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初長編作品です。
楽しんでいただければ幸いです。
人々の多くは人生で一度は魔法や剣の世界に憧れを抱くことがあるのではないだろうか。
異世界への転移や転生といったものはその最たるものだろう。
だけど、そんなのは結局憧れでしかない。
現実に起こるはずのないことだからこそ憧れていることができるのだ。
もし君が、これまで過ごしてきた地球とは文化も環境も全く違う土地にいきなり放り出されたら?
これまで共に過ごしてきた友人と前触れもなく引き離されたら?
そんなの、最悪だとしか言いようがない。
いつも隣にいてくれた幼なじみを失って、文化も環境も初めてみるものばかりの世界に放り出された僕はどうすればいいんだろう。
どうして全く知らない赤の他人を父母として見ることができるだろう。僕には僕を産んでくれた親がちゃんといるのに。
だから僕は、何度でも言おう。
君たちが憧れる異世界転生など所詮幻想でしかないのだ。




