の多いこの学校で勉強時間を奪われるのはかなり辛いことだ。ちなみにあいさつ運動は、程度にもよるが大体3ヶ月続く。
挨拶をしたら下駄箱でスリッパに履き替える。校内は土足禁止、スリッパのみだ。
階段で上がり、教室に入る。教室は各学年ES1~ES6まである。ESとは(英数選抜)の略である。だが特に意味はない。全員英数選抜なのだから。
完全なる成績順でクラス分けされており、ES1が一番成績の良い生徒を集めたクラスでES6が一番下である。
もちろんソウタはES1だ。偏差値65~75までいる恐ろしいクラスの。
この学校はすべてが勉強の成績で決まる。Ⅰ類、Ⅱ類、Ⅲ類と分かれており、順に中高一貫組、高入組、スポーツ、文化組である。スポーツ、文化組では野球部や吹奏楽部が有名である。しかし、勉学をおろそかにしていない。実は頭も結構賢く、そこらの学校とは違う。
勉強の成績が悪ければどんなに優秀でも練習に参加させてくれない。
成績には関係のない小テストを少しおろそかにしただけでも、その生徒は退部の危機に直面する。勉強もスポーツもできなければいけないのだ。
ソウタはⅠ類だ。クラス内順位は8位。低い!それで偏差値70なんて嘘だ!、と思われるかもしれないが理由がある。
1位の生徒は全国10傑(10位以内)という化物だ。2位も同様。3位から10位は少し劣る。たった一点か二点の差だ。全員恐ろしく賢い。
だが3位から10位は全国ランキングには載れない。ギリ入れないのだ。1位と2位の人間は別格である。
成績表の数字も100点満点で100か99点しかない。
悔しいが、住んでいる世界が違うのではないか?と思うほどだ。それでも、全員模試の偏差値は70超えである。
変わっているかどうかわからないがこの学校は昼までが三時間目までしかなく六時間目のあと掃除、その後七時間目で終礼である。一時間目が始まるのは9:10からである。
なぜ遅いかというと朝に小テストをするからである。
8:30までに登校。8:45まで自習。9:00まで小テスト&相互採点。10分で朝礼(形ばかり)をし、授業開始。
英単語20個を暗記するだけの簡単なテストだが小テストは満点以外許されず、一問ごとに、(先生にもよるが)直しをさせられる。英単語1000回書きだったり100回書きだったり。(オカシイナ?) 英語はその日中。数学や国語は次の日までに。
一番可愛そうなのは生徒ではなく担任の先生。この朝の英語の小テストのクラス平均点が悪いと校長先生に直接呼び出され怒られる。英語科の先生でなくても。
悪いと言ってもES4で19,2。ES1で19,0だったとしても怒られるのである。英語科の先生に責任があるのではなく担任がきちんと指導しないから、と言う理屈だ。
さらにいうと先生の多くは常勤講師だが終身雇用ではない。3年か5年契約だ。予備校や他の進学校からヘッドハンティングされたのだ。給料はいいらしい。残業手当などもある。福祉も整っている。
しかし、生徒の成績を上げられなかったらクビ。他のクラスと大きく差が開いてしまったらクビ。模試での成績が悪かったらクビ。いかに生徒に非があったとしても成績が下がりすぎたらクビ。
そして、定期テストも全て校長にチェックされ、100点の生徒が多すぎたら怒られ、逆に一桁の点数の生徒が多くても怒られる。一対一で。
そう。ここは生徒にとってブラック学校であるだけでなく先生にとってもブラックなのであった。
授業は50分。しかし進度がとても早い。中高一貫校に通っている、通っていた人はわかると思うが三年分を二年で終わらせようとしている。公立と比べると早すぎる。何人かの生徒は追いつけず、学力が落ちるが蒼汰はそうではなかった。ちゃんと理解し、宿題もし、塾に行かずに偏差値70なのである。
ここでちょっと言っておこう。この学校では塾に行っている人が異常に少ない。普通の学校ならば5割ぐらいは塾に通うだろう。だがこの学校は違う。なんと1%しか通っていないのだ。
理由、それは・・・学校が塾と化しているからだ。
まず宿題はかなり多い。中一の数学のように簡単な分野なら、一週間で教科書の一章進む。なので問題集の該当する分野が期限一週間後で課される。
難しい分野であったとしても問題集が一週間に10Pは進む。
夏休みは特にひどい。そもそも14日しかない。 おどろいてはいけない。それにもかかわらず英語の問題集が70P、数学が40P、理科が1科目30Pほど宿題として出る。
夏休みが異常に少ないのは補習授業があるから。補習といっても成績が悪い生徒に対し行われるものではなく全員に、だ。
平常授業より一時間早く終わる(6時間目まで)だけれども内容は変わらない。宿題もいつも通りの量が出る、その上で夏休みの宿題が課されるのだ。
生徒にとっても、先生にとっても夏休みではないのだ。
話がそれてしまった。学校が塾と化している理由の二つ目、先生たちはベテランか、予備校からのヘッドハンティングの精鋭ぞろい、ということ。
ほぼ塾や予備校での教え方そのままで授業は行われる。効率と生徒の成績UP重視だ。そうでないと給料減額かクビになってしまう。先生も泣く思いで教えているのだ。
上記の理由で、とてもだが塾に通う時間などなく、通わなくても学力は上がるから恐ろしい。その1%も学校の進度に追いつくための塾に通っているので実質0%と言っても過言ではない。
そのため勧誘しても無駄なのでソウタが通っている学校は塾に嫌われており、塾の講演会やイベントなどで相談をしに行って「〇〇生です」というと気の毒そうな顔をして「ああ。〇〇の生徒さんですか。大丈夫ですか?」と同情されるほどだ。
小テストについてもう少し。
一日に三回小テストがある。朝と掃除の後と終礼の三回。英語、国語、数学の順である。そしてたまに+で理科や社会科も。それぞれ10分ほどのテストだが点数低いと面談で何を言われるかわからないので皆必死に頑張る。
成績には影響しないが先生からの評価が変わるので実質必須事項だ。
ちなみに相互採点(隣の人と交換して丸付け)なのだが一回ある人の不正が見つかりバツとしてまともに採点した生徒も含めクラス全員100回書きさせられたことがある。たるんでいる!と先生による愛のムチだそうだが迷惑なはなしだ。
進学校だがそういうこともある。
帰りは電車の中で自習課題。毎日課題というものが存在し、その名の通り毎日提出せねばならない課題である。チャートの練習問題二問、時々3問。普通にやって30分くらいかかる量である。それをソウタは毎日電車の中でする。なにしろ50分も乗るから。
帰ったあとも3時間くらい、必死に勉強して12時前くらいに寝る。
いいこともある。難易度の高い模試が簡単に感じてしまったり、優秀な生徒を育てるので余るほどの指定校推薦枠をくれたり。
とはいえそれでも足りないほどスパルタだ。
これが主人公ソウタの一日(現実世界で)である。
この生活によりソウタは強靭な精神力と頭脳を得るのである。
このノウハウを活かし、ソウタは異世界で魔法を学習している。ブラック学校(超スパルタ)で鍛え抜かれた精神は伊達じゃない。
リメイクでーす 昔から読んでくれていた方には既視感あるとおもいます。 最初1.5話だったのですが場所が不適切あと思ったのと作者のぐちの部分が多かったので修正いたしました。
今回の話はフィクションではありません。 甲子園での優勝常連校のお話です





