表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

閑話  自分の身に起きた事(ジェイド視点)

  今回は、ジェイドの視点で閑話を書いてみました。彼の心の内の動きが解れば良いかなと思います。

  初めて彼女を見た時に、俺自身何が起こったか理解できなかった。それほど、俺にとっては衝撃的だった。多分、その時俺の隣にいたロイ(ロイイッグス)も同じだったと思う。いや、そうだ。俺とロイは幼馴染で、ガルド王国の辺境の村ナセで十五になるまで一緒に過ごし村を飛び出してからは冒険者として二十三になる今でも一緒に過ごしてきた。                                                                              偶々其の日俺達は、ガルド王国の王都オスニアに魔物討伐の依頼達成の換金に冒険者ギルドに来ていた。ギルドの受付カウンターで、顔馴染みのミーシャに討伐対象のレッドドラゴン(最下層の火吐き竜・それでも魔物ランクはA)の鱗と牙を鑑定して貰い他に依頼達成の換金をしていた。その依頼は、ある貴族からで自分の領地である村から王都へ続く街道にレッドドラゴンが居座っている為王家に税が収める事が出来ないから討伐をしてくれとの事。レッドドラゴン一体に付き金貨一枚、二体いるので金貨二枚と討伐後レッドドラゴンの鱗と牙は俺達が好きにして良いとの事。ドラゴンの鱗と牙は、良い金になる。鱗が、一枚に付き銀貨一枚牙は二本で銀貨五枚。今回は、鱗が十二枚で牙が四本で合計金貨四枚に銀貨二枚。これで暫くは、依頼を請けなくてもすむが武器や防具に金が掛かるのでまた少し遊んだら依頼を請けようとロイと話しをしていた時だった。                  俺は、その時の事を一生忘れる事はできないと感じた。後になって考えてみれば赤面ものだ。それは、唐突だった。                                                                                 その時、ギルドの重い木の扉が開いた。そこから、入って来たのは人族の少女で年の頃は十三位の華奢で小柄なまるで闇を人の姿に具現化した様な美少女で髪と瞳の色は闇色だった。それが、俺達とロル(ロールド)の出会いの瞬間だった。少女は、ギルドの扉を閉めると受付カウンターにいるミリアに話しかけた。                                                                                                                                                                         「ギルドに、冒険者として登録に来ました。どの様に、手続きをしたらよいですか?。」                                                              その少女の、形の良い唇から耳に心地良い声が紡がれた。それを聞いて、カウンターの周囲にいた他の冒険者達は笑い出した。少女の、実力に気が付いたのは俺達とカウンターの反対側にいたギルドの教官役も兼ねているSランクの怒豪のギルバート(ギル)の他数名のB・Aランクの冒険者だけである。なぜ、少女の実力が解ったかというとギルドの建物の内側の扉の前数枚の板が軋みやすい様に緩く嵌めてあるからである。それを、少女は音を立てる事もなく板の上を歩いてカウンターの前まで来た。それを出来るのが、剣術の腕が余程のレベルに達している者だけである。それを出来た少女は、それだけの腕があるという事になる。だから、カウンターの周囲にいる大半の冒険者達が笑っているなかある程度のランクの冒険者は少女を冷静に観察していた。少女が、ギルドの職員であるミリアにギルドの決まりや手続きの事を説明されそれが終わるのを静かに見つめていた。それが終るのを待って、俺は少女に声をかけた。                                                                                             「俺は、ジェイド。Sランクで、二つ名は王虎。あんたの名前は、何ていうんだ?。」                                                                「唐突ですね。まあ、いいわ。私の名前は、ロールド。ロルと呼んで下さい。年は、十三になります。」                                                        それが、ロルと俺達の出会いでもあり又それが、ロイに言わせれば俺に来た遅い春になる。ただ、その時ロルが教えてくれた年齢を聞いて俺は暫くの間苦悩する事になったがそれもまた今では良い思い出話になる事になる。                                                                                                                                                                                                                                          

  前の投稿から、それ程空けずに投稿できて良かったと思います。また、何か意見・感想があればお願いします。  

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ