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月の輪Memorial!!  作者: Yuki乃
EP02 Sham Battle
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Sham Battle(2)

 ガチャン!!とドアから本日二人目(男)が入って来た。

「いや~ちょっと所要で~」

「嘘つくな!!」

 部長が御影先輩の膝から瞬間移動して、入って来た男に猛烈な蹴りをいれたのだ。どれくらいって座って本を読んでいる俺から白と薄い緑の縞パンが見えるくらいに。

 この残念なおとこ音子おとこの兄だ。うまいことが言いたかったんじゃない偶々だ。九戸光圀、俺と同じ二年でこの忌々しい部活に強制的に加入されられた。基本的に変態だ。

「私はメールしました。部活に二時に来いと」

「僕はまだ授業中でしたけど」

「私は五時間授業だったんだ。それくらい察しなさい」

 部長が無茶を言ってるように見えるが、そういう人間だ。それに何だかんだ言って武器の整備の大半の作業は既に終わってる状況から始めている。部長が終わらせてくれたと見て間違いないだろう。

「はい、僕も授業サボっていたので来ればよかったと後悔しています。それと何で蹴られた僕には見えないのに京太郎からは見えるんだ、ずるいぞ!!」

「何のこと?」

 部長は首を傾げる。

「ザ・パンティー!!」

「死ね!!」

 今度が一発重いパンチが溝内に命中し床に伸びた 

 そして部長は俺の方を向く。なぜ見えたことがわかったのか?奴のエロパワーは尋常ではないようだ。

「京四郎、見えたって本当なの?」

 恥ずかしそうに、スカートを両手で押さえて、モジモジし出したのだ。いつもと部長とは180度違うせいか、ギャップルール発動のおかげか、とても女の子らしく見えるのは間違いないだろう。

「部長」

「何よ」

 若干涙目だ。どうする、だが俺は冷静にフォローして見せるよう。

「安心してください。部長が見せパン履いていても気にしませんよ」

「やっぱり、見えてるしぃ~」

「大丈夫、見せパンは見せるためにある。何の問題もない、それに見てたのは京四郎君だけ、彼にはユーがいるから、九戸(兄)と違ってそこまで興味を示すことはない」

 俺と同じく席に座って見ていた御影先輩がそっと立ち上がり、抱き寄せていた。

 御影先輩には若干の百合傾向(部長オンリーで)があるらしく、部長を愛玩人形か何かだと思っていてもおかしくない。

 後、九戸兄妹は光圀が最初なのに(兄)とかで約されているとか、悲しい現状だな。

「そろそろ、本題に入りませんか? 武器を整備し終わったことですし」

「君は活動に積極的なのか否かわからないというか、話逸らせたかっただけなのはわかったけど、とりあえずこれからCQCの心得というのを学んでもらうために風紀委員会の訓練施設で合同演習を行うことにしたの♪」

 そんな笑顔で言われても……。

「それ去年もやりましたよね」

「毎年恒例の行事よ」

「聞いてません」

「だって言ってないもん」

 まさかあの地獄のような訓練をまたさせるとは、この人は鬼なのか? しかも今回は音子もいるし、あの訓練をやらせたら三分でダウンだぞ。

 あの訓練とは、五種類の訓練から構成されている。一つ目は基礎訓練で筋力を上げるための腹筋百回、背筋六十回、腕立て五十回を五セットから始まり、二つ目も基礎訓練で射撃練習、三つ目も基礎訓練で、受け身や徒手格闘の練習、柔道みたいな奴だ。四つ目も基礎訓練で、刃物を取り扱う練習で、五つ目はだけはすべての組み合わせの応用訓練、一対一の模擬訓練、主に俺たちはこの五つ目の相手として呼ばれたのだ。

 まず、ここにはいないユーはこの前のことで実力ははっきりしているし、御影先輩は剣術の達人で銃弾の弾道を瞬時に見ぬき刀で弾くことができる。この弾道を見抜く力は、超能力の一種ではあるが、詳しく解説すると、ちゃんとした超能力者として覚醒する前段階であると言える。

 そもそも人間の進化の原因、つまり超能力への覚醒の原因は高速(音速)で接近する脅威への対応にある。銃弾のような亜音速で接近する物体に人間を対応させ、生存率を上げることが、覚醒の要因だと指摘している。だがこれは後付けされた数々ある論文の中のもっとも有力とせれている説である。

 そして、その覚醒が進むと高速接近物体をもっと効率よくかつ効果的に防ごうとする力が見に着くこれこそが超能力だ。

 例えば、炎を操る『発火燃焼(Inferno)』は高速接近物体を融解させ排除するという方向で防げるように進化したものと言える。だが能力のよってはこの理論で説明が付かないものもあるが、何にでも例外はあるといことで深く考えたことはない。

 次に部長だが、彼女はそっちの世界では『氷結の舞姫』と呼ばれて恐れられているとかいう話を風紀委員の人に聞いたことがある。

「それじゃ、持つ物持っててよ!」

 俺と光圀はH&K USPとファイティングナイフを装備、部長は何もなし、御影先輩は刀を持ったが、音子だけは「どうしようと」言わんばかりにキョロキョロとしている。

「音子のはどうするんだ? 戦闘向きの体型はしてないぞ」

「そうね、なら観戦ということでいいんじゃないかしら? 非戦闘員は必要よ」

 目をキラーンッとさせる。これはこき使いまくる気でいるに違いない。兄妹揃って不運なことだな。

「それじゃしゅっぱーつ!!」

 部長の謎の掛け声と共に部室を後にした。

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