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手紙

ヘルミ博士の手紙により、意外な事実が明らかに

書き始めた頃の私も知らなかった、びっくりです


別案があったのですが、無理があったので、設定を考え直しました

 作業部屋で探査魔法の研究をしていると、ローズがやって来た。ローズは、ヘルミ博士から送られてきた荷物を、調べていたのだが、中に私宛の手紙が、同封されていたそうだ。


 手紙は以下のような内容だった。

---------------------------------------------------------------------------

レディク殿


 ヨーダル博士とエクセル博士の残した研究文書、及び書簡が見つかりましたので、お送りします。


 先日お話しした、アスター在住の遺跡研究者、ヨーダル博士に、連絡を取ろうとしたところ、行方不明であることがわかりました。また、自宅が荒らされており、家人は殺されている、ということでした。

 前後して、領主館に残されていた文書から、魔人が遺跡の研究に、関心を持っていたことが判明しました。行方不明のヨーダル博士の残した研究文書が、領主館で見つかりました。また、エクセル博士の残した研究文書や、お二人がやりとりした書簡も見つかりました。

 魔人が残した、研究者のリストも見つかりました。リストには、ヨーダル博士、エクセル博士のお二人を含む、遺跡の研究者、魔道具の研究者、私のような魔人・魔獣の研究者、医療技術の研究者の名前が載っており、お二人以外にも数名が死亡していることを確認しました。盗賊に殺されたことになっていましたが、魔人の操る者に殺されたようです。

 リストに名前が載っている研究者は、魔人にとって邪魔な存在だったと、推測しています。しかし、魔人が何故、遺跡の研究に関心を持つのかは分かりません。

 伝承によれば、遺跡は神によって作られた物で、眷属を守護する力を持っていたとされています。しかし、2000年ほど前の魔王との戦いで、守護の力は失われた伝えられています。

 これもまた、推測なのですが、遺跡の持つ守護の力は永遠に失われたものではなく、力をよみがえらせる方法があるのかも知れません。だとすれば、魔人が関心を持ち、研究を阻止しようとするのは、当然でしょう。

 研究文書に目を通しましたが、私には手掛かりが見つかりませんでした。何か分かりましたら、教えて頂きますようお願いします。


 研究者のリストには私の名前も載っていました。たまたま、最近まで長期間の研究旅行に出ていたため、居場所を特定されず、殺されずにすんだのかも知れません。しかし、気軽に行動出来なくなってしまいました。

 あと10日ほどは、領主館にて魔人の残した物の調査を続ける予定です。


 アルビン・ヘルミ


---------------------------------------------------------------------------



 守護の力か。遺跡がそう言う物だとは知らなかった。しかし、そう言われてみれば、遺跡は今でも機能し続けている気がする。


 ローズにもヘルミ博士の手紙を見せる。その後、二人で、ヨーダル博士とエクセル博士との間でやり取りされた手紙に目を通した。

 ヨーダル博士は碑文の文章をある程度解読した後、分からない文字の一部が、魔術構築式に使われる記号に似ていることに気がつき、エクセル博士に手紙を送ったようだ。エクセル博士も遺跡の魔道具に関心を持ち、碑文の文字について、自分の考えを伝えた。

 こうして、二人の手紙でのやり取りが始まり、碑文の解読が続けられた。エクセル博士は、碑文の魔道具を実際に見て確認したいと考え、アスターに行くことにしたらしい。

 エクセル博士は手紙の中に、遺跡の魔道具について、自分の考えを書いていた。「碑文の文脈から見て、遺跡の魔道具を使うための鍵となる物が、存在したはず。魔道具を使うための、魔道具だったかも知れない。鍵があるのならば、鍵穴に相当する場所も、遺跡のどこかにありそうな気がする。」


 二人の協力で、解読した碑文は、次のような物だった。

『この地は水と(慈悲?)の神の??の守りの砦

 ?を持たぬ者、立ち入れば、危難に出会う

 守りを望む者は????を示せ

 光に沿いて守りの??に赴け

 (重さ低減?)の道を望むときは????と????を示せ

 土と??、愛と戦い、風と??、炎と??、光と雷、森と??、時と運命

 示した??に応ずる道が開かれん』


 鍵穴?そんな場所あっただろうか?穴の形をしているとは限らないのか。魔道具なら、魔力で探れば、何か分かるかも知れないな。

 ローズが写し取った、碑文の文字を見せてもらい、翻訳と見比べた。


 「なるほど、水に光に土と・・、そう言われてみれば、確かに、そんな感じだな。しかし、道って何だろう?地下通路でもあるのかな?」

 「わからない。もしかすると、ゴーレムに襲われず、安全に遺跡内を通れる道?でしょうか。」

 「ああ。なるほど。そう言う仕組みも、無いとおかしい気はするな。あとは、・・このあたりの文字の意味が、まだ分からないのか。ん?この文字、・・どこかで見たような。友の印?」読めると言うより、何かそんな感じがした。

 「読めるのですか?」

 「いや。読めるわけではない。ただ、見覚えが・・友?・・あっ。」


 いそいで、上着を脱いで、シャツのボタンを外した。急に脱ぎ始めた私を見て、ローズが首をかしげ、それから、顔を赤らめて、自分も脱ぎ始める。思わず、本来の目的を忘れそうになったが、なんとか踏みとどまり、ローズに首から下げていたペンダントを見せた。ガンダリからもらった物だ。最近は、お守り代わりに、シャツの下にぶら下げていた。

 「ローズ。これだ。ガンダリにもらったペンダント。ゴブリンの友の印だ。」

 ペンダントは片面に大きな文様が一つ、もう一つの面に、小さな文様だと思っていた物が、いくつか描かれている。その小さな文様はすべて、碑文に書かれていた文字と同一の物だった。

 ローズがハッとした顔で、ペンダントと碑文の文字を見比べる。

 「『水の神』と書いてあります。」

 「一度ゴブリンの村に、話を聞きに行く必要があるな。」


 そのあとローズが、脱ぎかけの自分の様子に気がつき、気まずそうに服を着始めたのを見て、つい、頭を撫でて、キスをしてしまった。

 「やっぱり脱ぐ?」ローズがうれしそうに聞いてくる。

 「ちょっとだけな。」かわいすぎて我慢出来なかった。

 ちょっとだけ、ローズと運動した。


 運動後に、ローズが強化魔法の習得に成功したように思うので、見て欲しいと言ってきた。ずっと練習を続けていて、もう少しで成功しそうな感じだったが、今日やっとうまく行ったらしい。

 強化魔法を使わせて、状態を見る。確かに発動しているが、私やレスリーの使う強化魔法と微妙に違う。ローズもそう思ったようだ。

 調べてみた感じでは、防御力強化のウエイトが高いようだ。運動能力はあまり強化されていない。もしかすると、ローズが土系の魔法ばかり使っていることが影響しているのかも知れない。他の魔法の練習もさせてみよう。

 ローズには、防御のウエイトが高めだが、きちんと強化魔法が発動しているので、毎日練習するように、言っておく。


 「レディク様。アベリアさんにも強化魔法を教えてあげて。レスリーと私だけ、強化魔法でレディク様にご奉仕出来るなんてずるいって、アベリアさんが。」

 「前にも説明したが、強化魔法はそう言う魔法では・・。」

 「私も、アベリアさんに、レディク様の説明を伝えた。でも、レディク様、夜に強化魔法使ってる。レスリーも使ってる。私も夜に使うつもり。レディク様の説明、あまり説得力がないかも。」

 確かに。否定出来ない。


 各種の初級魔法のスクロールを買ってきた後、アベリアに強化魔法の練習をさせた。さらに、3人に各種初級魔法を覚えさせ、練習させる。影響が大きいのは水魔法と土魔法だと思うが、風魔法、火魔法、雷魔法も微妙に影響するようなので、一通り覚えさせることにした。

 3人とも、かなり魔力増強しており、それなりに魔法の練習を積んでいるため、どの魔法も問題なく発動出来た。強化魔法への影響はまだ分からないが、そこそこ使える程度になるまでは、各種魔法の練習を続けてみよう。


 夕食時に、遺跡の調査をどうするか、決めていなかったことを思い出す。遺跡に行って、鍵穴のような物あるかどうか調べたい。いや、先にゴブリンの村に行くべきか。遺跡からゴブリンの村は遠くないので、遺跡の近くからゴブリンの村に飛べばいいか。

 レルミスの魔力増強も、続ける約束だから、『光の勇者』の予定の確認と相談も必要だ。明日来たときに話そう。

 遺跡に行くなら、目録に載っていた魔法のバッグを、手に入れてからにしたいな。手続きはすぐに終わるらしいので、2-3日待ってみるか。



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