EPILOGUE
EPILOGUE
タカユキ49は、再クローニングによるコピーミスの蓄積で、身体に障害があった。コピーミス体保護センターに収容された。
与えられた部屋には、猫がいた。
「うわあ、可愛いね」
「にゃあーん」
猫は愛らしく鳴いて、すりすりとすり寄ってきた。
「きみは、クローンじゃないんだってね、羨ましいなあ」
「にゃあーん」
「ぼくはコピーミスだけど、人間もクローンじゃない個体が増えるといいねえ」
「にゃあーん」
猫耳と猫シッポのある若い女性の職員が来て言った。
「タカユキ49さん、お風呂に入りましょうか」
「はあーい」
タカユキ49は、車椅子で運ばれていった。
猫はそれを見送って、自分の身体をペロペロとなめた。
終わり
この小説の参考資料は、山梨大学の研究結果についての読売オンラインと時事ドットコムのネット記事です。が、ヒントはもっと昔、クローンヒツジが話題になった頃に知人Aから聞いた知人Bの発言です。
「クローンって黒いんですか?」
とBに言われて絶句した、とAが言っていたのをふと思い出し、目の前にいる家人に訊いてみました。
「クローンってわかる?」
家人は一言、
「ロボット?」
「違います」
家人もBもクローンに興味無いんだな、と思いながら、この小説を書きました。
ちなみに私は、いつかクローニングしてもらえることを夢見て、しばらく前に虹の橋を渡ってしまった最愛の猫のヒゲを保存してあるのですけど、ヒゲだけじゃあクローンはできないでしょうかねえ。
最後までお読みいただき、どうもありがとうございました!




