29話 共闘
へっへっへぇ。
2日間連続投稿ですよ奥さん。
大きな進歩ですねぇ。4ヶ月放置した作者とは思えない‼︎(なぜ上から目線)
というわけで、29話です。
…どうぞ!
前回までのあらすじっ!
リュン「吹き飛ばされる姉さん!それを見た俺は奮起し、立ち上がる!いやー、まじ俺かっこいいわぁー。」
ショウタ「………あれ、そんなキャラだっけ?」
リュン「…言わないと……『姉さんがどうなるかは俺の指にかかってるんだぞ?』って……」
ショウタ「作者てめぇぇぇぇぇ‼︎‼︎」
だって!だってリュンに人気とられてるもん!
主人公違うのに!
ショウタ「そ…そうか。まぁ、俺のこと思ってくれたっつーのは嬉しいけど……でもな?やっていいことと悪いこ」
主人公モッチー!なのに‼︎
ショウタ「もうお前黙ってろよぉぉぉぉ‼︎」
それでは始まります!
*****
前回までのあらすじ
ドッペルゲンガーにやられたマノを救うため、リュンが立ち上がる!
ユウ、アスカも共に戦い、リュンを助ける。
その様子を見ていた奴隷たちは、リュン達の姿に感化され、増援に向かった!
ユウトは主催者からファナを守るべく、1人で立ち向かっている!
一方そのころ、主人公のショウタは………
*****
サヤカ「…で?ショウタ、なにか言い訳ありますか?」
現在、300人の騎士達に囲まれてるショウタとサヤカ。
彼らは『国の施設を荒らす悪党を倒す』という名目上、ショウタ達を捕まえに来た人たちだ。
ショウタ(…どうしてこうなったんだっけ……?)
〜回想〜
ショウタ「逃げるぞ!」
サヤカ「え?ショウタ……わわっ⁉︎」
突如現れた300人もの敵に対して、ショウタはサヤカと共に逃亡をはかった!
お姫様抱っこで。
サヤカ「しょ、ショウタぁ!なんですかこれ‼︎わ、私1人で走れます!」
ショウタ「うわっとと、暴れんな!そうじゃなくて、あいつらの中に魔法使いとかもいるだろ?走るのは俺に任せて、そいつらの攻撃を防いでくれ!」
見ると、ファイヤーボールや、よくわからないビームを撃ちだす騎士達もいる。
サヤカ「そ…そういうことですね。……わかりました!」
サヤカはショウタに身体を預け、後ろを振り返る。
ショウタ「よーっし、んじゃとりあえずどこまで逃げれっ⁉︎」
と、そこで、主催者のトラップが発動する。
*主催者のトラップとは、『闘技場の外堀付近にいる奴隷と、ほぼ同程度の強さのドッペルゲンガーを出す』というもの。
地面がボコっと盛り上がり、出て来て、それに足をつまずかせる。
サヤカ「え⁉︎え⁉︎」
ショウタ(やべぇコケる⁉︎サヤカを……)
どんがらがっしゃーん。
なんとかサヤカを地面に接触させないように努めたが、
ショウタの手は『きゃーへんたーい』的位置に収まり、サヤカのビンタを喰らい、立ち上がる時にはもう…
ずらーーっ
取り囲まれていた。
*****
現在
サヤカ「で?ショウタ、なにか言うことありませんか?」
横のパートナーの方がぶっちゃけ怖いという謎のジレンマの中、ショウタは深くため息をついて、
ショウタ「……不幸だnあいたぁ⁉︎」
殴られた。
騎士A「…ったく、ホントに拍子抜けなことで。」
騎士B「お前達、罪状はわかってるな。大人しくしろ…」
ショウタ(やべぇな……ホントのホントにピンチだ…)
ショウタは首にかけてるネックレスを見る。
ショウタ(十字架は俺の心強い味方だ。…でも、ドッペルゲンガーなら300体くらい屠れるけど、生身の人間には……)
ショウタの脳裏を絶望がかすめる。
ギュッ
ショウタ「あ……」
サヤカがショウタの裾をつまむ。
怖がってるようだ。
ショウタ(…なにやってんだか。……諦めるなんて選択肢はない‼︎)
ショウタは動く
ショウタ「十字架!半径100mを1〜2m以内は例外として焼き尽くせ!」
十字架「確かに出来なくはないですけど!」
そう言うと、十字架は素早く変形する。
遠距離に火炎放射をする、棒に円形の発射口がついた武器になる。
十字架「ファイヤー!」
ボワァァァ‼︎
騎士達「うわぁぁぁ⁉︎」
騎士達は突然の一斉攻撃に驚く。
騎士A「この…やらせるか!」
しかし、自滅を防ぐために距離を離しての攻撃にしたため、周囲1〜2mには無傷の騎士がいる。
ショウタ「サヤカ頼む!」
サヤカ「りょー…っかい‼︎」
サヤカの周りにカミナリが降り注ぐ‼︎
バリバリバリ!
騎士達「ぐわっ‼︎」
一瞬の隙ができた。
脱出のチャンスは、今しかない。
ショウタ「サヤカ!」
ショウタはサヤカの手を握る。
ショウタ(瞬間移動だ!)
サヤカ「っ!わかりま…」
ドン‼︎
ショウタ「うわぁっ⁉︎」
と、ここでショウタの腕に謎の衝撃が走る。
ドスン。
ショウタ「いてっ!」
尻餅をつくショウタ。
騎士リーダー「舐めんじゃねぇよ。こっちだってなんの対策もせずに来たわけじゃねぇんだ。」
騎士達「リーダー‼︎」
ショウタを倒した男は、周りからリーダーと呼ばれている。
赤の鎧を身につけており、なにやら他の騎士達とは雰囲気が違かった。
ショウタ(リーダー?つか、この雨みたいな攻撃をどうやって……)
ショウタ「とにかくサヤカ!脱出だ‼︎」
ショウタは時間が無いため思考を寸断し、サヤカに呼びかける。
サヤカ「むぐぅ…!もがぁぁ‼︎」
ショウタ「サヤカ⁉︎」
騎士リーダー「遅いな。そんなんじゃ女の1人も守れねぇよ。」
だが、ショウタが尻餅をついた一瞬をつき、騎士のリーダーはサヤカを羽交いじめにし、口を塞いでいた。
もちろん、口に出さずとも弱い魔法は唱えることができるが、なにやらマジックアイテムを使ってるようで、リーダーには効いていない。
ショウタ「てめ…サヤカを離せ‼︎」
リーダー「遅い上に直情型かよ、使いもんにならねぇな」
ザザザっ!
ショウタの周りを騎士が取り囲む。
ショウタ「しま……」
リーダー「チェックメイトだ。」
その言葉を合図に、騎士達は一斉に取り押さえる。
*****
ギース「たく、世話のかかる奴らだ。」
ブン!
騎士達「うわぁぁあ‼︎」
ティファ「ホントよ」
ヒューーーン…チカッ
チュドーーン!
騎士達「ぎゃぁぁぁ⁉︎」
リーダー「なんだ!なにが起きている⁉︎」
チェックメイトのはずだった。
手順も連携も、分析も完璧だった。
ショウタにこれ以上手は無かったはずである。
なのに……なぜ?
ガリック「シャクな話だが、こいつの目標とやらは便利でな。」
ファナを大剣で斬りつけた、かつての敵がそう言う。
ユンフ「私たち奴隷を解放するなんて言ってるんです。」
土魔法がメチャクチャ強かった。ショウタを苦しめた魔法使いが、ショウタを護る位置に立つ。
トウキ「まー…確かに、試合じゃ殺しあったけどさ。」
一瞬無敵になって、ファナを追い詰めた槍使いが、
ソウタ「そこまでしてくれる良いやつが、こんな理不尽で踏み潰されていいわけない。」
メチャクチャ速い短剣使いが、立ちふさがる。
そこで気づく。
リーダー「解放された…奴隷…‼︎」
リーダーは憎々しげに舌打ちをした。
ギース「お前らの好きにはさせんぞ。」
*****
〜ショウタSide〜
ショウタは襲いかかる騎士達に対し、身体をこわばらせ、目をつぶっていた。
ショウタ「…あれ?」
しかし、いつまでたっても襲ってこない痛みに、恐る恐る目を開く、すると…
ショウタ「お、お前ら…‼︎‼︎」
そこには、ショウタ達と死闘を繰り広げた、対戦相手達が並んでいた!
ギース「よう、助けに来たぞ。」
ティファ「元気になったみたいね。よかった。」
ショウタ「ギース!ティファ‼︎」
ギース:ユウ、アスカとチームを組んでた人
ティファ:ゴーレムを出せる【創造の使い手】
久しぶりの再開に、そして心強い味方の登場に喜ぶショウタ。
テイル「私たちよりも…気にする人がいるんじゃないの…?」
と、サヤカを指差すテイル
テイル:初戦の相手、ファイヤーボール強いです。
指差す方向を目で追うと、羽交い締めにされていたはずのサヤカは、無事解放されていた!
ショウタ「サヤカ‼︎」
サヤカ「ショウタ!」
お互いに呼び合いながら近づいて、そして感極まったサヤカがショウタに抱きつく!
ショウタ「大丈夫だったか⁉︎怪我してないか?」
サヤカ「大丈夫です!…よかった……ショウタが無事で…。…目の前で、私がなにもできない状態なのに、ショウタがたくさんの人に襲われてて……」
ショウタ「サヤカ……はっ⁉︎」
ニヤニヤ
奴隷達は心の底から愉快そうに2人を見守る。
トウキ「ほらほらぁ、続けていいぞ?」
ギース「なにもしないから。」
ティファ「ラブラブですね。」
そしてからかう。
ショウタ「ぐ…ぐぬぬぬ…」
ヤシャ「キスしちゃえよヒャッハー!」
ヤシャ:初戦の相手。ダブルソウル(笑)
ショウタ「お前に言われるとなおさら腹立つ!」
ダブルソウル(笑)「偏見だ‼︎‼︎」
ショウタが殴りかかり、逃げ惑うダブルソウル。
リーダー「いい加減にしろよお前ら……」
ギース「っ!おい!警戒しろ‼︎」
リーダーは剣を肩に担ぎ、威圧するように声を出す。
リーダー「なにを浮かれてやがる。人数差をみろよ。せいぜい10人程度のお前らに、300人の俺ら。周りにはドッペルゲンガーもいるぞ?……はっはっは!お前らの無駄な抵抗もここまでだ!」
ザッ!
300人が、一斉に武器をむける。
ショウタ「…はん!ふざけんじゃねぇよ!こっちは1人で何十人も相手に出来るバケモンがそろってんだ!お前らなんて……」
リーダー「ふざけてるのはお前の頭だ。」
ショウタの必死の反論は、せき止められる。
リーダー「確かに強いのは認めるが、こっちは国の騎士だぞ?能力の強さはもちろん、格上との対戦やチームの連携、なにより経験が違う。……あんまり舐めてっと、踏み潰すぞ?」
ショウタ[ブルッ]
反射的に身震いするショウタ。
ギース「ショウタ、静かに聞け。今から俺たちでこいつらの隙をつくる。その間にお前らは……」
リーダー「悪いけどそこのリーダー格の人!…作戦立てる余裕なんざ与えると思う?…取り押さえろ!」
騎士達「うおおおおお‼︎」
ろくな作戦会議もできないまま、騎士達が迫る‼︎
マリナ「舐めてるのは貴方達じゃなくて?」
ヒュン……スパーン!スパーン!
大きなムチの衝撃が、騎士達の先頭の地面へと落ちる。
騎士達「っ!…なんだ…?」
進軍を止める騎士達。
そこには……
4人で1体の、騎馬に乗ったマリナがいた。
つまり、4人もの人間を足蹴に佇むマリナがいた。
ショウタ「うえええぇぇぇ⁉︎」
絶体絶命のピンチとか、それに対しての救いの光とか。
そんな大切なことよりもインパクトの強い光景に、思わず叫ぶショウタ。
マリナ「うるさいわねぇ。なにごと?」
ショウタ「なにごとじゃないよ!誰ですかその人たち‼︎」
マリナは耳を抑えながら、大人っぽい雰囲気で答える。
マリナ「奴隷よ。私n…あら。」
ショウタ「あら、じゃねぇぇぇ‼︎今、『私の』って言うつもりでしたよね⁉︎」
口に手をおさえ、しまった。とするマリナに激しくつっこむ。
マリナ「もう……だから、少し調教しただけよ♪」
ショウタ「なんかもうこれ以上深く関わらない方が良い気がしてきた‼︎」
ツッコミを放棄する主人公。
マリナ「えぇ…賢明な判断よ」
と、ここまで来て、
リーダー「無視すんじゃねぇぇぇ‼︎」
リーダーの制止がかかる。
騎士達「1人増えたくらいどうってことないぞ!」「うおぉおぉぉ‼︎」
そして、すぐさま突撃を再開する騎士達。
しかし……
奴隷A「おらぁっ‼︎」
大剣になぎ倒される騎士達。
奴隷B「はぁぁぁ‼︎」
魔法の嵐で、あたり一帯を吹き飛ばされる。
ショウタ「……お前らは…‼︎」
マリナに続いて、10数名の援軍が来てくれた‼︎
彼らは、ユウトが戦ってきたフィールドの奴隷達である。
マリナの説得により、心を動かされたのだ。……健全に。
奴隷53「マリナ様!マリナ様ぁ‼︎」
奴隷42「もっと!もっと踏んでください‼︎」
こっちは……調教により、心を洗脳されたのだ。……まっこと不健全である。
リーダー「まだいやがったのか…‼︎」
怒涛の援軍ラッシュに、たじろぐ騎士達。
マリナ「さっ。ほらショウくん?舞台は整ったわよ。」
そう言うと、マリナはみんなへとショウタの視線を誘導する。
奴隷達はみな、ショウタへ視線を集めていた。
一人一人が、ショウタじゃ到底敵わないような強さを誇っている。
ショウタ[ごくり]
心強いが、妙な緊張感のある視線に、生唾を飲み込むショウタ。
ショウタ「みんな…ありがとう。…そして、俺が今から言えるのはたった一つしかない。」
そこで息を大きく吸い込み。
ショウタ「俺たちに…力を貸してくれ‼︎」
奴隷達の反逆が始まる。
お疲れ様です。
長文失礼いたしまし…なーんちゃって‼︎
今回は5000字というちょうどいい長さ!
ははっ!大物作者の道も近いぜ!
(勉強に追われ、自由な時間も執筆で消え去ったモッチーですので、温かい目でどうか)
では、またあした投稿します。
感想頂けると、本当に励みになります。
受験的にも作者的にも。
それでは、おやすみなさい。