八
「あのさ、百音」
「うん」
「世の中の女子はなんでスキンシップしたがるんだろうね」
歓迎会を終えて翌日も働き通し、ちょっと疲れている気はしなくもないけど気合いを入れて登校してきた月曜日。サシの昼食中に百音に訊いてみた。
すると百音は一瞬ぽかーんと口を開けて静止して、すぐにまた動き出して。
「琴奈のその俯瞰っぷりというか、一歩引いて周りを見てる感じ、好きだな」
回答ではない返事が戻って来た。
百音はなんだか半分考え込みつつ半分面白がっているみたいな表情をしている。
「琴奈はさ、やっぱり真面目だしいい子だし、その分人から距離を置くんだよねえ」
「……えっと、質問への答えは」
「これが答えだよ?」
「……?」
ちょっと整理する。
私がこんな妙ちくりんな質問を投げたのは小春との出来事が理由だ。
歓迎会の途中、二千花の指示で手を繋ぐところまではいいとして、なぜか小春から「わたしを抱き締めるように」と頼まれた私は人生で初めて誰かとハグするという貴重な経験をした。
正直、かなり快かった。
お風呂で心地よくお湯に浸かっている感じの上位版、と言えばいいか。
のぼせそうになったのでハグをやめて、そこでスキンシップは終わった。
しかし、その後ではたと疑問に思った。
クラスメイトたちはこんな風にのぼせながらハグをしていただろうか。
私はまさしくお風呂でのぼせる時みたいに頭がクラクラしていたのだけど、彼女たちはそこまでに至っているようには見えなかった。
――これは私が人とのスキンシップに慣れていないだけなのか。
――というかそもそも何故彼女たちは楽しそうにハグをするのか。
それが疑問となり、最も尋ねやすい百音に教えてもらおうと思ったわけだ。
しかし回答は非常に曖昧で。
「ごめん、ちょっとよくわからない」
「琴奈と違って距離を置かないからだよ」
「……いや、まあ、私が人と距離を置いているのは事実だけど」
「距離を置かなければ人は勝手に近付いていく。その延長線上にスキンシップをする可能性が生まれる、それだけ」
「……?」
「誰も深く考えてないよ、なんとなく人間の本能的にそうしているだけ」
今日の百音は哲学的だ。心理学的と言ったほうが正しいか。
ちゃらんぽらんを自称する百音だが基本地頭は良いタイプ。
「これはわたしがネットで調べただけだから本当かわからないけど」
「……う、うん」
「スキンシップにはリラックスやストレス軽減の効果がある、安心感も与える、関係性を親密にするという効能もある。つまり人間が欲しいものがたくさんある」
「それが得られるってこと?」
「だと思うよ。わたしも時々バスケ部の後輩に抱き着かれるし」
「……それって大変じゃない? 疲れない?」
「うーん、別にそうでもないよ」
そう、こういう答えが欲しかった。
なるほど、人間の本能的に安心感やリラックスを求めてスキンシップをする。
確かにその相手が誰でもいいわけではないという前提があると、同じ学校のクラスメイトというのは適切なスキンシップ相手になりうるだろう。そして関係が近ければその先に実践も起きうる。
でも、正直私はクラスメイトとハグするのは嫌だな。
そもそも私が人間があまりす……人と関わるのが得意ではない。
得意ではない相手とスキンシップするのは避けたい。
と思うと小春なら全然構わないんだよね。
紬さんとスキンシップだと、こう、なんか怖い感じがするし。
二千花とスキンシップだと、なんかベタベタされそうでやだ。
「にしても一匹オオカ……じゃない、高嶺の花の琴奈さんがいきなりどうしたのかな? スキンシップに興味出てきた? でもそういう雰囲気ではないよね」
「一匹狼でいいよ。訂正しなくても」
「一匹狼の琴奈が急にスキンシップに関心を持つなんてどうしたのかな?」
「わざわざ言い直さなくてもいいけどね」
「えへへー」
本当に「えへへー」にふさわしい表情でいたずらっぽく笑う百音。
彼女なりの場を和ませるユーモアなのかもしれない。
しかし、自分の経験をそのまま話して相談するのも恥ずかしい。
ならフィクションの話ということにしておくか。
「小説読んでたらさ、女子同士でハグしてるシーンがあって。その語り手の子はハグでものすごい安心したのかリラックスしたのかわかんないんだけど、のぼせちゃった感じで」
「あらあらー、かわいらしいね?」
「だからうちのクラスの女子もあんな風にのぼせながらハグしてるんじゃないかって心配になってきて」
「人への心配からスキンシップに興味を持つとは。琴奈の想像力おそるべし」
「馬鹿にしてる?」
「してないよー」
本当かな。明らかにニヤニヤしてたんだけど。
「んー、ほとんどの場合はのぼせてはいないと思うよ。スキンシップって言っても軽くハグしてキャッキャして終わりってことも多いし」
「じゃあ語り手のその子はなんでのぼせてたの?」
「…………それは自分で想像して楽しむところだよ、琴奈」
「えっ、考えてもわからないから百音に投げたのに」
「想像力の翼を広げてその子の気持ちを推し量るんだよー、そういう楽しみ方もあるんだよー」
「はあ、そうなんだ」
ごめん、自分で作った架空の小説の一場面切り抜きだからその前後の手がかりはないんだよね……という事実は隠しておく。
ただ、その後でふと何かを思いついたように百音が顔を寄せてきて―
「ちなみに、ハグには愛情の確認っていう意味合いもあるみたいだよ?」
その百音の瞳は私のフィクションを見透かすような澄んだ深い色をしていた。
―――
その日は昼休みが終わるまで百音の発言に脳を支配され、五限から七限までは一旦それらを追い払って授業に集中し、でも放課後に勉強する気力が起きなくてすぐに帰った。
終礼が終わって一分と経たずに教室から出ていく私を横目で不思議そうに見てくるクラスメイトもいたけど、そこに反応するだけの力もなかった。
駅までの道のりには今から遊びに行くとでも言いたげなグループが何組も歩いていて、私みたいに一人で帰宅部をしている生徒はあまりいない。この学校は部活動がかなり推奨されているし、中高共通だから部の数も多く、かつ人数不足で困ることも少ないので廃部にもなりづらい。
なんだか自分が社会性のない人間に思えてきて少し罪悪感を覚える。
でも、この胸のあたりに感じる錘みたいな感情はその後ろめたい気持ちも押し潰し、駅のホームでつつがなく電車に乗り込む私の動きを邪魔させなかった。といっても、今から学校に戻ったところで何もないんだけど。
高架を走る電車の車窓からぼんやりと流れていく景色を眺める。
まだ陽が傾く前の整然と並んだ一戸建てが私の意識を余計にぼやけさせていく。
スマホのKindleに入れておいた人気作の心理学解説書はまだ読めていない。
通学中の勉強にと購入したはずのそれらに手が付いていないのも、先週の月曜日にぼけーっとしていた自分の状況と似ていた。
そう、結局私の思考はまたしても小春に引っ張られている。
正確には初めて手を繋いだ時の柔らかい感触と、抱き締めた時の心地よい熱と胸の内側でじゅわっと広がった多幸感に囚われている。
あの感触がまた欲しいなと思う度に頭がぼんやりする。
あれ、これってもしかして薬物中毒と同じ? 小春中毒? 怖くなってきた。
でも、小春のことを考えていない時は大丈夫なんだよなあ。
結局座席に座っていてもなにもできず、最寄り駅でそそくさと降りた。
それからスーパーマーケットに寄って買い物だけして、エコバッグを片手に自宅まで。オートロックの広々としたエントランスを抜ける。エレベーターの中で息をつく。
薄暗い室内に入ると、公共空間から解放されたことを感じて脱力する。
とりあえず買ったものをキッチンで整理して、荷物はさっさと片付けて、脳髄反射でTシャツとジャージに着替える。そしてソファに倒れ込み……と言いたかったがソファはない。椅子に座って小さなダイニングテーブルでうつ伏せになった。
…………なんか、本当にダメになったなあ。
小春のことを考えると私は偏差値が地の底まで落ちてしまう体質になったらしい。
どうしてだろう。確かに小春のことは好いているけど、ここまで思考を占拠されるほどとは思っていなかった。そんな自覚はないし……
でも、私にとっては劇薬なのかもしれないと冷静に判断する自分もいる。
私が交友関係というものから切り離されてから一年以上が過ぎて、事務的な用事以外で会話をする相手は百音くらいしかいなくなった。
そんな私が唯一それなりに会話を楽しめている、つまり交友関係を保てている場所がバイト先であり、その中でも自分に純粋な好意と関心を向けてくれているのが小春だ。
そういう人に出会って、私の中で燻っていたどこか寂しいという気持ちが解消されているような気がした。実は心の奥では自分自身もどこかで人との親しい関わりを求めていたのだと、そう解釈するとしっくり来た。
つまり、私にとって小春というのは孤独中毒を癒してくれる特効薬ということで。
そりゃあ会えないと寂しいし中毒症状も出るよなあって。
今すぐ小春に会いたいとすら思う。
小春の元まで一瞬でワープする方法を教えてほしい。
あるいは空の飛び方でもいい。鳥みたいに飛んでいきたい。
…………お腹空いた。苦手な分野について考え続けたせいかもしれない。
だるい身体を動かして立ち上がり、キッチンまで。
歓迎会の日に買っておいたのに出しそこねてしまったキッシュがまだ残っていて、流石にそろそろ食べないと悪くなってしまいそうだった。それを空腹解消に使う。
手ごろな皿に載せて、レンジで軽く温めて、柔らかくなったところで取り出す。
冷蔵庫から取り出したお茶のペットボトルと一緒にテーブルに並べる。
…………
ここに小春がいてくれたら、喜んで食べてくれたのかな。
キッシュとかも苦手ではなさそうだし、小春が食べると似合いそうだし、というかキッシュが似合いそうって何なんだろう、でもそういう想像が浮かぶ。
食べてる時の満足そうな表情とか、感想を言ってくれたりとか、そういうのがあればいいなって思う。
…………
一人の部屋で何言ってるんだろう。
やっぱり私は偏差値が五十くらい下がったのかもしれない。
明日の授業大丈夫かな。教科書を読める気がしない。
もうダメだ。お風呂入るとか無理かも。
でも不衛生なのは嫌いだし、シャワーも浴びずに布団に入るなんて嫌だし。
でも動くのしんどいなあ……
けれど、私のそんな腑抜けた思考はキッチンに置き去りにしたスマホの通知音で瞬時に吹き飛ばされ―
(!! 小春から連絡!!)
この音が鳴るのは小春か宅配業者の通知のどちらか。
後者は滅多にない。つまりこれは小春からの連絡に相違ない。間違いない。
椅子から飛び上がってキッチンへ駆け込み、シンクの近くに放置していたスマホを手に取る。すぐにパスキーを入れてアプリを立ち上げる。
「琴奈、土日とお世話してくれてありがとうございました。そういえば次のシフトは明後日の水曜日ですね。週の途中でも琴奈と一緒にお仕事ができて嬉しいです」
そう、明後日は祝日。ゴールデンウィークの起点になる日だ。
小春と二千花と私が三人でシフトに入ることになっている。
そう、週末まで待たなくても小春に会える。
どうして忘れていたんだろう。月曜日の憂鬱で脳をやられていたのか。それとも偏差値が下がり過ぎてカレンダーの見方がわからなくなっていたのか。
少しずつ心拍数が上がる。
楽しみになる気持ちが跳ね出している。
そしてその間に次の文章が飛んできて。
「ところで琴奈は何時にお店に着きますか? わたしも同じ時刻に着くように行こうかと思っています」
まさか小春も私と長く一緒にいたいと思ってくれている……?
という浮かれた思考のままに私はすぐさま返事を投げた。
「八時半くらいに着くよ。無理しない範囲でいいからね」
……そういえば今見ると小春の文面は丁寧語でできてる。
たぶんこういう文面ベースの時は丁寧語が出るのだろう。それもまた小春っぽい。
うん、小春が私の生活に入り込んでくると急にテンションが上がる。
これはもう本当に中毒症状なのでは? 危ないかも。
この毒は時間が経てば解毒するものなのか、あるいは……
ともかくその辺りは小春と接してみて自分で見つけなければ。
明後日は小春がどんな気持ちで自分に関わってくれているのかも尋ねてみよう。
うん、そうしよう。それがいい。
「ではわたしも八時半に着くように行きます。よろしくお願いします」
という返信に加えて、この前も見た三毛猫のスタンプが届いた。
今度は嬉しそうに跳ねながらハートマークとじゃれている絵柄だった。
可愛いな。小春自身のキュートな感じとも合っててすごくいい。
でも、私以外の人にこのスタンプを送っているのだとしたらちょっとむかむかするなあ。小春のこの趣味はあまり他人に知られたくない気もする。なんでだろうね?
ともかくこれでまた楽しみができた。よかった。
小春中毒を解く術はゆっくり探すとしよう。
そしてSNSの画面を閉じようとした時、ふと手が止まった。
アプリのタイムライン一覧表示画面の白さに、突然思い出した。
今は小春と宅配業者のタイムラインしか存在していないこのアプリも、一年以上前にはもっとたくさんの宛先があったはずだった。
個人のタイムラインは勿論、複数人のグループだっていくつか存在していた。
丸一日通知音が鳴らない日なんてありえなかった。それが普通だった。
それが今はこのまっさらな画面になってしまった。
元々あったはずのタイムラインを非表示にして視界から消し去ったのは私だし、その後一切連絡を送ってこなくなったのは何人ものかつて友達だった人たちだ。
それらを間違いだったとは思っていないし、後悔もしていない。
していない。していないんだけど。
でも、少しだけ心に引っかかっている。
小春から連絡が来て嬉しいと思う自分がいる。
本当はこんな風にほとんど人と関わらずに生きていることに辛さを覚えていると自己分析してしまった。ならば、私と縁が切れてしまった彼女たちは、私が孤独にならないようにしてくれていた恩人なのかもしれない。
なんだか、もやもやする。
自分のこれまで辿って来た道が、本当にこれで良かったのか不安になる。
小春のことを考えて寂しくなったり、小春の連絡で喜んだり、と思ったら急に落ち込んだり、もう自分がよくわからない。
小春に出会ってから私はこうなってしまったから、小春という存在は本当に私にとっての劇薬なのかもしれない。良い意味でも、そうじゃない意味でも。
でもそれを考えているとまた身体が重くなってきてしんどくて。
だから、もう全てを諦めてお風呂に入った。
もう勉強なんて無理。夕飯もいらない。寝たい。寝ている間は楽だから。
結局その後、十九時を迎える頃には布団で意識を手放した。
―――
「あら、小春ちゃん。何か良いことでもあったのかしら」
「……はい。友達と連絡を取っていたら嬉しいことがあったんです」
「それは良かったわ。バイト先の子?」
「そうです」
学校から帰ってきて、リビングで勉強をしていたら麻子さんが声を掛けてくれた。
わたしが珍しくスマホを片手に微笑んでいたところを見られたみたい。夕飯を準備している最中でも気付くのは流石だなって思う。観察力。
小学生の頃からずっとわたしを見てくれている人だから、普段と違うことってやっぱり気付くんだと思う。そうやって自分を知ってくれている人がいるのは嬉しい。
学校だと、どうしてもわたしの元々の性格があって、そんなに人と関わるのは得意じゃないから友達って少ない。それに、今仲良くしている子たちもわたしがそれなりに裕福な家の子供って勘付いてはいるから、「お嬢様に関わりすぎるのは良くないよね」って言いたげな目をして、あまりこちらへ踏み込んでこない。
それ以外の子たちは……たぶん、わたしのことをおしとやかな子だって思ってるから、余計に話しかけてこない。授業とか、行事とか、そういう時だけ会話をする。
だから、深い関係に至るような人は、学校にはいない。
全世界を探しても該当するのは麻子さんだけだと思う。
でも、今はそうじゃなくて。
「彼女は、たぶんわたしと似ている子で。すごく仲良くなれそうな気がするんです」
「小春ちゃんと似てる子……そういうことね」
「はい。そんな彼女に連絡したら返事が来て、しかも送ってすぐにです」
「あらあら、もう仲良しじゃないの」
「だと嬉しいです」
わたしが琴奈に惹かれる理由には人柄もあるし容姿だってある。
でも、たぶん心の深いところがわたしと似ていて、共鳴している気がするから。
あと、ちょっと常識が抜けていて、わたしからハグしてって頼んだら結構強くぎゅってしてくれたところとか。それを無意識でしちゃう琴奈は可愛い。そんな感じだから二千花さんも紬さんも乃々葉さんもすごく刺激されちゃってた。ごめんなさい、わたしは軽くハグで終わらせるつもりだったんです。
わたしのこの気持ちは友愛であり、敬愛でもあり、恋愛でもあり、そして何よりも大きいのは…………うん、そういうこと。
「にしても小春ちゃんにこんな素敵なお友達ができるなんて感激だわ。そのうち遊びに来てほしいわねえ」
「父と母は何も言わないでしょうか?」
「大丈夫よ。二人とも小春ちゃんの選んだお友達なら信じてくれるわよ」
「そうでしょうか? では機会があったら誘ってみます」
たぶん両親の性格からして娘がよくない人と関わらないか心配する。
ましてや家に呼ぶなんて……と思ったけど、他の家に行くよりは安心なのかな。
「その子のお家は元住吉なので、電車ですぐ来れるから誘いやすいです」
「それは良いわね。もし来る時は挨拶させてほしいわね」
「はい。いい子なのできっと麻子さんのお眼鏡に適います」
「ふふっ、楽しみにしてるわ」
さて、じゃあ琴奈を我が家に呼べるか検討しよう。
水曜日のシフトの時に誘えばいいけど、どんな風に誘えばいいかはわからないし……その場の流れを観察しながら考えてみる。
よく考えたらわたしが人を家に呼ぶのは初めて……?
いや、でもだからといって躊躇っていては踏み出せない。
とりあえず無事に水曜日を迎えられるように目の前の課題と予習と復習をしっかりこなして、明日の授業を全部やっつけてこなければ。うん、頑張ろう。
……あ、でも琴奈を呼ぶならわたしの部屋を綺麗に整理しておかないと。
普段から整頓はしているつもりだけど、ちょっと本が散らかっていたり、あと、見られたくないものが色々あるし。今のうちに片付けておいて悪いことはないよね? 琴奈が水曜の夜に急に泊まりに来るって言っても大丈夫なようにしておかないと。うん、大事なことだ。
……ん?
わたしはどうして急に「泊まりに来る」なんて言葉を思い浮かべたんだろう?
もしかしてわたしは琴奈に泊まりに来てほしいのかな。でも、泊まりに来るってことは、きっと寝る時も一緒で、もしかしたらベッドも同じで、そうしたら、琴奈の顔がすぐ近くで、間近で見ながら寝ることになるとか、いや、まさかそれは、うそ、えっ、それはまだ早いっ、早いからもうちょっと仲良くなってからがいいというか…………




