↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
彼の夢は未だ覚めず  作者: すらいむれべるいち
48/112

ウニ&イクラ丼

あまりにも短慮であることは自覚している。


だが、今後も接触してくる可能性はゼロじゃない。


むしろ、もっと多くなってくるだろう。


俺だって、出来れば人など殺したくないのだ。


しかし、敵意を持って近付いてくる輩を放置するほどに


俺の精神は成熟しきっていない。


コイツ等は敵だ。


盗賊や魔物と同じ、敵だ。


だけど、突っかかってきた程度で殺しはしない。


だが、圧倒的な恐怖を与えてやろう。


ルカリス親子を空間で包囲して、上空に固定する。


それを中心に、更に大きく空間を隔離して水で満たす。


そして最後に、鯰の魔物を水の中に出してやった。


「さ、営業再開だ。 次のお客様、ご注文をどうぞ!」


「と…透殿、容赦ないな。 自業自得とはいえ、哀れな…」


「何か面白いことしてるね、何かあったのかい?」


アイスの販売を再開していると、マーシャさんがやってきた。


「ああ、マーシャさん。 お寿司は美味しかったですか?」


「こっこら! その話はやめてくれ! 美味しかったけど…」


夢中になって食べてたもんね。


「結構食べてましたけど、お腹の方は大丈夫ですか? 食べられるようなら…はい、どうぞ」


並んでいたお客さんは、一時的に散ってしまったので


その隙を突いてアイスを手渡した。


「これは…。 冷たくて美味しい! でも少年、あれはそろそろ何とかした方がいいぞ。 お客さんが観戦に夢中になってしまっている」


む、確かに。


「さあ、ショーは終わりですよ。 購入希望者は並んでください」


ルカリス親子をおろし、魚たちを収納した。


「おっさん、次に顔を見せたら次はあいつらの餌だからな」


接客しながら一言だけ忠告したが、叫び声をあげながら逃げられてしまった。


あれならば、再度来ることはないだろう。


せっせとアイスを売り捌いていると、ついにコーンの終わりが見えてきた。


「あと数個で完売になります。 本日もご来店有難うございます!」


本日の売上げは、銅貨2315枚である。


本日も良い稼ぎでした。


正直なところ、魔石のおかげで暫くは働かなくても良いのだが


取寄せを使い続けていれば、そう遠くないうちに枯渇しそうな気がする。


「マーシャさん、お弁当は…了解です。  アローネさんもついでにどうです?」


二人とも食べるそうなので、今日もお弁当を選ぶ時間がやってきた。


「そういえば、マーシャさん。 お寿司食べてたときにウニとイクラを一番美味しそうに食べてましたね…」


「ああ! イクラはこの前のお弁当で食べたからね。 ってことはもう一つがウニって名前なのかい? あの茶色いやつ」


「ええ、あれがウニです。 それなら今日は、ウニ&イクラ丼にしますかね」


計十一個を購入し、マーシャさんとアローネさんに一つずつ手渡した。


「透殿、そんなに沢山食べられるのですか?」


そういえばアローネさんは知らないんだっけ。


「いや、これは孤児達の分ですよ」


「少年は、この辺りの孤児に食料を提供してくれているんだ。 本来なら我等王族がなんとかしないといけないんだけどね…」


「まあ、好きでやってるんで。 気にしないでください」


こうして、のんびりお弁当を食べる時間が最近の楽しみになっている気がする。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。