「共に見る空」
有沢の目がひらひらとし始めた。
「……」
ついに開いたとき、見えたのは緑だけだった。
上の天井に蔓が覆っていた。小さな花が壁に沿って咲き、回復するマナでかすかに輝いていた。日光が上の葉の層を通してフィルターされ、部屋全体に緑の変わりゆくパターンを投げかけていた。
視界はぼやけたままだった。
——ここはどこだ……
——待って!?
すぐに体中を感じ始めた。
胸。
腹。
足。
それから腕。
鋭い痛みが走った。
「あ……」
しばらくのあいだ苦しんでから、安堵のため息を漏らした。
——死ななかった……
ゆっくりと起き上がり、横を見た。
二つ目の蔓のベッドが近くにあった。
「ダリア?」
彼女がその上に動かずに横たわっていた。
その下のベッドの黄金のオーラは彼自身のものより目に見えて強く、根からの細いマナの流れが漂って彼女の体に消えていた。
有沢は立ち上がった。
「ダリア?」
彼女に向かって歩いた。
「ダリア、起きて!」
蔓の扉が分かれた。
サラデルが中に入ってきた。
「こんにちは、有沢。」
その表情はいつも通りで何もなかった。
「ようやく目が覚めたのね。」
ため息をついた。
「……」
有沢は頭をさすった。
「どれくらい意識を失っていましたか?」
「約二週間。」
「……」
目を逸らした。
その答えは予想より重く響いた。
「二週間……」
指がわずかに締まった。
「サイラスと残り三人がまだ外にいる二週間。」
サラデルは首を振った。
「イリアスは四人の一人ではないと思う。」
有沢は舌打ちをした。
「もちろん。」
ため息をついた。
「もっと問題が増えた。」
彼女のほうを見た。
「その結論にどうやって至ったんですか?」
サラデルは腕を組んだ。
「イリアスは最も弱いように見えた。」
基本的な計算を説明するように話した。
「ファジュラはある程度苦労したが、彼を倒せる状態のままだった。」
その目がわずかに細まった。
「しかしあの男は……」
「……」
「ユダが四人の真のメンバーだ。」
外から大声が即座に響いた。
「苦労なんかしていない!」
ファジュラが叫んだ。
「セイジュラの女の誇りを見せてやっただけよ!」
サラデルは瞬きをした。
「……」
「ファジュラは回復したようね。」
「そうですね。」
サラデルはため息をついた。
「この二週間、戦いを続けさせてもらえなかったと文句を言っていた。」
外でまた叫び声が続いた。
「聞こえてるから!」
有沢は笑わずにいられなかった。
「……ファジュラは元気そうですね。」
「ええ。」
サラデルは頷いた。
「一日で目が覚めた。」
「クリスは?」
「ダシルの世話をしている。」
サラデルはぼんやりと外を指差した。
「世話係から長く離されると不安になると言って。」
有沢は長く息を吐いた。
「了解……」
肩の力が抜けた。
「じゃあ全員大丈夫なんですね。」
それからダリアに視線が戻った。
笑みがわずかに消えた。
「……ダリア以外。」
部屋が静まり返った。
回復の聖域の柔らかな輝きがしばらくの間、より暗くなったように見えた。
サラデルさえもすぐには答えなかった。
有沢は俯いた。
それから突然指を鳴らした。
おなじみの音が部屋に響いた。
笑みが顔に戻った。
「でも……」
自分を指差した。
「ファジュラと同じように。」
また鳴らした。
「前に進まなければ。」
サラデルは彼を見つめた。
「……あなたは面白い。」
「は?」
首を傾げた。
「アマランス、アモールの周辺で最も幸せな街にいたとき、あなたは惨めだった。」
その目が彼に固定されたままだった。
「命が即座に危険にさらされたとき、あなたは幸せになった。」
有沢は固まった。
「な、なんでわかったんですか?」
「あなたは明らかよ。」
即座に答えた。
「……」
「そうですか。」
有沢は頷いた。
「では金田一耕助みたいですね。」
「何?」
サラデルの顔がいつも以上に困惑して見えた。
首を振った。
「なんでもないです。」
微笑みがしばらくの間消えた。
——あの男……
指がわずかに縮まった。
——ユダ……
目が覚めてから初めて、記憶が鮮明に戻ってきた。
あの無駄のない動き。
自信。
すべてをゲームのように扱う方法。
ダリアが倒れた方法。
自分が何もできなかった方法。
胸が締め付けられた。
——仇を取らなければ。
その考えが自然に来た。
大きくなく。
感情的でもなく。
劇的でもなく。
ただ単純に。
冷たく。
確かに。
——また彼を見つけなければ。
サラデルは彼を見つめた。
「あなたが何を考えているかわかる。ユダと戦いたいんでしょう。」
「まず小さいことから始めましょう。」
「サイラスが探すべき人よ。攻撃するためではなく、情報のために。」
腕を組んだ。
「その場合に備えて、クリスとファジュラがいる。」
有沢はしばらく彼女を見つめた。
「わかりました。」
ダリアのほうをちらりと見た。彼女は蔓のベッドの上で穏やかに眠っていた。
「今探しに行くべきですか? ダリアをここに一人で残すのが心配で。」
「私の蔓は新しい存在を直接私に知らせる。」
サラデルはそれが明らかであるかのように言った。
「安全対策よ。」
リジーがサラデルの髪から覗いてから床に飛び降りた。
着地した瞬間、その体が大きくなり始めた。
小さな霊的な形が、腰まで流れる長い紫色の髪を持つ大人の女性に伸びた。サラデルの大きな双つ団子と子どもっぽい体型とは異なり、リジーはほとんど自然でないほどに感じられる静かな優雅さを持っていた。
その空白の紫の目がダリアに定まった。
「彼女を守るためにここに残る。」
リジーは動かなかった。
「……」
有沢は彼女を見た。
まだリジーのそばで落ち着かなかった。
その突然の出現の記憶、その存在がいかに奇妙に感じられたかが、頭の後ろに残っていた。
それでも——
息を吸った。
「まだ少し落ち着かないけど!」
指を鳴らした。
「かつて有名な人が言ったように——」
誇らしげに指を上げた。
「私たちを動揺させるのは物事ではなく、物事についての私たちの判断だ。」
微笑んだ。
サラデルはわずかな無関心で彼を見つめた。
「ただ行くわよ。」
「はい。」
彼はすぐに従った。
他の者たちも続いた。
ヴァイナリーを後にして、アマランスの通りに戻った。
地区は以前と同じくらい活気があった。
白レンガと磨かれた杉材で建てられた色とりどりの店が曲がりくねった石畳の道のあいだに続いていた。水晶のランタンが上に吊るされ、そのコアに蓄えられたマナで動いて昼間でも柔らかく輝いていた。
人間がエルフや獣人の隣を深く考えずに歩いていた。
商人の屋台が魔法のアクセサリーからセイジュラから輸入した品物まであらゆるものを売っていた。
何年もの戦争の後でも、アマランスは共存が自然に感じられる唯一の地区であり続けていた。
「なんでサイラスはこんなに見つけにくいんだろう……」
有沢は呟いた。
クリスが隣を歩いた。
その姿勢は優雅なままだったが、有沢は小さな動きに気づいた。
王子は手袋を直し続けていた。
視線が彷徨った。
……落ち着きがないように見えた。
「クリス……」
有沢は彼に目を向けた。
「大丈夫ですか?」
「はい、有沢。なぜ聞くんですか?」
クリスは穏やかに答えた。
しかしその微笑みは無理をしていた。
「……わかってます。」
有沢は俯いた。
「ダリアに起きたことが……」
自分を止めた。
クリスは視線を落とした。
「そうですね……」
拳を握りしめた。
「ユダ。」
その声は静かだった。
「こうなるはずじゃなかった。」
ファジュラはすぐに緊張を遮った。
「何を示唆しているの、クリス?」
腕を組んだ。
「どうなるはずだったの?」
親指で有沢を指差した。
「有沢は弱いんだから当然負けるわ。」
誇らしげに顎を上げた。
「特に私の栄光の戦いの後では。」
「……」
——それは刺さった。
——ここで五番目に弱い気がする。
首の後ろを掻いた。
——でも俺は群れに従う——
——待って。
有沢は咳払いをした。
「サラデルが言ったように……」
前を指差した。
「ただ歩いてさっきのようにサイラスを見つけましょう。」
全員を見回した。
「ユダのことは無視して。」
それからぎこちなく微笑んだ。
「でもダリアの名誉は守らなければ、たとえ彼らが怪しいグループの一部でも。」
サラデルはため息をついた。
「ならば喋るのをやめて歩きなさい。」
「はい。」
彼はすぐに従った。
道が彼らの足の下に果てしなく続いた。何世代にもわたってそれを歩いた者たちによって滑らかにすり減らされて。上では、天がゆっくりと青を手放していった。夕暮れが近づくにつれ、繊細な波でオレンジが地平線を染めた。
マナが散らばった埃のように日光の中で空気を通して漂った。少数の人々には、現実そのものの下に流れる隠れた流れとして不可視のままだった。しかし魔法なしに生まれた者でさえ、普通と見えない世界のあいだのベールが薄くなる夕暮れ時に、その薄い痕跡を垣間見ることができた。
有沢は頭を上げ、上を見つめた。届かないところに数え切れないほどの淡い光の粒子が浮かんでいて、溶けてはパターンで再形成され、完全に把握することは決してできない。
——ああ……これはどれくらいかかるんだ……
その不満はすぐに消えた。
——これが俺に思い出させる……
空はいつも変わっていたが、どういうわけか永遠だった。それを通して織り成すマナは決して静止せず、それを見る目も同じだった。
——他の人はどう空を見るんだろう?
——マナを完全に知覚できないのはわかっている。
——断片しか目撃できない。
——しかしもしかしたら俺が見るものはユダが見るものとは違う。
——両親が見るものとも。
——もしそれが真実なら、俺たちが共有すると主張するこの空とは何なのか?
——知覚を越えて存在する世界が本当にあるのか?
——それとも現実は無数の私的な世界がお互いに触れているだけに過ぎないのか?
——俺たちの心は主観的観念論の中に閉じ込められた断片なのか?
——それらを思い描くことで形を与える観察者としてのみ存在しているのか?
——もし俺が消えたら……
——この空はまだオレンジに燃えているだろうか?
——マナはまだ天を舞っているだろうか?
——それとも宇宙全体がそれを覚えていた最後の思考と共に消えてしまうのか?
上を見続けながら歩き続けた。
アマランスの上の空はいつも通り美しかった。
マナランタンが屋根のあいだを怠惰に浮かんで、その薄い青の光が午後の太陽の下でかろうじて見えた。巨大なアマランスの木の枝が通り全体に伸び、その桃色の花が空気を通してそっと漂っていた。
周りの世界は広大に感じられた。
それでも……
その瞬間には、信念だけで持ちこたえているほどには壊れやすく感じた。
視線を下げた。
それから固まった。
目の前に大きな男が立っていた。
広い肩。
何年もの日光に鍛えられた黒い肌。
傷跡が露出した腕を縦横に走り、それぞれが彼の一部になるほど古かった。黒い髪が頭の後ろで緩くまとめられていて、その脅迫的な体型にもかかわらず……
穏やかに微笑んでいた。
「サ、サイラス!」
サラデルは有沢をわずかに苛立ちを込めて見た。
「あなたが解離しているあいだに、私たちはもうサイラスを見つけた。」
ため息をついた。
「今仇を取りなさい。」
軽く前に押した。
有沢はすぐに後退してファジュラの後ろに隠れた。
「あなたです。」
サイラスは繊細な微笑みを向けた。
村のパン屋にこそ似合う微笑みで、彼のような男には似つかわしくなかった。
手を上げて振った。
「俺を決めつけた奴。」
有沢はファジュラの後ろから覗いた。
「いや、違います……」
指差した。
「もちろんあなたのことを覚えています。」
無理に笑った。
「そう、鎚矢の人。」
神経質に笑みを広げた。
「鎚矢の人……」
「これは素晴らしい。」
サイラスは笑った。
「彼はあなたにまたお会いしたいと思っていたんです。」
後ろの路地に親指を向けた。
「あなたの脳みそが床に飛び散っているのを感心していた。」
有沢の顔はすぐに青ざめた。
恐怖の目でサイラスを見つめた。
男はとても嬉しそうに見えた。
とてもリラックスして。
なのに口から出てくる言葉は……
恐ろしかった。
矛盾していた。
ファジュラが前に出た。
その激しい目が細まった。
「サイラス。」
その声に何年もの恨みが込もっていた。
「かつてあなたは私のボディガードだった。」
「私を実質的に育てた人。」
「なのに私の国を裏切った——」
パン。
その音が通りに鋭く響いた。
ファジュラの頭が横に跳ねた。
しばらくの間……
すべてが静まり返った。
近くの数人の商人がすぐに目を逸らした。
他の者たちは静かに急いで立ち去った。
誰も関わりたがらなかった。
ファジュラはゆっくりと向き直った。
その表情が変わっていた。
いつもの誇り。
遊び心のある傲慢さ。
消えていた。
憎しみだけが残った。
炎が手のひらに点った。
深紅に。
激しく。
「あなたは……」
彼女は静かに話した。
普段よりはるかに静かに。
なぜかそのほうがずっと怖かった。
「野郎ども、有沢と子供を引き受けろ。」
サイラスは微笑んだ。
「俺は妹の相手をする。」
路地から後ろに、三つの人影がゆっくりと現れた。
一人目は痛烈に見覚えがあった。
肩に過大な鎚矢を担いだ痩せた男。
脂ぎった髪が顔の周りに乱雑に垂れていた。その笑みが年月で黄ばんだ不揃いな歯を露わにした。
有沢の目はすぐに見開かれた。
「こ、こいつは……」
呼吸が詰まった。
自分を殺した男。
少なくとも……
試みた男。
鎚矢が気さくに肩に乗り、まるで杖でしかないかのように。
にやりとした。
「よう。」
有沢はすぐに一歩後退した。
二人目の人影はずっと小さかった。
子どもだった。
四フィート半より背が高くない。
血のように赤い髪が丁寧に梳かれ、数本の束が前髪にかかっていた。布地に沿って登る茨の蔓に似た黒糸の刺繍が入った高価な深紅の服を着ていた。
その服装は高価だった。
ほぼ貴族のような。
しかし……
その顔には一切の感情がなかった。
若々しい特徴が無垢に見えるはずだった。
代わりに、不気味に感じた。
その深紅の瞳が前を見つめていた。
有沢を見ていない。
ダリアを見ていない。
何もない。
まるで指示を待っているように。
「……」
サラデルは話さなかった。
しかしその目が彼の上に留まった。
他の者よりも長く。
それから三人目が来た。
ドラコニアン。
路地から出るときに少しかがんだ。
全員の中でひときわ高くそびえ立ち、その体は日光の下でかすかなエメラルドの色合いを反射する暗い木炭の鱗で覆われていた。
二本の曲がった角がこめかみから後ろに伸びていた。
その金色の爬虫類のような目は鋭く、有沢が本能的に視線を逸らすほどの強さを帯びていた。
その種族が悪名高きサバイバル気質とは異なり、意外なほど洗練された服装をしていた。
金属の留め具と古代ドラコニアン文字が刻まれた銀の鱗で留められた袖なしの黒いコートが広い体に垂れかかっていた。
長い尾が後ろで怠惰に揺れていた。
そして肩には……
巨大な槍があった。
その柄は黒い木から彫られていた。
その刃は竜の牙に似ていた。
——他の者たちは一目も見えなかった……
有沢は唾を飲んだ。
——これが彼らか。
ファジュラはサイラスをまっすぐ見つめた。
手のひらの炎がより熱く燃えた。
「あなたは決して私の兄じゃなかった。」
その声が怒りで震えた。
「養子に入っただけで……」
さらに一歩前に出た。
「私の家族があなたを受け入れたことなんて一度もなかった。」
サイラスは微笑んでいた。
しかし……
初めて——
その目が微笑むのをやめた。




