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9話

あれからまた3年がたった。

順調とは言い難いけど弟と妹がまた増えた。

メイドとの子も含めると確実に100人越してるだろうな。まさか友達より先に兄弟100人出来るとは思ってなかった。異世界って不思議。


もうね、名前がわかんない。血が繋がってるから外見結構似てる子が多いんだ。成長すれば体格とか性格に差が出て普通に分かるんだけどちっちゃい子の見分けが全然つかない。前世の親戚に双子の赤ちゃんいたけどそれと同じレベルで分からない。


最悪の場合は鑑定で見れば固有名詞は分かるからいいんだけど、もう名札でも付ければいいのにって思ってしまう。


それともう1つこの3年間で思った事があるんだよ。


それはね、結婚式ってめっちゃつまんない。


前世含めて結婚式に出たことが無かったから一回目はどんな感じなんだろうとドキドキしていたさ、でもね、同じ様な結婚式を何回も見るのは辛い。


この世界の成人は18歳だから貴族や皇族は成人前に婚約して成人後に結婚するのが当たり前な訳だけど、ここ数年で兄と姉が一気に成人して結婚式ラッシュがあったんだよ。

一応赤子とか小さい子を式に連れて来て台無しにするなんて事の無いように参加者の年齢に暗黙の了解があって10歳になるまで出ることは出来ないから、少し残念に思っていた時期もあった。


でも、10歳になってすぐに結婚式に連れ出されるとは思ってなかったし、ぶっちゃけ兄と姉と言えども殆ど面識のない人の結婚式だ。


直ぐに飽きたね。数年に1度でいいよ結婚式に出るのなんて。


あと結婚式がおめでたい事は事実なんだけど本当に仲のいい友人の結婚式とかで無ければ心から祝うなんて甚だ無理な話だ。


それはそれとしてみんな恋愛結婚なのか政略結婚なのかは知らんがちゃんとパートナー見つけてて偉いな。


友達すら居ないぼっちに婚約者なんぞ出来るのか不安になってきたな。


大体は仲のいい親同士が子供が幼少の頃に勝手に決めるか、これから通う学園で見付けるかなんだが、まあもう山ほど跡継ぎ候補のいる皇族だから別に急かされることは無いが後継者が1人しか居ない所の子は親からのプレッシャーが半端ないんだろうな。


俺としてはやっぱり寿命が全く違うってのがネックなんだよな。そもそも稀な先祖返りの中でエルフに限定する必要があるし、他のエルフの先祖返りがもし見つかったとしても女性じゃないと結婚なんて無理だ。


それに寿命どうこう言うのであれば同時期に産まれた子で無ければまた差が出てくる。


もはや探すのが馬鹿らしくなる程面倒臭い。


かと言って普通の人間に恋した挙句100年位で死に別れて残りの数千年を未亡人でいるなんて馬鹿らしくてやってられん。


そう考えると、俺が結婚なんて夢のまた夢なのかもしれない。


未来の展望について語るとどうしても暗くなるのが俺の悪い所だ。


学園生活に希望を見出すことにしよう。


そろそろ学園の入学試験がある。受験対策に抜かりは無い。一つだけ不安なのがペーパー試験だけじゃなく実技試験もあると言うこと。魔法に不安は無いが武術の方が心配だ。


成長した俺のステータスを見てもらおうか。



サルファ皇家13男シリウス・サルファ 12歳


種族:人間【先祖返り・エルフ】


スキル

剣術Lv2

短剣術Lv2

体術Lv1

身体強化Lv1

聖魔法Lv3

水魔法Lv3

風魔法Lv3

影魔法Lv3

魔力操作Lv4

逃げ足Lv2

健康体

魔力感知

鑑定

収納



こんな感じだ。魔法はLv3からかなり伸びが悪くなった。


剣術はもうやってないし伸びることは無い。短剣術も全然伸びないから才能の限界かな?と思っている。


体術はいわゆる柔道とか合気道とかではなく、体の使い方が上手くなるといったものだ。


逃げ足は嫌な事から逃げ回ってたら覚えてた。追いかける人に捕まらない事と足の速さが一定以上ある事がスキルを覚える条件ぽかった。


健康体は病気にならない時期が一定以上ある事のようだ。これに関しては前世からカウントされてるんじゃないかな。高々10数年で覚えるのなら大体の人は覚えそうだしね。


このスキルの効果としては病気に更に強くなることと、毒などの緩和のようだ。無効化では無いのが肝だな。


身体強化は魔力を用いて身体能力を上げるスキルだ。

レベルが低いのでまだ効果は低いが中々使い勝手が良い。




まあまあだ。もう少し上がっているもんだと思っていたが予想以上に結婚式とかのイベント事に取られた時間は痛かった。



あと少しで学園に行ける。学園に入れば寮ぐらしだしつまらん城からもおさらば出来る。


柄にも無くテンションが上がっている。ワクワクして寝不足なんて事になったらダサすぎる。体調を崩す事は無いだろうが早めに寝ておくか。

次から本気出す。

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