5話 休息の日
スイマセンでした。2日間も投稿してなくて。
忙しかったんです!!
これからは、最低3日に1話投稿するようにします。
朝だ。小鳥がチュンチュン鳴いてる。
自分が奴隷で、無理矢理コロシアムに参加させられてることを忘れさせるほど、爽やかな朝だった。
俺はいつも朝起きても、なかなか目を開けない。
いつもこんな風に、1人で物思いに耽ってから目を開ける。
ショウタ(あぁ、何気にまだこのセカイに来て2日しか経ってないんだな。)
大きく息を吸う……なぜか優しい香りが。
体を動かしてみると、柔らかいものや少々固いところがあるものに手が当たる。
耳をすますと、「スゥスゥ」と寝息が。
イヤな予感がする……。
おそるおそる目を開けると、目の前にファナの寝顔が……。
ショウタ「うわぁぁぁ!!!」
ショウタは驚きながら、おもいっきり後ろに下がったため、ベッドから転落。
相当うるさい音がしたが、ファナは少し身動きすると、またスゥスゥと規則正しい寝息をたてた。
ショウタ(落ち着こう、そうクールに。大丈夫だ、何も心配はない。………落ち着いたらとりあえずするべき事は1つ!!)
ショウタ「ファナの寝顔を覗こう!!」←(パニック中なため、正常な判断出来ておりません)
今の叫びでファナが起きるかと心配したが、むにゃむにゃと寝言を言ってる。良かった。
ファナはとてもカワイイ顔立ちだ。まつ毛は長く、頬は軽く赤くなっており、唇など全てにおいて非の打ち所がないと思う。
髪の毛を触ってみる……サラッサラだ!
頬をつついてみる……プニプニしてて、めちゃくちゃ柔らかい。
ヤバい、ヤバいぞ俺!!
今までも、同級生の女子とふれあったり話したりしたことがあるのに、ここまで胸が高鳴るなんて!!
もう色々とハンパなく、勝手に焦っている。すると
ファナ「うぅ~ん……あ、朝だ~」ビクゥ!!
………メッチャビビった。寿命が100年は縮んだ。
ファナ「あ、え~と。おはよう、ショウタ。」
ショウタ(朝から爽やかに笑いやがって!!精神的によろしくないわ!!)
ショウタ「お、おぉ、おはよ。」
ファナは大きく伸びをして、「あっ、肩は大丈夫?」
ショウタ「うん、もう痛くないよ。」
自分でも驚いていた。ファナに言われるまで忘れていたが、昨日重度の火傷を負った右肩はほぼ元通りに完治し、痛みも全くなかった。
なんか、ファナが知り合いの奴隷の人にお願いして、自然治癒をスゴく高める魔法をしてくれたため、1晩ですっかり治ったらしい。魔法はスゴいな、っていうのと魔法をしてくれた人と、ファナに感謝しなくちゃなって思ったので、とりあえずファナに感謝の言葉を言った。
ショウタ「ファナ、ありがとな。」
ファナ「わわ!?いきなりどしたの!?」
ショウタ「……俺が素直に感謝したらそんなにおかしいかよ。」
ファナ「おかしい、おかしい。天地がひっくり返る。」
ショウタ「そんなにかよ!!」
ファナ「うん。っていうか、さっきさ………。」
ショウタ「? どうした?」
ファナ「いや、なんでもない!!」
ショウタ「? マジでどうしたんだよ?」
ファナ(い、言えるわけないじゃんか……さっき実は起きてたなんて…。)
~数分前~
ショウタ「うわぁぁぁ!!」
そんなショウタの声で私は目を覚ました。
ファナ(? いきなりおっきな声出して…どうしたんだろ?)
ショウタ「……………。」
ファナ(何考えてるんだろ?っていうか私もそろそろ起きようかな……)
ショウタ「ファナの寝顔を覗こう!!」
ファナ「なっ!!何言って………む、むにゃむにゃ~。」
ファナ(危ない危ない、起きてるのがバレるところだったよ!!)
ファナ(大体、覗くってなんなのさ!別に見たって良いことないのに……)
髪をサラサラ~って触る。
ファナ(うわぁぁ。髪をさわってる。なぜかドキドキする)
ショウタが頬をプニプニする
ファナ(うわっ!目を開けてないからいきなり触られてビックリする……)
ショウタがなにもしなくなった。
ファナ(あれ?どうしたんだろ)
不思議に思ったので、薄く目を開けてみた。すると……
ファナ(メッチャ顔が赤い!?)
(なんでなんで!?なにがあったの!?)
そして、もう耐えきれずに目を開けてわざとらしく起きた。
回想終了。
ファナ(なんであんなことしてたんだろう?)
ファナ(深く考えてもしょうがない。とりあえずご飯にしよう)
ファナ「ねぇねぇ、そろそろご飯食べようよ。」
ショウタ「そ、そうだな!飯にしよう!!」
ショウタは勝手にギクシャクしていたが、特に何もなく朝食終了。
ファナ「よし、昨日の戦いを見て思ったんだけど、ショウタは剣の練習をしよう!やっぱり能力無しだから、少しでも頑張らないと勝てない。」
ショウタ「え?…確かにそうだよな。よし!稽古つけて下さい!!」
ファナ「分かった。じゃあ……。」
と、ファナは俺と一緒に小さな闘技場のような所に来て、てきぱきと用意を始めた。
どうやら、偽物の剣でケガのないようにしながら、打ち合うようだ。
ファナ「よし、出来た。私はこの剣でいくよ。」
ショウタ「おぅ!俺はこの剣だ。」(模擬戦だけど、当たったら痛いし……当てないようにしようかな……)
こんな風に稽古をなめていたショウタは、30秒も経つと激しく後悔した。
バシっ!バシバシ、ブン……バシ、バシバシ!…ブン!!
おかしい、剣と剣が打ち合う音がしない……。
ちなみにバシバシいってるのはファナが俺の体に剣を当てる音で、時折ブンと言うのは俺が剣を空振りさせる音だ。
…………俺弱っ!!!
自分でビックリしたわ!!ファナが強すぎる!!
俺が剣を1回振る間に、3回当ててくる!!
俺はたまらず距離をとるが、ファナは剣を持つと、運動神経が格段に上がる、という能力のため逃げることも出来ず、またリンチにあう。
ファナ「ちゃんと剣を振って!!」
ショウタ「………。」←戦意喪失してます(-.-;)
ファナ「フ~ン、こんなので音をあげるんだぁ?ま、しょうがないね~。なんて言ったって【能力なし】だもん!!」
ショウタ「なんだと?能力ないだって?………よし、やってやろうじゃないか!!せめて1回だけでも当ててやる!!!」
ファナ「ムリムリ~。」
ファナ(良かったやる気になって。ショウタは負けず嫌いなんだね。)
ショウタ(……虚勢を張ったのは良いけど、どうしよう…。)
ショウタ(まともに行ってもやられる……逃げても捕まるなら……不意討ちしかないな!!)
ショウタはダッシュで逃げた!!→ファナが追いかける!!→捕まる寸前でショウタは急ターン!!→手も足も伸ばせるだけ伸ばして、ファナに向かって跳んだ!!
ファナはギリッギリで剣で防いだが、剣の威力が強く剣が飛んでいってしまった。そして、その際にショウタの剣もぶっ飛ばしたため、2人とも丸腰。
………他からみたら抱きつくみたいじゃね?
ショウタ・ファナ『うわぁぁぁ!!』
ドカーン!!衝突した瞬間ドアが開く。
女子「ファナ!!おはよー!昨日連れてきた男の人は元気ですか?ってあれ?…………。」
今のショウタ達の体制……ショウタがファナの腰と頭に手を回して、まるでキスするみたいな感じになっております。
女子「……あ、スイマセン………ジャマ…ですよね……」
ショウタ&ファナ『待って~~!!!!!!』
~事情説明~
女子「し、信じません!!……なんでこの人はファナの腰などに手を回していたんですか!!!!」
ショウタ「イヤイヤ違うんだよ!!話を聞いてくれ!!」
ショウタ「いいか?まず俺はファナと一緒に倒れながら思ったんだ。このままだとファナが体を打ちつけて、痛いだろうって。だから、急いで痛くないように手を回して庇ったら、たまたま腰とかに手があったんだ!!」
ファナ「そうなんだ、良かった。」
ショウタ「ナゼほっとしてるの!?やっぱり信じてなかったんだな!」
女子「分かりませんよ、ファナがカワイイから思わず……って可能性も捨てきれません!!」
ファナ「もう~、そんなわけ」
ショウタ「そりゃ確かにカワイイけども!!………あ。」
ファナ「か、カワイイ??ちょっと、え??」
ショウタ「あぁぁぁ、カワイイことは否定しないけど、うぅぅ。」
女子「否定しないんだ!?ちょ、ファナが処理落ちしてます!!」
ファナ「プシュ、プシュー!!!」
ショウタ「なんかメッチャ赤くて湯気が出てる!?」
ファナ(カワイイって男子に言われたの初めて……世間では、普通言わないらしいし。はっ!!じゃあ朝のアレは!?顔が赤かったし……もしかして私なんかの事が好き…とか………イヤイヤ無い無い…でも、じゃあなんであんなこと………うにゃぁぁ!!)←処理落ち。
ショウタ「ファ、ファナー!!!」
~数分後~
ファナ「ごめん、大丈夫だよ。」
ショウタ「ふぅ、元に戻って良かった。ごめんな、変なこと言って。」
ファナ「変なこと??……あっ!!カワイイ……プシュ…プシュー。」
女子「や~!!せっかく忘れてたのに!!ヤバイですよ~。」
ファナ「だ……大丈夫大丈夫!!わ……忘れたよ!!」
女子「……っていうかですね、登場して30分近く経ってるのに……まだ〈女子〉扱い!?名前すら言ってないですよ!!泣きますよ!!」
ファナ「あ、ゴメンゴメン。ショウタ、この子はね〈サヤカ〉って言ってね、昨日ショウタに回復魔法使ってくれた人でね!!私と幼なじみなの!!」
ショウタ「そうなんだ。昨日はありがとう、助かったよ。…えっといくつかな?」
サヤカ「な!?どっからどう見ても14歳ですよ!!失礼ですね。」
どっからどうみてもだと!?
サヤカの髪は黒で腕くらいまでの長さだ。
スタイルも良く顔も可愛い。しかし!!身長が小さい!!(ちなみに胸も小さい)
ホントに地球の中学生と同じ年なんだろうか…?
サヤカ「………今の心の言葉みたいなやつ……口に出してますが(-_-#)」
ショウタ「げっ……お、怒ってらっしゃいますか?」
サヤカ「昨日助けてあげたのに……攻撃魔法をぶち当てて良いかな(-_-#)」
ショウタ「ちょっ、待ってゴメン!!ウソ!今のウソだから!!」
サヤカ「なら…ウソつかれて傷ついたので……攻撃魔法ぶち当てていいですか(-_-#)」
ショウタ「俺の体の方が致命傷負うわ!!マジで許してくれ!!」
ファナ「もう、ダメだよサヤカ!!」
サヤカ「でも……」
ファナ「ダメなことはダメなんだよ。」
サヤカ「…はい、ゴメンなさい……。」
ショウタ「さすがファナ、ありがとう……。」
ファナ「分かってくれたんだ、じゃあ3発以上だけなら良いよ。」
サヤカ「ファナ……ありがとう!!!」
ショウタ「イヤ待てい!!おかしいわ!!しかも3発以上って!?際限なく攻撃魔法撃たれて死ぬわ!!」
サヤカ「じゃあ、最低3発だから今から撃つね♪」
ショウタ「ゴメンってば!!……ギャーッ!!!!」
その後、日が暮れるまで逃げ続けた……死にそうだ。
ショウタ「はぁ、はぁ、はぁ、疲れた。きつい。」
ファナは風呂に入ってるが、ショウタは知らなかった。
ショウタ「あちぃー!疲れたから風呂に入ろう。」
風呂は部屋ごとに一個ずつあり、とても小さい。脱衣所がないため、風呂場で着替える。
ドアを開けると……絶賛髪洗い中のファナさんが……。
ファナ「へっ?……」
ショウタ「わわわ!!ゴメンなさい!!」
回れ右して、急いでその場から離れる!!
ヤバいヤバい、落ち着け落ち着け!!
頭洗ってたから、手をバンザイしていて、身を隠すものはなにも……ギャーッ!!!
忘れろ忘れろぅ!!煩悩退散だぁ!!!
と、勝手に暴走していると、ファナが戻ってきた。
ファナ「……ショウタ?こっちにキナサイ。」
ショウタ「なんか後半が死んだみたいになってたよ…?」
ファナ「イイカラ、コッチニコォォォイ!!!」
ショウタ「怖いぃ!!!ファナが怖いぃ!!」
そのあと、気絶するまで許してくれなかった……。
……今日は不幸な気がする……。
この小説のネタは、けっこう作者が経験してるのが多いです。
全部じゃないけど、4割くらいです。基本的に運が悪いので……。
でもネタにはあまり困りませんけどね(笑)