Prologue
『超能力』と聞いて真っ先に想像するものはなんだろうか?
『千里眼(second sight:セカンド サイト)』、『以心伝心(Telepath:テレパス)』それとも『念導力(Psychokinesis:サイコキネシス)』?
俺ならば『時間跳躍(Time Walker:タイム ウォーカー)』を想像する。
これらのものはすべて実在するものでないというのが、世の中の定説とされている。
それもそうだ、存在するだけで脅威となりうる存在、それと同時に誰もが一度はなりたいと思う憧れの存在でもあるだろう。
そんな能力者たちは確かに存在していた。
――――拳銃
それは引き金一つで高速の金属物体を射出し、目にも止まらぬ速さで物体を突き抜ける兵器、これの誕生により戦場は劇的な変化を遂げ、その瞬間から人間の命は1㎏にも満たなくなってしまったのだ。
人類の道は閉ざされかけたように見えた。
だがそこに革新した人類が現れる。
高速で飛来する物体に対抗するために進化を遂げた存在、それこそが『超能力者』だったのだ。
だが彼らは存在が認められず、何も変化しない日常。
そんな日常に隠された秘密、公表されない真実、能力者たちによる事件が多発し続ける現代で、超能力者を保護するものが現れる。
これは世界の真実を暴く『Prologue』になるかもしれない。