出会い
初めての小説です!
思い付きですが、ある物語の第0章って感じで書いています。
私が小説になれたらこの小説の修正版を出そうかなって考えてます!
鬼、平安時代時代より生まれ、人々は悪影響を与える存在として忌み嫌った。
だが室町時代から鬼という概念は有り難い存在として人々から拝まれるようになった。
そしてその時代から「鬼」という存在は忽然と姿を消した。
学校の帰り、いつもと同じ道、いつもと同じように鼻歌を歌いながら歩いていた。
踏切を渡り、散髪屋さんの前を通り過ぎ、ボロボロのアパートを眺めて自分の家に帰る。
今日もそのはずだった…
僕はボロボロのアパートを眺めていたらふと、アパートの塀に背中を預けて眠っている人を見つけた。
彼から漂う鼻を摘む程に変な匂い、泥遊びでもしたかのように汚れた体、今は夏だっていうのに明らかに季節外れな服を着ている上に顔はフードのせいで見えない…
お母さんから「怪しい人には話しかけるな」って言われたけど、彼からは不思議と怪しいと感じる事はなかった。
僕は興味本位で彼に話しかけることにした。
「こんにちは、僕の声は聞こえますか?」
そう話しかけると数秒間の静寂の後に彼は電源の入ったロボットのように顔を上げた
「…誰?」
不思議と彼から発せられる声は異様に高かった
「僕?僕は宇家晴人って言います君は?」
「私?私の名前は…鬼塚玲奈って言う」
驚いた、彼とは呼んではいたものの薄らと女の子ではないかと思っていたがそのまさかだった
高い声、僕より少し細い手足、フードからはみ出している髪の毛、よく見れば納得のできるほどに女の子の特徴を持っていた
「…君は逃げなくていいの?私は君たちから見れば”不審者”って言うやつになるんじゃないの?」
と不思議そうな目でこちらをみてきた
「うん…でも鬼塚さん?からは不思議と怪しい人とは感じなかった」
「あと困ってる人がいたら助けなさいって先生から言われてるから」
「…何それ…意味がわからない」
彼女は呆れたように少し微笑んだ。
ある魚が立って泳ごうと考えた。
その魚は何度も立って泳ごうとしたが失敗した。
体を伸ばし細長くしても結局は海底に落ちるだけで泳げはしなかった。
魚は諦めて泳ぐ時はいつもと同じように横で泳ごうって思い、泳ぐ時以外は基本立つようになった
これが後の太刀魚である!