表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月の輪Memorial!!  作者: Yuki乃
EP07 Enemy or Sister
52/52

Enemy or Sister(8)

~MISORA Side~


 『翠光館』横の林の中、薄暗い街灯が遠くで明かりを灯し特科の人影目がけて銃弾を放つ。

 私の弾は確実に敵を捕らえたように見えたが二発とも弾道予測で見切られ体をくねらせるだけで躱されてしまう。

 敵の.45ACP弾は私の能力により私を避けるように弾道が湾曲した。

「やるじゃない、でも戦いはこれからよ」

 お互いにフルオートで撃ち合う。

 しかし、どちらの銃弾も一発たりとも命中することなくほぼ同時にスライドがオープンする。

「あんたも能力者ね」

「さて、それはどうかな?」

 さらにこれもほぼ同時に再装填を行うが一丁だけのあいつの方が早く、再装填中にも銃撃を受けるがすべて能力で逸らす。

「今度はこっちの番よ!!」

 装填完了した『Cz75』をセミオートで銃撃するが針葉樹を盾にうまく木と木の間を走って回避する。

 木が邪魔でとても見づらい、相手からの反撃はなく逃げてばかりだ。

 戦場は林を抜け噴水のある中央に、そこではっきりと特派の姿を捉えることができた。

 黒服の女は行儀悪く噴水の中央に立っている聖スティアの像の頭を踏みつけるように着地した。

「銃の腕は中々、能力ばかりに頼っているわけではないようね。でも姫神美空、貴様の能力特性は既に理解したわ。つまり私の勝ちだ」

「頭で理解しただけで勝てるほど軟な能力じゃないわ」

 お互いに銃口を向けあう。

 ここは噴水、周りに障害物が少ない。

「「――――開けた場所なら私が有利!!」」

 同時に放たれる銃弾しかし違和感を感じ能力を使用しながらも大きく後ろに後退し銃弾を躱したが……。

 カランカランと左手の『Cz75』が石畳の地面に転がり落ちる。

「……どういうこと?」

 痛む左腕を右手で押さえる。

 血は出ていないがあまりに痛みに左手はうまく動かない。骨折までは行かないがとても戦える状態ではない。

 何が起きたのか理解できない。

 私は銃弾を一瞬見失ったのだ。

 能力者で私は普通の人間よりも高速接近物の動きを予測できる。その私が弾道を見失いことはありえない。

 気が付いた時には既に私の腕に命中していたのだ。

「どうやら理解できていないようね」

「やはり能力者」

「その通りでも、あなたみたいな雑魚に教えてあげるほど優しくはないわ」

 その瞬間私の視界から特科の女が消失する、

「まさかテレポート?」

「違うわ、ただあなたが私の銃弾を能力でとらえる前に別の場所に移動しただけ、あなたの能力は一見すると結界のようだけどそうじゃないよのね」

 不敵に笑みで耳元でささやかれ体がビクッと反応する。

 一瞬でゼロ距離まで移動されるが私の体は動かない。

「それじゃあ眠りなさい」

 トンという衝撃と共に私に意識は闇の中に落ちた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ