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異世界で手にしたのは万物を生み出す力でした  作者: Fate
1章 異世界と創造と拒絶
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8 交渉

「グルゥゥゥ!」


剣技の威力に驚いていたら後ろからハンマーコボルドが襲ってきた。マズイと判断し姿勢を低くし右へ跳んだ。しかしそこには盾を持ったコボルドが構えていた。横へ移動しようと左右を見るが、


(・・・囲まれたか)


道を開こうと剣を構えた時、遠くから一本の矢が飛んできた。先ほど襲ってきたハンマーコボルドに矢が刺さり、ハンマーコボルドは死亡、他のコボルドも矢が飛んできた方向に注意を向けた。当然すきだらけになるのでオレは片っ端から切り飛ばしていく。オレに注意を向けた奴らは遠くからの攻撃に対応出来ず、死んで行く。そしてしばらくして、襲ってきたコボルドの集団は全滅した。


「陽菜、支援ありがと。いい狙撃だったぞ」

「い、いえ・・・それほどでも・・・」


さて、次はキャラバンの男性との交渉だ。当然コボルドの死体と武器は全て回収した。何かに使えるかも知れない。


「い、異空間倉庫持ちの冒険者ですか!?」


ん?異空間倉庫ってなんだ?


《異空間倉庫とは〈ユニークスキル:無限倉庫〉の下位魔法です。異空間と呼ばれる空間の穴に物を入れることが出来る魔法です。この魔法の使い手は空魔法の使い手です。この魔法が使える人は手荷物が減るので重宝されています。》


〈無限倉庫〉の劣化版なのか。確かに手荷物が減るのはありがたいよな。


「まあそんなところだ。それよりオッサン、約束守れよ?」

「ああ、町まで乗せてくれって話だよね?勿論かまわないさ。それともう1つ交渉しないかい?」

「交渉内容次第だね」

「何、さっきのコボルドの毛皮と武器を買い取りたいだ。勿論量と数は君に任せるよ。」

「いくらで買い取る?」

「品質と量次第」


彼は先ほどからニッコリと商人笑顔をしながら話しているため、オレは少し警戒した。交渉内容は美味しいが、こういう美味しい話にはトゲがあるものだ。


(ライブラリ、コボルドの毛皮と武器の使い道ってなんだ?)

《コボルドの毛皮はコートなどの材料になるので年中売買される商品です。相場は100グラム80ヴァルクです。武器は冒険者ギルドに行くと討伐証明ということでナイフ1つで250ヴァルクの買い取りです。ちなみにヴァルクはこの世界の通貨の単位です。日本円1円=1ヴァルクです。魔族領地でもヴァルクが主な通貨です。》


「済まないが武器は最低でも400ヴァルクからじゃないと売れないな。毛皮は売るが品質は保証できないがそれでも良いなら売るぞ」

「ちょ、毛皮を売ってくれるのは嬉しいが武器が400ヴァルクからってのはふっかけすぎじゃないか!せめて200ヴァルクから・・・」

「嫌なら別に無理して買わなくて良いんだぞ?」

「うっ・・・仕方ないです、今回は毛皮だけにしますか・・・とりあえずコボルドの死体をキャラバンの中で出してください。それとついでに乗ってください。」

「すまないな」

「ありがとうございます」


キャラバンに入るといくつかの樽や箱が置かれていた。・・・なるほど、キャラバンの中はこうなっていたのか。そんなこと考えていると、


「こ、この度は助けて下さりありがとうございます!私はアンネといいます!」


12、3歳の女の子に声をかけられた。


「気にしなくていい。オレは隼人だ。で、こっちが」

「陽菜です。よろしくお願いします」

「そういえばまだ名乗ってませんでしたね。私はトリムと申します。こちらこそよろしくお願いしますね」

「早速だがここに出せば良いんだな?」

「はい、解体はアンネがしますから」

「分かった」


とりあえず切り飛ばしたコボルド24体分全て出した。アンネが解体作業に入ったのでトリムさんに話しかけてみた


「そういえば肉はどうするんだ?」

「要らないのであれば私達が買い取りますよ」

「なら頼む。それとレッドボアの死体がかなり有るのだが・・・」

「レッドボアですって!どれくらいありますか!」

「えっと・・・オレだけで100以上はあるが・・・」

「ならば是非とも売ってください!100グラム200ヴァルクでどうですか?」


(ライブラリ、相場はいくらだ?)

《レッドボアの肉の相場は100グラム200ヴァルクです》


「それはいいが商人が相場通りの価格で買い取るなんて珍しいな」

「レッドボアは肉が上質で味が良く、長持ちするうえに革は防具としても使える素晴らしい魔物ですが、革は硬く刃や矢を通しにくいのであまり狩る人が少なく、相場通りの価格で買い取っても売れるのです」

「なるほど、そうだったのか。ならとりあえず100匹ほど後で売るぞ」

「出来れば今すぐに買い取りたいのですが・・・」


オレはアンネの方を見る。彼女はせっせとコボルドを解体している。まだ解体していないのが13、4体ほどある


「彼女がまだ仕事中だ」

「あ、そういう事ですか」


にしてもアンネのナイフは切れ味が悪い。少し気になったので


「アンネ、そのナイフちょっと見せてくれ」

「あ、はい、どうぞ。極々普通の解体用のナイフですけど・・・」


そう言って彼女はナイフを布で拭いて渡してくれた。


「よく今までこれで切れたな・・・」


このナイフは思った通り所どころ刃が潰れてる。これで生身の人間に切っても擦り傷程度にしかならない。オレはこのナイフに切れないことを〈拒絶〉した。これで作業が早くなるだろう。そう思いながら彼女にナイフを返した。


「すまないな、作業の邪魔して」

「いえ、そんなことは無いです・・・よ・・・?」


彼女は早速ナイフをコボルドに刺してスッと切っていった。さっきまではあまりに切れ味が悪く、切断面がぐちゃぐちゃだったのだが、今はキレイに切れている。いきなり切れ味が変わったため、彼女は驚いていた。


「え?なぜいきなり切れ味がこんなに良くなって?え?え?」


なぜいきなり切れ味が変わったのか不思議そうにしている。そしてこっちに顔を向け、


「ハヤトさん、ありがとうございます!」


いきなり礼を言われた。ただ単に作業が遅いからナイフに細工しただけなのに・・・


「いいから作業に戻ってくれ、手が止まっているぞ。このあとレッドボア100匹ほど解体するんだぞ?少し仮眠を摂るからコボルドの解体終わったらオレを起こすか陽菜に頼むかしてレッドボアの解体をしてくれ。」


オレはそういい、少し仮眠を摂ることにした。今日の学校の授業に徒歩帰宅、からの休みなしの異世界転移してから4時間経過。隼人の腕時計は22時を指していた。疲労がかなり溜まっていたのか、目を閉じてすぐに寝てしまった。

・ステータスの意味


Str:剣などの物理攻撃のときのダメージ補正上昇。筋肉ムキムキにはなりません。

Agi:移動速度や攻撃するときに速度補正上昇。Agiが高ければ新幹線並みの速度も出ます(ただし肉体の安全は保証出来ない)

Vit:肉体が頑丈になる。だからといって自ら体を虐めるのはダメだと思います。

Int:頭の回転が早くなる。魔法攻撃するときのダメージ補正上昇。脳筋でInt高いやつは少ない。

Dex:攻撃したときに命中率補正上昇。Dex高い人は皆器用

Luk:創造主様の関心が高い人ほどLukは高くなる。たまに創造主様の気紛れで何かが起こる

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