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そして忘れた僕ら
見慣れ果てた町中
懐かしい背の影を追った
色褪せていく光の中
僕が小さくなっていく
同じ日夜を過ごす中
行っては来ての三文芝居
線を飛び越えても白線の内側
真昼の温もりが冷めていく
歩く度に雲を追い越し
振り返れば景色に追い越され
いつまでも果てない箱庭の中
安寧に寂しさを覚えた
渇き切っている心
それでも潤いは求めず
枯れるまで野晒しに
あかぎれた指を搔く
遠くなっていく夕焼けを
いつもの場所から見送った
残映の足跡を踏みなぞるよう
この場所から去っていく




