幼なじみと食べるだけ。
「いやー美味しいね!さっすが我が幼なじみ!」
「はいはい」
「この卵焼きとか甘くていいね!最高」
「お前が甘くしろって駄々こねたからな」
「今日もありがとね〜私は!このお弁当の為に生きてると言っても過言じゃあないよ」
「過言だろ、褒めてくれんのは素直に嬉しいが、流石にそこまで自分の料理が上手いと思っちゃいねぇな」
「私にとっては世界で1番美味しいんだけどなぁ」
「お前の舌に合うように作ってんだからそりゃな」
「そうだ!今度私が料理振舞ってあげる」
「やめろ」
「え?」
「やめてくれ」
「なんで」
「やめてくださいほんっとにお願いします」
「必死か!そんなに私の料理を食いたくないんかい!」
「うん、カレーに砂糖ダバダバぶっ込んだ上にチョコレートぶち込んだ時はお前の正気を疑った」
「え?美味しくない?」
「美味しくねぇよ!糖尿病なるわ!!!」
「それを言うなら君だって可笑しい。君が作ったカレーめちゃめちゃに辛いじゃん!何あれ?!ルーが茶色じゃなくて完全に赤だった!身の危険を感じたんだけど!」
「いやカレーって普通辛いもんだろ」
「限度!限度があるよ!」
「普通に美味いと思うんだけどなぁ…」
「君は口の中の痛覚イカれてんじゃないの?」
「…確かに口内炎とかあんまり気にしたことないな」
「大丈夫それ、口の中ズタボロになってない?」
「失礼な、至って健康だぞ」
「ホントかなー?はい、あーん」
「え、なに」
「あーん」
「俺に何するつもりなの?」
「そんなに疑わなくたっていいじゃん!」
「はいはい悪かったって。あー」
「全く…ふむふむ、確かに口の中無事だね。よくそのイカれた痛覚で口の中無傷なのか不思議でたまらないよ、はぁむ」
「それはそうと、お前大丈夫か?今日確か体力テストだぞ」
「むぐ?!んっく、マジ?」
「マジ」
「バックれようかなぁ〜」
「おいおい」
「嘘。ちゃんと受ける〜でもなぁ〜面倒だなぁ」
「お前運動苦手だもんな」
「人類は頭脳っていう他の生物にはない素晴らしいもの与えられてんだから運動とか必要ないと思うんだけど」
「それ、運動出来る人間からしてみれば真逆の事が言えるな」
「なんで体育なんて無駄な授業があるんだろ」
「お前みたいなのを無理にでも体動かさせて、人として最低限の体力を身につけさせるためだろ」
「働いたら!負けだぁ!」
「まあ、お前がなんと言おうと体力テストがある事には変わりないんだけどな」
「我が幼なじみ」
「なんだ幼なじみ」
「今回の体力テスト、頑張ったらご褒美頂戴」
「そんなこったろうと思ってうちにもう準備してある。今回の体力テストの成績どれか3項目Cだったらくれてやろう」
「え〜…3項目かぁ…出来るかな」
「一応最近運動ちょっとはしてんだろ?なら行けると思うけどな」
「え、なんで知ってんの」
「おばさんから聞いた」
「おかーーーさぁぁぁーーーーん!!!!」
「もしかして秘密…あ、お前あれか、努力を人に見せな」
「それ以上はいけない。いい?絶対周りに言いふらしちゃダメだから!」
「いや言いふらすも何も、お前別に最初から凄かった訳じゃないから言ったところで印象悪くなるも無いんじゃないか?」
「それでもダメなのー!」
「いたた、背中を叩くな。わかった、わかったから」
「わかればよろしい…はーあ、まさか君にバレるなんて」
「まぁ別におばさんに聞かなくても知ってたんだけどな」
「え」
「お前隠し事下手なんだよ。すーぐ顔に出るからわかりやすい」
「えぇ、そうかなぁ」
「…わかんね、もしかしたら俺がお前と付き合い長いからってのもあるかもしれないけど」
「そういうことなら、しょうがないかなぁ。私もおそらく君も気付いてないような君の癖知ってるし」
「え、なにそれ」
「教えてあげなーい。ほら、早くしないと昼休み終わっちゃうよ」
「あ、ほんとだやっべ」
「「ごちそうさまでした」」




