7話 2戦目!!後編
更新がかなり遅くなってスイマセンでした!
忙しかったんですよ…受験勉強が……。
はぁ、はよ受験なんか終われば良いのに。
~前回までのあらすじ~
とうとう、2戦目が始まった!!
相手はファナより強い人と同じ強さの人がいた!!
まるで、ドラ○ンボールの孫・○空と、ベジ○タ、トラ○クスの戦いに、クリ○ンが混じっているような状態のショウタはどうするのか!!!!
……カーン!!
合図が鳴り、試合が始まった!!
ファナはダッシュでガリックに向かい、ガリックもそれに迎え撃つ。
2人が激突し、スゴいスピードで剣が打ち合う。
スゴい攻防で、両者とも全く退かない。
ボ~っとそれを眺めてると、ユンフから土の塊が飛んできた!!
ショウタ(ふっ。以前にも魔法使いと戦ったから、攻撃パターン読めてるんだよ!!)←調子に乗ってます
一発目を華麗に避け、前を見ると、また土弾が飛んできた。
……………無数に。
ショウタ「うぇぇぇ!?」
と、叫けびながら、散弾の様に飛んできた土弾を避けるため、横にひたすら走る!!
……ギリッギリで避けることが出来た。
ショウタ(あ~、死ぬかと思った。)
目標を失った土弾はそのまま直進……しなかった。
ショウタ「マジですか!?」
なんと、土弾はUターンをしてショウタに向かってきた!!
急なことで避ける時間がなかったため、咄嗟に伏せて剣で体を庇った。
ショウタ「うっ!!」
しかし、やはり数発は体に当たり、流血している。
土弾はそこまでデカくはなかったため致命傷には至らなかったが、かなり痛む。
ユンフ「はぁ~、なんで私が弱い方を相手にしないといけないのよ。ガリック様はムダに張り切ってたし。」
ショウタ(弱い方?…クソっ、バカにしやがって!!)
ダッシュでユンフに向かう。
ユンフ「……よっと。」
しかし杖を1振りすると、ショウタの目の前の土が砕け、穴が出来て、落ちれば串刺しになるようになった!!
ショウタ「うわぁぁ!!」
とっさにジャンプして、どうにか避ける。
ユンフ「じゃあ、これは?」
また1振りすると、左右の地面の至る所に穴が空いて、そこから砂の蛇が出てきて俺を襲う!!
前転して避けるが、何匹かは避けきれなかった。
ショウタ「グッ!!」
またも激しい流血。
ショウタはもうボロボロだった。
ユンフ「もう、終わり?あ~、つまんない。」
ショウタ(チクショウ!!どうなかならないのか!!まともに突撃してもかなわない。…逃げるか?いや、ファナはガリックと1対1でもギリギリなのにもしユンフが攻撃したらマズイな。やっぱり戦わないと。……不意討ちでもするか?)
ファナと訓練した時のように、追い詰められたショウタは不意討ちをすることにした。
ショウタ(でも、訓練の時と同じやり方じゃあ、ダメだ。……ユンフは上から目線の性格だな、あとガリックのことを様付けで呼んでいた。それなら……。)
ショウタ「はっ、偉そうにしやがって。無能力者の俺に近付きもしないくせに。」
ユンフ「なに言ってんの?あんたなんか近付かなくても倒せるのよ。」
ショウタ「んな事言って…ビビってんだろ?」
ユンフ「はぁ?あんたバカなの?そんな挑発乗るわけないでしょう?」
ショウタ「あぁ、ハイハイ。ビビってんだな、お前は。はぁ~、さぞかしガリックって奴も見た目だけでホントはザコなんだろうな。」
ユンフ「なんですって?」
ショウタ「だってコンビのお前がビビりなんだから、ガリックもどうせザコだろう?」
ユンフ「……ガリック様をバカにすんじゃないわよ!!彼は私を助けてくれたのよ!!」
ショウタ(あれ~?もしかして複雑な事情があったり?もしそうなら罪悪感が……)
ユンフ「強盗に襲われて殺されそうになったとき、ガリック様は剣の1振りで私を助けて下さった。」
ショウタ(そこまで複雑でもないのかよ!!でもまぁ、命の恩人ってわけか。それを利用してる俺って。……悪役?)
ショウタ「ふん、そんなのたまたまだろ?でもガリックもかわいそうだな、お前みたいなビビりにつきまとわれて…。」
ユンフ「っ!!……えぇ、良いわよ。あなたの挑発に乗ろうじゃないの。そのかわり……命の保証はしないわよ!!」
そう言うとユンフは杖に土を集めて、ハンマーのような形にして俺を襲ってきた!!
ショウタ(よし!!挑発に乗ったな。)
俺はダッシュで逃げた!!
ユンフ「ビビりはあなた……くっ目が!!」
俺は追いつかれる寸前に、ヤシャ戦の時と同じように砂を投げつけ、視界を奪った!!
ショウタ「ウォォォ!!」
俺はファナと訓練でしたように、手も足も伸ばせるだけ伸ばして突っ込んだ!!
今までの戦いや訓練を組み合わせた、今俺に出来る1番効果的な攻撃だった。
しかし……。
ガキン!!
剣が……受け止められた!?
ウソだろ?なんで…。
ショウタが戸惑っていると、ユンフはそのまま呪文を言い、割と大きな土弾でショウタを吹き飛ばす。
ショウタ「グハッ。……な、なんで。」
ユンフ「バカねぇ、私は土の使い手よ?目に入った砂を除去するのなんか、朝飯前に決まってるでしょ。」
ショウタ(そうだった!!ヤバい、体が動かない)
ユンフ「ふふっ、よくもバカにしてくれたわね。覚悟なさい。死ね!!!!」
土のハンマーが振りおろされる。目をギュッと閉じた瞬間
バキン!!
ショウタ「えっ?なんで……」
ファナ「もう大丈夫だよ。ゴメンね危ない目に合わせて。」
ファナは俺に振り降ろされたハンマーを受け止めていた。
そのままハンマーを弾いて、ユンフの手を軽く切った。
ユンフ「っ!!」
ユンフは下がって距離をとる。
ファナ「良かったぁ、ショウタが無事で……。」
ショウタ「ファナ、お前ガリックと」
ファナ「危ない!!」
バッ!!
ファナが俺の後ろに飛び込んだ瞬間
ザクッ
俺は振り向くと、ガリックの振り下ろした大剣がファナに……深々とささっていた。
ショウタ「ウソ……だろ!?夢と…同じことに…」
ガリック「バカな女だ、ただでさえ俺に押されていたのに、あの無能力者がピンチなのを見て一目散に助けに行くなんて。」
ユンフ「この女、私の手に傷を!!でもガリック様さすがです!!倒してくれてありがとうございます!!」
ショウタはこんな会話は聞いていない。
むしろ、聞けない。
目の前の事実に理解が追いついていないのだ。
ショウタ(夢と同じようになるなんて。…こんなにも血が出て……俺が…俺が弱いせいでファナは……!!)
ショウタ「ウガァァ!!死ねぇぇ!!」
ショウタはガリックに飛びかかった!
が、蹴り落とされる。
ショウタ「ウグゥ!!」
ユンフ「勝てるわけないでしょう?降参すれば良いのよ……まぁ許すわけないけど」
ショウタ(ちくしょう!…俺はファナを助けたい!でも今の俺じゃ敵わない……こんなとき、小説とかマンガの主人公はなにかの力に目覚めるんじゃねぇのか!?俺だって異世界に来ちまったんだ、充分主人公だろ!!なんか…なんでも良い!!ファナを助けられる力を……)
剣を強く強く握っても、どれだけ祈っても………なにも起きない。
ガリック「ふん、そろそろ終わりに……ん?まだ生きてるのかこの娘は。」
ショウタは急いでファナに駆け寄る。
ショウタ「ファナ!?大丈夫か!!ファナ、ファナ!!」
ファナ「う…ゴメンね。ショウタ…。」
ガリック「くたばれ。」
大剣が振り降ろされる…。
なにも出来ないならせめて…と、俺はファナに覆いかぶさる。
ファナの手を握り、俺はファナを助けられない自分を呪いながら、それでも願った。(ファナを助けたい!!)
次の瞬間……。
ピカッ!!とファナが光り、シャボン玉の様なものにショウタごと包まれた。
ガキン!!剣が弾き返され、ガリックは大きく後ずさる。
ガリック「なんだこれは!?……何が起こるか分からない、距離をとるぞユンフ!!」
ユンフ「了解しました!!」
ガリックとユンフは距離を取った。
ファナが目を覚ますと、そこは黄色いモヤモヤとした所で、夢の中のようだった。向こうにショウタが見える、なんか怪しげなフードの人と話してる。
ファナ「何してるの?ショウタ!!」
呼んでも振り返ってくれない。向こうに行きたいけど、体は動かなかった。
ファナ(おかしいなぁ?私さっきまで闘技場に居たはずなのに……。あの人誰だろう?大丈夫かなぁショウタ。)
ショウタが目を覚ますと目の前には、ショウタを異世界に連れてきたフードを着た男……の横に居た、「ささやかなプレゼント」とやらをくれた男が立っていた。
フードの男「はぁ、遅かったなぁ。お前来るの遅すぎだぞ?」
ショウタ「はぁ!?来るの遅いってなにがだよ!!……っていうか、ファナは?ファナを助けてくれよ!!」
フードの男「まぁまぁ落ち着けよ。回復してるよちゃんと。」
ショウタ「え?マジでか!?ありがとう!!」
フードの男「イヤイヤ、お前の力でね。」
ショウタ「……どういう事だよ?」
フードの男「ふっふっふ、聞いて驚けよ?なんとあのささやかなプレゼントとは……お前が相手を触って祈れば、完全回復するという素晴らしい能力だったのだぁ!!」
ショウタ「なっ、なんだってぇ!?」
フードの男「よし、良い驚き方だ!!」
ショウタ「そうか。……お前のおかげで助かったよ。ありがとな。……ただ、このピンチは打開出来ていないんだ。このままじゃ、勝てない。」
フードの男「まぁ、そう悲しむな。なんのためにお前をここに連れてきたと思っている?もう1つの力の説明をするためだぞ。」
ショウタ「まだあるのか!?」
フードの男「そうだ!!でも、俺だってそこまでスゴイヤツじゃないから、お前1人じゃ強くなれないんだ。誰かの力を借りて強くなる能力を身につけさせたんだ。」
ショウタ「早く教えてくれよ!!」
フードの男「かくかくしかじか」
フードの男が言ったことを整理すると、
まず、簡潔に言うと、仲間の能力がそのままショウタの能力となり、身体能力も上がるという能力だった。
それを使うにはまず、手を繋いで「力を貸してくれ!!」って思えば俺の力が2倍になって、相手の能力も貰える。
(相手の体は消えて、俺の中に入るらしい。)
で、もっと強くなるには願うときに相手を抱きしめて、10秒経つまでに相手も抱きしめ返してくれたら……元々の身体能力が5倍になって、しかも能力も貰えて、その能力の強さが上がる!!
(【最強】→【悟り】になる)
また、元に戻るには「戻りたい!!」って祈るだけ!!
ただ、そのあと1時間は相手が疲れて動けなくなるから、俺は介抱しないといけないらしい。
ショウタ「…………す、スゲェ!!!!マジでか!?スゴいな、最高だよ。これなら逆転出来るかもしれない!!」
フードの男「スゴいだろ?じゃあ、説明は終わりだ。もう2度と会わないだろうけど頑張れよ。じゃあな!」
ショウタ「あぁ、ありがとな!!」
(まだ聞きたいことはあるんだけど!!)
フードの男が居なくなると、俺達は闘技場に居た。
まだシャボン玉みたいなやつは消えてない。
ファナ「ショウタ!!体が治ったよ!!どうやったかしらないけどありがとう!!」
ショウタ「あぁ、良かったな。でも、ちょっと俺の話を聞いてくれ。」
シャボン玉が消えかかっている。マズイな。
ファナ「…え?別に良いけど何すれば……ってうわぁ!!」
ショウタはファナを抱きしめる。
ファナ「ちょっ、なにやってるの!?ショウタ!?」
2人とも顔が真っ赤だが、俺は耳元でささやく。
ショウタ「なにも聞かないで、俺の背中に手を回してくれ。」
シャボン玉が消える。抱きついてから3秒経過。
ファナ「ふぇっ?そんなことしてる場合じゃ……しかも…恥ずかしいよ。」
ガリック達が割れたことを確認して走ってくる。
5秒経過。
ショウタ「頼む。俺を信じてくれ。」
7秒経過。
ファナ「で、でも。」
ショウタ「大丈夫。絶対に俺がお前を守るから。」
8秒経過。
ファナ(いつもと違う、とても真剣な顔だ。なにも能力持ってないんだよね?でも、なんでだろう……ショウタに「守る」って言ってもらえたら、安心する。)
9秒経過。
ショウタ(無理か!?)
ファナ「分かった、信じるね」
ファナががショウタの背中に手を回した。
10秒経過。
その瞬間、さっきと同様、まぶしい光が2人を包み込んだ。
ガリック「気にするな!!どうせ、さっきのようなハッタリだ!」
と、ガリックがその光の中に大剣を降り下ろす。
ガキン!!
光が無くなり、外見は一切変わっていないショウタが大剣を受け止めていた。
ガリック「な、なんでお前が……?」
ショウタは剣を弾き、ガリックを思いっきり蹴り飛ばす。
ユンフは急いで援護弾を撃つが、ショウタは全て弾き、一瞬で間合いを詰めて剣の柄で頭を殴り、気絶させた。
そのままガリックへダッシュして、剣を打ち合う。
ガリック(何故だ!?何故いきなり強くなっているのだ!?)
ガリックは驚いていた。まぁ驚くのも無理はない。さきほどまで非常に弱かったただの少年が、自分…イヤ純粋な身体能力では自分をも上回る強者に変わったのだから。
今までガリックは大剣で動きが遅いが、力の強さを生かして、相手の剣技を弾き、のけぞったその隙を付いて戦っていた。
しかし、ショウタは自分の能力で力が上がり(5倍)ファナの能力で剣を持つと力が上がり(5倍)ショウタの身体能力は5×5で25倍にもなっているため、力でもスピードでも負けているガリックは、勝てるわけがなかった。
それでも、戦闘経験はショウタを遥かに凌駕しているガリックは、全く退かず、一進一退の攻防を繰り広げていた。
ファナ(ショウタ!私の声聞こえる?)
ショウタ(ファナ!?大丈夫か!?痛かったりとかしてない?)
ファナ(うん!大丈夫だよ。それどころか、ショウタの体の中は居心地良いよ~。)
ショウタ(体…っていうか心の中だろ?)
ファナ(どっちでもいいよ。それでね、なんとショウタの周辺360度どこでも見れるんだよ!!)
ショウタ(マジで!?スゲーな!!なら後ろからの攻撃とか分かるのか。…ところでさ、……どうやって倒せばいいの?)
ファナ(えぇー、俺に任せろとか行ってたのに~。)
ショウタ(うっ、…だ、だって戦闘経験ほとんど無いんだぞ!?少し戦法とか教えてよ!!)
ファナ(う~ん、どうしよっか?私もあんまり頭は使わないで戦うからな~。しかもさっき俺に任せろって言ってたし~。)
ショウタ(……わかったよ。頑張って倒してやるさ!!)
ショウタ(ガリックはスピードも力も俺に負けている。なのに何故まだ戦えてるのだろう……。よし、ガリックの戦いかたを見よう)
ファナ(うん。それが良いと思う。)
ショウタ(うぉい!!1人で考えてることもファナには筒抜けなの!?)
ファナ(らしいね~。別に良いじゃん。なんか隠し事があるってわけでもないでしょ?)
ショウタ(無いんだけど……無いとも言いきれないんだよぉ~………こんな俺でも男の子だから~。)
ファナ(えっ?…男の子って関係あるの?)
ショウタ(……やっぱ何でもない。話を戻すよ、今戦いながら思ったけど、ガリックは俺の剣を受ける瞬間、自分の剣の勢いを殺してる。)
ファナ(そりゃそうだよ~。まともに今のショウタの剣を受けたら、ポッキリいっちゃうよ、剣が。)
ショウタ(……そんなに強いの?)
ファナ(うん、見てるだけでも分かるよ。よく頑張ってるね~、ガリックは。)
ショウタ(じゃあ、それよりも強く剣を当てれば……)
ショウタはあえて力を抑えた。
そうすれば、強く剣を当てた時に、勢いを殺しきらず大剣を折れると思ったからだ。
その状態で5分ほど剣を打ち合い、頃合いを見て、おもいっきり剣を当てた!!すると……
ボキッ!!
ファナのいう通り、大きな音がしてガリックの大剣は折れた。
自分でも驚いているとまもなく、「降参だ」とガリックが力なく言い、ついに勝利をおさめることが出来た!!
アナウンス「ショウタ&ファナコンビの勝利ー!!!」
俺は歓声の中、今回は勝った人の中に俺の名前があって良かったなと思いながら、部屋に戻った。
ファナ(ショウタすごかったね!とっても強かったよ!!)
ショウタ(そうか?ありがとな!……じゃあソロソロ戻るか?)
ファナ(うん!戻して!!)
ショウタ(実はさ、言ってなかったけど……)
~中に入った人が1時間ほど動けないことを説明~
ファナ(え~!?そんなぁ……。……でもショウタは居るんだよね?……だったら問題は無いかも。……はっ!!トイレとかどうすんの!?)
ショウタ(う、確かに。どうしよう。)
ファナ(はぁ。まぁ1時間ならトイレくらいは我慢するよ。そのかわり、ちゃんと責任もって色々言うこと聞いたりしてよ?)
ショウタ(あ、あぁ!!大丈夫!俺はちゃんと責任取るよ!!)
ファナ(ブハッ!!)
ショウタ(ん?なんでソコで噴くの?)
ファナ(そんな言い方じゃまるで……。良かった、私の心の中はショウタにバレなくて。)
ショウタ(おぉ~い、ファナ?返事してよ~。)
ファナ(ゴメンゴメン、ちょっと考え事を。……じゃあ元に戻して!)
ショウタ(うん!『元に戻ってくれ!!』)
ピカッと一瞬だけ光り、目の前にファナが現れた。
……なぜか全裸で。
……あっれー?おっかしいなぁ?幻覚かな?疲れてるからかな?服が地面に落ちてて全裸のファナが見える気が……。
ファナ「ショウタ?どうしたの……ってキャー!!見な…いで……」
バタッ
なんとファナは裸でショウタにもたれかかった!!
ショウタ(ヤバいヤバいー!!ちょっと待ってマジで!!)
ファナ「はぁ、はぁ、はぁ。」(体がキツいため息切れ中)
ショウタ(うぁ~!!マズイってばマジでほんとに!!なんで立ち上がらないんだ……ってそうか、体がキツくて動けないのかー!!!と、とにかくベッドに連れていかないと!!)
ショウタはギリギリ届くところに小さな布があったため、それで目隠しをする。
ショウタ「良し!もう見えないから安心して!!」
ファナ「う…うん。はぁ、はぁ」
ショウタはお姫さま抱っこで、辛そうなファナを抱き上げ、ベッドに行った。
しかし、目が見えないため、ベッドの前で止まることが出来なかった。
ガッ
足がベッドに当たってバランスを崩した!!
ショウタ「うわぁぁ!!」
ファナ「キャア!!」
2人はもつれこみ、そのまま倒れこんでしまった!!
……体制がマズイ。目隠ししてても大体はわかる。ファナは仰向けに倒れ、覆い被さるようにショウタが四つん這いになっている。
はたから見たら……ヤバくね?
サヤカ「ファナ!スゴいです!!よく勝てましたね。ショウタも見直しま…した……よ?」
ショウタ(ゲッ!この声はサヤカ!?目が見えないから、今の状況分からないけど、めちゃめちゃ嫌な予感がする!!しかも見えねぇから攻撃も来たら避けれねー!!)
サヤカ「…せっかく……見直したって褒めようと思ってたら…あなたはまた……!!(-_-#)」
ショウタ「ちがっ、待て俺は………ほ、ほら!!俺は目隠ししてるから、全然なにがなんだか分からないし!!やましい気持ちなんてこれっぽっちも……ギャァァァ!!!!」
サヤカの風魔法(ハンマーみたいな威力のある風)による、ショウタの断末魔が部屋にこだました。
~数分後~
サヤカ「ふぅ~ん、知らなかった、ねぇ。ホントなんでしょうか?……でも!!知らなかったにせよ、悪いことしてるんだから怒るべきです!!…大体、男子的に嬉しいシチュエーション味わってるんですから、プラマイゼロです。」
ショウタ「ふざけんな!!!確かにファナには悪いと思ってるけど。こちとら目隠ししてて状況は全く分かんなかったんだよ!!なのにいきなりぶっ飛ばしやがって、何がプラマイゼロだ!余裕でマイナスだよ!!」
サヤカ「何言ってるんですか!!あれは警察呼ばれてもおかしくないんですよ!?」
ショウタ「うぐっ……で、でも!少しくらい謝れよ!!ぶっ飛ばしたんだから!!」
サヤカ「う~、確かに謝らないといけないかもしれないです。……でもイヤですぅ!私絶対謝りませんから!!」
ショウタ「もはや理屈も何も無いじゃねーかよ!!腹立つなお前は~!!」
ファナ「あはは…私を無視しないでよ……。」
ファナ(…でも、私を抱きしめてくれた時のショウタは……ちょっとカッコよかったかも。)
と、さっきまでのカッコ良さが微塵も感じられないショウタを見ながら、ファナはそう思っていた。
説明ばかりで分かりにくかったらスイマセン。
いきなりですが、ちょっと受験が忙しく、更新はかなり遅れるだろうと思います。
ホンットにスイマセン!!m(_ _)m
でも続ける気はありますのでこれからも読んでくださる方は、読んでください!!